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(回答先: ウィグルの紹介:海抜−154m のアイディン湖(トルファン盆地)と+8,611メートルのK2(カラコルム山脈)を含む 投稿者 処方箋 日時 2004 年 5 月 16 日 10:07:25)
■ トルファンへの道
■ 癒しのカレーズ
カレーズとはペルシャ語で『地下水』を意味する。トルファンの生命線、天山山脈からの水が流れる地下水路。トルファン・ハミ・アクスの3地区に多いが、特にトルファン盆地が最も多い。盆地の傾斜を利用し、高い所に井戸を掘り、そこから天山の底を流れる地下水を暗渠を通して、その同位にある地上に水を引くという方法。
井戸は最も深いもので67m、長さは普通 3km、最も長いものは 10km、トルファンには約1,500 本のカレーズが掘られ、縦横 4,000kmと言う。構造は簡単であるが、水量は安定しており、蒸発を防ぐことが出来る。トルファンの人口約18万人はこのカレーズによる水の恩恵で、日常生活を送り、約30,000haの耕地が緑に覆われ、白葡萄・ハミ瓜。長繊の綿花など実る美しい町。カレ−ズの清涼水に手を浸す、冷たい!旅の疲れも吹き飛ぶ癒しのカレ−ズ。
火焔山とカレーズ:中国歴史紀行 by 石九鼎
■ 『葡萄の美酒、夜光の杯』
新疆ウイグル自治区のトルファンで不思議な空間に出合った。
ブドウの玉簾(たますだれ)とでも言ったらいいだろうか。それが幾重にも並ぶ。時は10月。畑ではない。小屋の内部すべてがブドウで埋まっている。甘い香りが充満する。手入れをする女性はウイグル族。ブドウの緑と服の赤、水色の対比が鮮やかだ。私たち異邦人の突然の来訪をにこやかに迎えてくれた。
甘粛省の敦煌から西に100キロほど進むと、新疆に入る。この省・区境あたり、ちょうど「西域」が始まる地域から、格子状の壁をもつれんが造りの建物が目立つようになる。それがこの干しブドウ作りのための乾燥小屋だ。ブドウといえば、日本では生食とワインをまず思い浮かべるが、中国では干しブドウへの加工が多い。
タクラマカン砂漠の北縁を走る街道を古くから西域北道と呼び、南縁を走る街道を西域南道と呼ぶ。ともに、中国のシルクロードの核心部をなす。この北道の要衝トルファンは酷暑・乾燥の地、ブドウの里としても知られている。漢字では吐魯番と書く。
トルファンの乾燥小屋は、内部に細い木を柱のように何本も立て、この柱に上から下まで放射状に小枝を刺す。ここに収穫したブドウの房をかける。あとは格子状の壁を吹き抜ける風にさらすばかりだ。炎天下の地面にでも広げてブドウを干すのかと思っていたから、この垂直の乾燥法は新鮮な驚きだ。実りの豊かさが立体的に迫ってきた。
ブドウは西アジア原産といわれる。歴史書の『漢書』は、漢の武将・李広利(りこうり)が今から2100年前に西域の大宛(だいえん)を下して汗血馬(かんけつば)を持ち帰ってから後、大宛をあらためて訪れた漢の使節がブドウとウマゴヤシをもたらした、と記している。
張騫(ちょうけん)、李広利らを西方に派遣した漢の武帝は、離宮のわきにブドウとウマゴヤシを植えさせたという。そこにはきっと汗血馬が放たれていたことだろう。長安に出現した西方的景観に、皇帝の得意は推して知るべし。絹はシルクロードを東から西に渡り、ブドウは西から東に伝わった。ブドウに託された西方へのあこがれは、葡萄唐草(ぶどうからくさ)文様として、中国からさらに東の日本にまで広がった。
たかがブドウ、されどブドウ。小さな一粒一粒に大地が宿す生命力と悠久の歴史が凝縮されている。何度も乗った「新疆航空」の機内サービスは決まって干しブドウ。さすがに、うまかった。
■ 酒泉衛星発射センター
葡萄の美酒 夜光の杯
飲まんと欲すれば 琵琶 馬上に催す
酔うて沙場に臥す 君 笑ふこと莫かれ
古来征戦 幾人か囘る (『涼州詩』)
★『酔い潰れても笑わないでくれ、これから戦場に行くのだから』
上記の王翰の『涼州詩』にある「葡萄の美酒」はトルファンの白葡萄酒を指し、「夜光の杯」は酒泉名産の「夜光杯」を指すと言われます。
「夜光杯」は、祁連山脈から産する玉石を、光りが透けるほどに薄く磨きあげた器で、唐の文人達は、月光にこの杯をかざしたと言われます。
酒泉は1,000年以上に亘って河西回廊の中心に位置し、粛州と呼ばれた緑豊かな街で、その名は、今でも清冽な水がこんこんと湧き出している泉に由来します。
有人宇宙船「神舟5号」の打ち上げに成功した「酒泉衛星発射センター」は、酒泉市街から北に約100km ゴビ砂漠に入った、内モンゴル自治区にあります。
米国の民間偵察衛星会社のスペースイメージング社は、「神舟5号」打ち上げ(2003/10/15)の4日前に、同社の衛星イコノスが10月4日に撮影した、「酒泉衛星発射センター」の衛星による全景写真を公表しています。(中国の宇宙基地写真公開/米の偵察衛星会社)
米国は、「神舟5号」の打ち上げ前から衛星で偵察していましたが、無事着陸するまで邪魔をしなかったようです。
HAARPさん wrote:このあたりは、チェイニーが売り込む原発メーカーのウェスティングハウスやベクテルの中国進出と衛星探査や航空宇宙技術提携と絡んでいるんじゃないですかね
スペースイメージング社が提供する衛星情報で当たりをつけた場所には、SLARを使ってマイクロ波を低い伏角で発射し、反射・散乱するマイクロ波を映像化して、微かな地形の起伏をキャッチすることで、地下資源探査に活用していることでしょう。