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(回答先: Re: 宗教対立? 投稿者 宮本浩樹 日時 2004 年 4 月 20 日 04:41:55)
イスラム教徒は異教徒の侵略の前では団結するが、同時にローカリズムを温存する共同体重視の家父長的・地方利益誘導的考えが米英イスラエルの分断作戦に利用されるものを持っていると思います。ある意味、フセインもアサドもムバラクもファハド国王もジャビル首長もイスラム圏の角栄、金丸、竹下、ムネオのような面を持っていると思います。そういうものが分かっているから、そういう人物に米英も近づくという。
本来、アラブ連合とかアラブ連邦とかで、イラクとシリアとエジプトが一つになる可能性もあったが、イスラム圏の指導者は権力欲が強いが故に野党になるのを恐れてまとまらなかった面があるのではないでしょうか。それにローカリズムという点では、シリアとレバノンはスペインとポルトガルの形によく似ているように思います。形だけ見れば合併すればいいじゃんと思うのに、ポルトガルはスペインに吸収されまいとして、やはりポルトガルというものにこだわっているように思います。イラク人は自分達を見下す態度を取る横柄なクウェート人を憎んでいたし、逆にエジプト人を「田舎者」として下に見ている面があった。それが米英イスラエルにつけこまれたと思います。黄色人種同士で「ジャップ!」「チョン!ニダ!韓国人が!朝鮮人が!(藁」「戦争だ!」「シナ!シナ!チャンコロ!」と罵り合っているのを、東アジア以外の人はどう見ているのでしょうね。白人キリスト教徒から見れば2ちゃんねるも大月隆寛もただのバカにしか見えないのでは。いえ、私から見てもそうですがね。(大藁
ある所のイスラム圏の国家には、イスラムの中の反資本主義が反グローバリズムの地方主義・縁故主義で終わっているようなものを感じさせるものも多いのではないでしょうか。イスラム社会の基本は部族の共同体があって、封建的・絶対的な力を持つ「おやっさん」、頑固親父=首長がいて、これを中心にまとまっている。だから確かにイスラム教徒が非イスラム教徒の迫害を受けた場合は国境を超えた連帯もやるが、通常普通の状態では全然まとまらないのだと思うのです。基本はバラバラ。まとまるのは、非イスラム教徒の侵略の時だけという感じではないでしょうか。