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(回答先: 万物済同の共産社会を目指し、過程に奮迅し倒れることも辞さず(竹中労) 投稿者 バルタン星人 日時 2004 年 6 月 12 日 08:30:58)
バルタン星人さん、こんにちは。
まず、「企てその実現に向け身を投じる存在者が人」(「感じ考え企て、ことを為すゴミが人」)だと思っています。
>中川某のいうように「思想が悪いから殺し合いになった」などというのは本末転倒、
>頭がほとんどブッシュ並みです。「自由、平等、友愛」も結果として生まれたもので
>す。負けていたらそんなものはないのです。しかし理念を信じてその為に倒れた多く
>の人々がいることを私は信じます。彼らは歴史に線を引いたわけです。線が繋がって
>いくか、途切れてしまうかは時の運。しかしそういう人々なしには線は繋がらないの
>でしょう。理念が正しくても誰もが「勝ち組」になれるわけではない。
中川某の低劣さはともかく、「企てその実現に向け身を投じる存在者が人」だと考えているので、「思想が悪いから殺し合いになった」という見方も重要だと思っています。
人間は、“思想”(欲の発展表現形態)を現実化するために同類で殺し合いをする愚かなゴミです。(今のところ(笑))
「理念が正しくても誰もが「勝ち組」になれるわけではない」には同意します。(理念が正しいとは何かはともかく)
新たな理念を現実化するためには、豊かな想像力に支えられた緻密な理性的思考力(どちらも高が知れていますが(笑))による合理(合目的)的な道筋(方法や手段)を掴まなければなりません。(目標を達成するまで、不断に掴み続けなければなりません)
現在の理念を保守したい支配者も、現在の理念を別の理念よりも優れたものと納得させたり絶対的で普遍的なものだと信じさせる合理的な手段が必要です。
“保守志向者”は政治権力と経済的力を保有しているという絶対的な強みがあるので、新たな理念を現実化せんとする勢力は、“保守志向者”に倍する豊かな想像力に支えられた緻密な理性的思考力が要請されます。
>事実としてあったローマ帝国が「普遍宗教」を必要としたとも言えます。目的は各部
>族の土俗の神をうち倒し内面的にも服従させることでしょう。ヨーロッパはキリスト
>教に強姦されたのです。ハイデガーがギリシアやゲルマン共同体などのキリスト教に
>汚染される前のヨーロッパに起源を求めるのは憎悪の裏返しとも言えます。
>ただし「どちらが先か」という設問は必ずと言って良いほど神学論争になります。ハ
>イデガーのメタファーを寸借すれば「釘と金槌とどっちが先にできたのか?」と問う
>ようなものです。
ローマは帝国主義に移行するなかで、都市国家的価値観(ギリシア的なもの)が支配者にとっても危ういものになり、「普遍宗教」が必要とされるようになったと考えています。
そのような伝統価値観の揺らぎ情況に入り込んだのが、ミトラ教であり、キリスト教であり、ユダヤ教だったと思っています。(ユダヤ教はその氏族的内向的性格からローマ帝国の宗教戦争で負けるのは必然だった)
ヨーロッパは、いずれにしてもオリエント的なものである思想によって“強姦”され続けてきたし、日本を含む他の諸地域も、もろ“強姦”されたり、身を委ねていると言えます。(ヨーロッパは“和姦”のほうがふさわしいと思っていますが..)
「釘と金槌とどっちが先にできたのか?」は、金槌的機能を持つものは石などのかたちで自存しているとも言えるので、釘的機能を持つものが先に“造られ”、金槌的機能をもつものが釘的機能の現われとともに改良されたと答えます。
(枝など釘的機能を持つものも自存していますが、ざっぱくでいい金槌よりも精緻さが必要だということで...)
存在論的には金槌が先行し、実存主義的には釘が先行していることになります。
「思想は釘で、政治活動は金槌」とも言えるでしょう。