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(回答先: 遼寧省、鳥を生んだ太古の楽園――羽毛恐竜、木々を舞う 投稿者 エイドリアン 日時 2004 年 6 月 10 日 14:46:27)
ミクロラプトル・グイの飛行想像図 |
鳥と恐竜の両方の特徴を備えた「始祖鳥」の化石が1861年にドイツで見つかって以来、鳥と恐竜をめぐる科学論争が続いてきた。1990年代半ば以降、論争に決着をつける可能性を秘める発見が中国で相次いでいる。「羽毛恐竜」の発掘ラッシュだ。
最初の発見は96年。中国遼寧省の西部で見つかったシノサウロプテリクス(中華竜鳥)。
鋭い歯を持つ小型の肉食恐竜で、映画「ジュラシック・パーク」で人間を襲う悪役を演じた恐竜(ヴェロキラプトル)に似ている。ただ全身がうろこではなく毛に覆われていた。この毛は原始的な羽毛とみられている。
翌年には同じ場所から、プロトアーケオプテリクス(原始祖鳥)とカウディプテリクス(尾羽竜)と名付けられた2種類の恐竜が見つかった。
ともに羽毛がより発達し現在の鳥が持つ羽毛に似てきた。ただこれらの恐竜は体の構造から飛ぶことはまったくできないと考えられている。
飛翔(ひしょう)へ一歩近づいたのは、99年に見つかったシノルニトサウルス(中国鳥竜)だ。前脚を上下に羽ばたくように動かせる構造を持っていた。
さらに2000年に見つかったミクロラプトル・チャオイアヌスは羽毛恐竜の中でも最も小型で体長40センチにも満たないが、鳥のように胴体と比べて比較的大きな頭骨と羽ばたき可能な前肢、樹上生活に適した後肢があった。
いずれの羽毛恐竜も見つかったのは1億3000万年前―1億1000万年前の白亜紀前期の地層。鳥のように自由自在に大空を飛んでいたのではなく、あくまで樹間の飛行にとどまっていたのかもしれない。しかし本格的な鳥の飛翔に向けた「助走」はこのころまでに完成していたと考えられる。
◇ ◇
一連の発見によって羽毛や飛行能力を持つのは鳥だけでないことがわかり「鳥と恐竜の既成概念が覆された」と徐教授は主張する。羽毛恐竜が進化して鳥になったする専門家は欧米にも多く、恐竜研究の最もホットな話題になっている。
新たな疑問も出てくる。多様な恐竜の仲間の中で、なぜ羽毛恐竜だけが白亜紀末の天変地異を生き延びたのか。羽毛が気候の寒冷化から身を守る役割を果たしたのだろうか。飛行能力が生存確率を高めるのに貢献したのだろうか。
徐教授は、まだ見つかっていない鳥と恐竜の最も古い共通祖先探しに懸命だ。新たな発見が待たれる。
■ 巨大いん石衝突説、100万年かけ徐々に絶滅
恐竜が姿を消したのはなぜか。直径10キロメートルほどの巨大いん石(重さ約1兆トン)の落下に伴う環境の激変が原因とする見方が現在は有力だ。
いん石衝突説を最初に提唱したのは米国のルイス・アルバレス教授だ。教授が根拠としたのは6500万年前の中生代と新生代の境界(K・T境界)部分の地層にイリジウムという元素を異常にたくさん含む部分があるという事実だ。
イリジウムは地殻にほとんど存在しない珍しい元素。教授らは世界各地のK・T境界の地層でイリジウム濃度を調べ、ある種のいん石中の濃度と一致することを確認した。