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(回答先: ありがとうございます。 投稿者 宮本浩樹 日時 2004 年 5 月 04 日 23:22:25)
『静かなる戦争のための沈黙の兵器』より
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Oasis/6349/neokon01.html
世界の奴隷化と第三次世界大戦
奴隷化と計画的大量殺害なしには社会のオートメーション化は不可能である
社会コントロールと人間生活の破壊,言い換えれば,奴隷化と計画的大量殺害という広大な目標を含めることなしには,一国ないしは世界的規模の社会工学化あるいは社会のオートメーション化,すなわち,社会オートメーション・システム(沈黙の兵器)を論ずることは不可能である.<機密保持>
『沈黙の兵器』は第三次世界大戦の宣戦布告である
この刊行物[沈黙の兵器]は,「沈黙の兵器」をもって闘われ,細菌戦と酷似した戦争を遂行する「静かなる戦争」と呼ばれる第三次世界大戦の二五周年を記念して刊行されたものである.この文書には,今戦争とその戦略ならびに兵器についての序説が収められている.
静かなる戦争は一九五四年,国際的なエリートによって宣戦布告された
静かなる戦争は,一九五四年,国際的なエリートによって静かに宣戦布告された. 沈黙の兵器システム[コンピュータ]はほぼ十三年遅れて姿を露わしたけれども,この新兵器システムの出現によって,重大な蹉跌を被ることは皆無となった.この小冊子は静かなる戦争開始二五周年を記念する.すでにこの国内戦争は世界中の多くの戦線で多くの勝利をあげてきた.<歴史的序説>
ひそかにアメリカ人に対し静かなる戦争を仕掛ける
将来の世界秩序,平和,安寧のために,ひそかにアメリカ人に対し静かなる戦争を仕掛け,自然と社会のエネルギー(富)を,幼稚で処理能力のない大多数の人間から,自己訓練を積み遂行能力があり尊敬に値する少数者の手へと,恒久的に移すことを究極目標とする.<エネルギー>
----------- パール元国防副長官の中のヒトラー
2003年03月06日(木)ワシントン在住ジャーナリスト 堀田 佳男
イラクとの戦争が近づきつつあるので、ワシントンでは今、その方面で仕事をする人たちの動きが慌しい。政府関係者はもちろん、政策の提言が仕事であるシンクタンクの学者も、現状分析の発表やマスコミのインタビューなどに追われている。
2月25日早朝、アメリカン・エンタープライズ公共政策研究所、略称「AEI」と呼ばれる保守系シンクタンクでイラク問題の会合があった。「ブラックコーヒー・ブリーフィング」という呼び名で、イラク問題だけにしぼった会が最近始まった。仕切っているのはリチャード・パールというレーガン政権時代の国防副長官である。
実は、このパールこそがいまワシントンでもっとも「旬」と言える人物なのである。シンクタンクに席を置く一方、国防政策諮問委員会というペンタゴンのラムズフェルドやブッシュに進言する集まりの委員長も務めている。この会にはキッシンジャーも入っている。さらに、ブッシュ政権を語るときのキーワードとも言える「ネオコン(新保守派)」の急先鋒がパールなのである。彼がブリーフィングで何を言うか、前日から遠足に行く前の小学生のような心持ちでいた。
早めに着いた私は、コーヒーを飲みながら席についていた。だが開始時間になってもパールの姿がない。司会者はパールがいないまま、時間通りにブリーフィングをスタートさせた。10分ほどしてから申し訳なさそうに静かにドアを開けて初老の男性が入ってきた。だぶついたダークスーツに緩んだ赤のネクタイをつけている。頭部にはホワホワっとした白髪が流れる。銀座や六本木というより西武新宿線沿線の駅前にある焼き鳥屋の暖簾をくぐった疲れた経理担当のサラリーマンという感じであった。目つきもトロンとしている。アメリカの国防政策に大きな影響力をもつ人物にはどうしても見えない。
「外見の判断がこれほど当てにならない人物もいない」
話を始めたパールの印象である。「疲れたサラリーマン」は鋼鉄の意志とでもいえるほど力強い口調でイラク軍事攻撃の必要性を訴えはじめた。国連査察団がいくらイラクで活動をしても何も見出せないと繰りかえす。そして、伝家の宝刀とでも呼べる話を持ち出した。ユダヤ人であるパールはナチスドイツのことに触れたのだ。
「いまのイラクはホロコースト時代の強制収容所に似ている。ナチスドイツのテレージェンシュタット収容所(プラハ)に、国際赤十字が査察にきたことがある。ナチスは査察団に対し、強制収容所など存在しないと言い張った。収容されていたユダヤ人には普段、着させない服を着せ、オーケストラで音楽さえ聞かせてとりつくろった。収容所でのその演奏会が最初で最後の音楽会であったことは言うまでもない。査察団が帰ると、またもとの収容所に戻った。そこで何万ものユダヤ人が死んだ」(4万人と言われる)
パールは、国連安保理はすでにイラクに対して17もの決議案を採択しており、ほとんど遵守されていない中での18個目は必要ないと語気を強める。「17個あれば十分だろう」。私はパールがヒトラーとフセインをダブらせているように思えてならなかった。いまフセインを抹殺しなければ、第二のホロコーストか「9.11」が起きるかもしれないとの思いが言葉の節々から読める。その気迫はすさまじかった。それはユダヤ人だけが抱く恐怖心であり憎悪なのかもしれない。
アメリカはイラクへの先制攻撃を「プリベンティブ・ウォー(予防戦争)」と呼ぶ。日本やヨーロッパでは、さかんに石油利権や軍需産業という言葉を使ってこの戦争の理由付けをする。だが仮に、それが攻撃理由の一部だったとしても、パールの心中では純粋にフセインという第2のヒトラーを退治することを戦争の第一義にしているように思えた。ブッシュはいま、彼のような過激なアドバイザーを周りに配している。
ブリーフィングの後、個人的に話をする機会があった。私が一国主義と先制攻撃の邪悪性を口にしても、パールは聞く耳を持たなかった。
堀田佳男 のDCコラム「急がばワシントン」2月27日から転載
---------------------- パラサイト原論ー はじめに
1991年に勃発した湾岸戦争は、やはり90年代の中心軸であろう。
その年の8月に旧ソ連邦においてクーデター、一挙にソ連邦の解体。
湾岸戦争の世界的勝利によって、自信を回復したUSAは、経済戦争へと移行。
無知な日本閣僚の言語が集約され、ジャパン・バッシングが展開されたのである。
その後、映像と表層においてはマスメディアにおいてユダヤ人の物語。
「ホロコ−スト」テレビ。
映画「シンドラーのリスト」。
日本の「失われた90年代」とは同時に富がロスチャイルドに剥奪されていく過程でもあった。
不良債権ビジネス。
日本マスメディアの圧倒的宣伝により登場そして展開した小泉政権。
こうして日本は全面的にパラサイトのものとなった。
-----------------
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「沈黙の兵器」の特徴
沈黙の兵器のテクノロジーの構成要素は公開の理想的改革案としても通用する
一九五四年,影響力を行使できる地位にいる人々は,一般大衆が既成権力の寝台に手をかけて引っくり返すのは,たかだか数十年内という時間の問題に過ぎないということを十分に理解していた.というのも,新たなる沈黙の兵器のテクノロジーの構成要素は内密の理想的改革案として通用し,それと同様に,公開の理想的改革案として通用するものだからである.<政治的序説>
公衆の目には自分たちのためになると見えるような新しい兵器を開発する
この目標に到達するために,究極のところ,操作原則がひじょうに高度で精巧であり,公衆の目には自分たちのためになると見えるような,その名を「沈黙の兵器」と呼ぶ一群の新しい兵器を開発し,確保し,適用する必要があった.結論をいえば,研究対象となるのは,資本の所有者(銀行業)と商品産業(商品)とサービス[注・直接生産以外の労働]によって運営されている,全面的に予測可能でかつ操作可能な経済体制である.<エネルギー>
通常兵器に期待することはことごとく沈黙の兵器に期待できる
沈黙の兵器の開発者たちは,もっぱら機能の仕方という点に関しては,通常兵器に期待することをことごとく沈黙の兵器に期待している.それは将軍に代えるに銀行の実力者の命令により,狙撃手に代えるにコンピュータ・プログラマが,銃に代えるにコンピュータから,火薬に代えるに発生したデータにより,化学反応(爆発)に代えるにデータ処理によって推進し,銃弾に代えるに状況を射撃する.それは明白な爆発音を伴わない.明白に肉体的あるいは精神的な損傷の原因となることなく,誰かの日々の生活を明白に妨害することがない.しかも,それは明白に「ノイズ」を発生させる.明白に肉体的あるいは精神的に損傷を負わせ,明白に日々の社会生活を妨害する.<求めているものを知っている,熟練した観察者にはそういうことが明白に判るのである.<沈黙の兵器についての序説>
大衆はこの兵器に攻撃されていることが信じられない
大衆はこの兵器を理解することができず,兵器に攻撃され征服されていることが信じられない.大衆は本能的には何か良くないことが起こっていると感じるが,沈黙の兵器の技術的な性質により,かれらが感じていることを理性的な形で表現することができないか,知性をもって問題を扱うことができない.それゆえ,かれらは助けを求める方法が解らず,沈黙の兵器に対して自分を守るために他人と協力する方法が解らない.沈黙の兵器がじわじわと大衆を攻撃すると,大衆は(経済経由で心理的な)圧迫があまりにも大きくなってマイってしまうまで,兵器の存在に自分を合わせ慣らし,生活への侵食を耐え忍ぶことを学ぶ.<沈黙の兵器についての序説>
沈黙の兵器は細菌戦兵器と同一タイプの兵器である
沈黙の兵器は細菌戦兵器と同一タイプである.自然と社会のエネルギーの源泉ならびに大衆の肉体的,精神的,感情的な強さと弱さを知り,理解し,操作し,攻撃することによって,社会の各個人の活力,選択の自由ならびに流動性に攻撃を加える.<沈黙の兵器についての序説>
沈黙の兵器は初代ロスチャイルドのアイディアを成長させたものである
自分に国家の通貨をコントロールさせよ
そうすれば誰が法律を作ろうと知ったことではない
メイヤー・アムシェル・ロスチャイルド(1743〜1812)
今日の沈黙の兵器のテクノロジーは,ここに引用したメイヤー・アムシェル・ロスチャイルド氏が簡潔に表現し,効果的に活用した,単純なアイディアを成長させたものである.……もちろん氏は二〇世紀においては,これが大発見となるとは考えてはいなかったし,確かに,数学的な分析は第二次産業革命,力学とエレクトロニクスの学説,また,世界経済コントロールを効果的に発揮するためにはエレクトロニクス・コンピュータの開発を待たなければならなかった.<理論的序説>
「金力の外見をわがものにすれば人は金力を与えてくれる」
ロスチャイルド氏が発見したことは,上記の概念を経済学に適用した,権力,影響力,人民に対するコントロールについての基本的な原理であった.その原理は「金力の外見をわがものにすれば,人は金力を与えてくれる」ということである.<ロスチャイルド氏が発見したエネルギー>
個人の好みまでもコンピュータ管理の下に置けるようになる
産業構造のもとにある各個人の要素は,消費者本人であることを確認する(協会が認定)消費者動向コンピュータ協会の識別(包装に印刷されている万国製品コードUPCのゼブラ縞価格コード)のように,識別された個人の好みも,コンピュータ管理の下に置かれるようになる(クレジットカードの使用を経て,将来は番号が通常の光の下では識別できず消えることのない「入れずみ」をさせることによって).<経済学への適用>
世界経済をコントロールする科学を確立する
ハーバード経済調査研究所(一九四八〜)は,第二次世界大戦のオペレーションズ・リサーチを拡張したものであった.その目的は,まずはアメリカ経済,ひいては世界経済をコントロールする科学を確立することにあった.数学的な基礎とデータが十分であれば,ロケットの弾道を予測しコントロールすることと同じくらい,経済の動向を予測しコントロールすることは容易であると思われた.そのことは事実が証明してきた.さらに,経済は目標に誘導されるミサイルに置き換えられてきた.……ハーバードの直接の目的は,経済構造,すなわち,構造を変える力,構造の行動を予測する方法,それを操作する方法を発見することにあった.<経済的モデル>
経済衝撃テストによって安い労働資源を得ることができる
航空機の機体衝撃テストでは,機体に搭載して発射させた銃器の反動の波動が起こす衝撃波が,航空機の部分か全体かその翼かに,ギター弦やフルートの弁や音叉のような細かなあるいは荒っぽい振動を起こし始め,飛行中に崩壊するか空中分解するかの状況を,航空エンジニアに知らせる.経済エンジニアは,[経済衝撃テストによって]同じ結果を獲得する.すなわち,牛肉,コーヒー,ガソリンあるいは砂糖などの主要商品を注意深く選んで,経済と消費者大衆の動きを研究し,次には価格や有用性に突然の変化あるいは衝撃を与え,それによって,各人の予算と購買習慣を跡形もなく断ち切る.次いで,経済エンジニアは,衝撃波に起因する広告,物価,あれこれの商品の販売における変化をモニターした結果を観察する.こういう研究の目的は,経済一般の動向や変化を予測可能な状態にし,一般大衆が,ある種の「専門家」たちが金のシステムをコントロールし,万人のために(自由や正義よりも)安全を回復すべきだと確信している傾向を自滅させるノウハウまで得ることにある.実験材料になる市民たちが,かれらの財政問題をコントロールできなくなるとき,かれらはもちろん完全に奴隷化された,安い労働資源となる.<経済衝撃テスト>
金の流れと大衆の心理反応との間には数量で現わせる関係がある
[経済]衝撃テストによって,経済における金の流れと,被験者大衆の心理的外見ならびに反応との間には密接な関係があることが解る.たとえば,ガソリンの価格と,頭痛を感じ,暴力的な映画を見たいと思い,たばこを吸い,ビールを一杯引っかけに酒場に行こうとする人との間には,数量で現わせる関係がある.<経済衝撃テスト>
経済破壊を通じて一般大衆を完全にコントロールするプログラムが得られる
最も興味深いことに,一般大衆がかれらの抱える問題から逃れ,現実を逃避する経済モードを観察,計測し,オペレーションズ・リサーチによる数字をあてはめると,一般経済の破壊(スモモの木を揺さぶる)を通じて一般大衆を完全にコントロールし服従に持ち込む作為的危機(衝撃)の最もありうる組み合せを,コンピュータに予見させるプログラムを作ることが可能である.<経済衝撃テスト>
大衆から合法的強制力を使って入手したデータにより作動する
沈黙の兵器システムは,従順な大衆から合法的(必ずしも道義的とは限らない)強制力を使って入手したデータにより作動する.沈黙の兵器のシステム・プログラマにとっては,国税庁を通じた大量の情報は利用価値が大きい.(国税庁の資料リストにある『アメリカ経済の構造研究』参照).この情報には,納税者と雇用者とが供給した奴隷労働によって提出され,収集され,計算された,連邦ならびに州の徴税書類に含まれた,よく系統だてられたデータの法的刊行物から構成されている.その上,国税庁に提出された,このような大量の徴税書類こそは,戦略意思決定の重要なファクターとなる,大衆の同意を示す有力な指標である.他のデータ資料については「入力項目の簡易リスト」を参照されたい.<同意‥勝利の第一歩>
王者とクラゲ
簿記を駆使する者は王者となることができる
エネルギーは地球上のすべての活動の鍵である.自然科学は資源を研究して自然エネルギーを支配し,理論的には経済学に帰する社会科学は資源を研究して社会エネルギーを支配する.この二つは簿記システムすなわち数学である.したがって,数学は最も基本的なエネルギー科学である.そして,一般人を簿記の操作方法に無知のままにさせておけば,簿記を駆使する者は王者となることができる.すべての科学は究極の目的に達するための手段に過ぎない.手段とは知識である.究極の目的とは支配である.残る問題はただ一つ,「誰が利益を享受するか」だけである.<エネルギー>
経済学の分野で第一級の攻撃的戦闘能力をもつ必要がある
エネルギーが地球上のすべての活動の鍵となる以上,エネルギー,原料,製品,サービスの独占を達成するためには,また,奴隷労働の世界システムを確立するためには,経済学の分野で第一級の攻撃的戦闘能力をもつ必要がある.われわれの地位を維持するためには,全経済分野にわたってコントロールする絶対的な第一級の科学知識をもち,世界経済を管理する第一級の経験を積む必要がある.<要約>
知性を用いようとしない人間たちの国々は知性を持たない動物同然である
知性を用いようとしない人間たちの国々は,知性を持たない動物同然だという話に決まった.そのような人間は荷物運搬動物であり,自分から進んで食卓に上ったステーキなのである.<エネルギー>
頭脳を使わない人間は荷物運搬動物かその調教師となるほかはない
もっている頭脳を使わない人間は,頭脳がないのも同然である.だから,父親,母親,息子,娘というこれら知性のないクラゲの学校は,荷物運搬動物あるいはせいぜい彼らの調教師となるほかはないのである.<実施のファクター>
人類は機械であり掴んで回すことのできるレバーである
ふつうの状態では存在しないものは,計算によって強制的に明るみに出すことができる.人類は機械であり,掴んで回すことのできるレバーであって,社会をオートメーション化することと,靴工場をオートメーション化することとの間には,ほんのわずかしか違いがない.<徴兵>
真の解決策はわれわれ少数者の手に委ねられている
一般大衆は,自分自身の精神構造を変えることや同胞に対する信頼をくつがえすことを拒む.そのような野蛮人の群が激増し,言ってみれば,地表を覆うアリマキ[葉枯れ病を起こす害虫]の大群となっている.かれらは,かれらなりの宗教的モラルは持っているけれども,なぜ戦争をなくすことができないかを教える経済科学のことは全く無知であり,宗教心や自己満足にひたって地上の問題を処理することを拒絶し,現実問題の解決は自分たちの手の届かない所へ押しやっている.具体的な解決は,最も生き残るにふさわしい者として知性をもって生き残ろうとし,真にかれらのことを気づかう者としてかれらの問題を処理しようとする,われら少数者の手に委ねられているのである.そうでなかったならば,沈黙の兵器が明るみに出て,未来の真のヒューマニティの種子を確保するわれわれの唯一の希望が失われるであろう.<時間の流れと自己破壊振動>
社会の下層階級要素を全き統制下に置かなければならない
全面的に予測可能な経済を達成するためには,社会の下層階級要素を全き統制下に置かなければならない.すなわち,こんなことになっているのは正しいことなのだろうかと気付かないうちに,しつけ,調教し,くびきを付けさせ,ずっと古い昔から行われている長期にわたる社会義務を植えつけなければならない.<エネルギー>
戦略と戦術
戦略表
実行 目標または獲得物
大衆を無知にする. 公共組織の衰弱.
重要点(価格と売上げ)をコントロールすることにアクセスする. フィードバック出力に必要とされる反応.
[大衆を]上の空にさせる. 防衛力の低下.
家族を攻撃する.
現金は少なく,借金と施し物を多くする. 若者の教育をコントロールする.
もっと自堕落に,もっとデータを.
教会の独立性を攻撃する. この政府のようなものに対する信仰を破壊する.
社会的画一性をはかる. コンピュータ・プログラミングを単純にする.
税に対する反抗を最小に押える. 経済データを最大にする.
強制する問題を最小にする.
同意係数を安定させる. 単純化.
はみ出しに対するコントロールを強化する. コンピュータ入力データを単純化し予知可能性を大にする.
境界条件を確立する. 問題の単純化.
差異の解決と差異同一化.
適切なタイミング. データの変移と不明瞭さの減少.
コントロールへの抵抗を最小限に抑える. コントロールを最大限にする.
コントロールを最大限にする. 究極まで従属させる.
通貨の崩壊. アメリカ国民相互の信頼崩壊.
END(作戦終了)
<戦略表>
下層階級に与える教育は最も貧弱な質にとどめなければならない
下層階級に与える教育は,下位の階級と上位の階級とを隔てる無知の堀をめぐらし,下位の階級のことは理解しがたいと思えるほどに,最も貧弱な質にとどめなければならない.このように初めからハンディキャップをつけておくことが,下層階級でも頭のよい者に,生活のくびきから救い出されるチャンスがあったとしてもごくわずかだと思い知らせることになる.このような奴隷制度は,上流支配階級社会の秩序,平和,安寧のバロメーターを保つために欠かすことができない.<エネルギー>
大衆は貪欲であるがために限度を越えて通貨を発行しても平気でいる
彼[ロスチャイルド]は,誰が戦争の勝利者となるかを決める通貨のコントロールに乗り出した.一国の経済システムのコントロールを彼に委ねることに同意した政府は,彼の支持を受けた.負債が増えれは増えるほど,債務者の敵に経済的な援助が保証された.この方法であがった利益で,ロスチャイルド氏はいやが上にも富み,いやが上にも富を拡げることができた.彼は,大衆が貪欲であるがために,政府が貴金属と商品生産とサービス(国民総生産GNP)の裏付けなしに限度を越えて通貨を発行(インフレーション)しても平気でいることを見抜いたのである.<ロスチャイルド氏が発見したエネルギー>
真実同胞を気づかうならばクレジットや福祉には頼らないだろう
もしも人々が真実同胞を気づかうならば,クレジットや,働く者から奪いグウタラ者を満足させる社会福祉システムに頼らないように,自分たちの欲望(貪欲,生殖など)をコントロールするであろうに.<時間の流れと自己破壊振動>
最も単純な経済増幅装置の形態は宣伝と呼ばれる装置である
テレビの広告主から語りかけられると,人は被暗示性のために,確かな確率で12歳の児童そのもののように無批判に暗示に反応し,その商品を買うべく衝動的に店に行き,自分の経済貯水池から経済エネルギーを放出する.<経済増幅装置>
人は母の子宮の代用保護物である人工子宮を作る
人は母親の子宮を離れる時から,さまざまな形の代用保護物すなわち殻(から)である人工子宮を作り,維持し,引きこもる方向にことごとくの努力を傾ける.これらの人工子宮の目的は,活動の安定にも不安定にも対処する環境を確保すること,成長と成熟の時期にはシェルターとなり,老後には自由を保証し,外からの攻撃に身を守る防御物を確保することにある.このことは,一般大衆でもエリートでも変りない真実である.だが,問題解決策の求め方には決定的な差異があ<る.<人工子宮>
どうしようもない大衆に対する有効な戦略兵器が福祉国家である
なぜ市民個人が政治という機構を作りだすかという根本的な理由は,子ども時代に頼りにした関係を永続させたいという,潜在的な意志あるいは欲望に根ざしている.卒直にいえは,かれらは,かれらの生活からすべての危険を取り除き,頭をなで,傷口にキスをしてくれ,どのディナーテーブルにもひな鳥をつけ,体を洗ってくれ,夜になればベッドに押し込んでくれ,何ごとも明日の朝目が覚めればすべてよくなっているだろうと言ってくれる神人が欲しいのである.……こういう大衆の行動は,恐怖,怠惰,利巳主義の軍門に降っていることを意味する.そういうどうしようもない大衆に対する有効な戦略兵器となるのが,かれらが主成分になっている福祉国家である.<国の政治機構・・依存物>
偽善者であればあるほど政府の腐敗堕落を訴える
多くの人は,自分の日常生活をわずらわす他人を,できることなら抑えこみたいか,殺したいか,あるいはその両方だが,自分が起こした明白な行為で,道徳上あるいは宗教上の問題を争わされなければならないのはごめんだと思っている.それゆえ,かれらは,自分たちの手を血で汚さないようにするため,(自分の子どもたちも含めて)他人に汚い仕事をやらせる.かれらは,動物に対する人間の扱いが悪いと言ってわめき散らしながら,自分の視野には入らない下町の漆喰の屠殺場から来るハンバーガーの前によだれをこぼして座る.だが,偽善者であればあるほど,世間では政治家と呼ばれている殺し屋の専門団体に財政援助の税金を払い,政府の腐敗堕落を訴える.<行動/攻撃>
政治家とは一般大衆の分別に目潰しを喰わせるために雇われた殺し屋である
インフレによって膨大な量の金が一般大衆の手にわたり,かれらの貪欲さのバランスを維持し,かれらの中に虚構の自己満足を作り出す・・しばし,狼は戸口の外で待っている.万一の場合,収支のバランスをとるために,戦争という手段に訴えなければならない.極言すれば,戦争は債権者を破滅させる手段に過ぎず,政治家とはとるべき責任をとらなかった行為を正当化し,一般大衆の分別に目潰しを喰わせるために公然と雇われた殺し屋である.<時間の流れと自己破壊振動>
人々は権威を求めるが責任は引き受けようとはしない
多くの人々は自由に物事(冒険その他)をやりたいとは思うが,失敗を恐れる.失敗の恐れは,成功の見込みが薄いとか,人が信じる気のない創作された嘘(法律)を通過させるとかの場合は,他人に責任を押しつけるとかの無責任さに現われる.かれらは権威を求める(権威 authorityの語源は「創作者author」である)が,責任や虚偽は引き受けようとしない.そこで,かれらは,かれらに代って現実に直面してくれる政治家を雇う.<責任>
人々は自分たちが次のことをできるように政治家を雇う
人々は自分たちが次のことをできるように,政治家を雇う.1体を使うことなしに安全を手に入れる.2頭を使うことなしに行動を手に入れる.3生か死かをじっくり考えることなしに,他人から盗み,傷つけ,死に至らしめる.4全くその気のない責任はとらない.5これらの局面に立たされる訓練を受けることなしに現実や知識という利益を手に入れる.
<総括>
徴兵の目的は脅迫によって政府は万能であるという確信を教え込むことにある
徴兵あるいは他の類似の制度のそもそもの目的は,脅迫によって,社会の若い男性に政府は万能であるという,いわれなき確信を教えこむことにある.彼はまもなく,祈りが時間をかけてやっていたことを,一発の弾丸が一瞬のうちにドンデン返しにしてしまうことをを教わる.<徴兵>
徴兵については次のように定義できる
【徴兵】(志願兵など)は,中年と老年が若年を公共の汚れた仕事に強制的につかせる目的をもって考案された,強制的集団犠牲と奴隷の制度である.それは若者を年長者と同じように有罪とし,若者による年長者批判を極力抑えつける作用を果たす(世代安定剤).それは,「愛国的・国民的」サービスというラベルを貼られ,おおやけにマーケットに出され販売される.<徴兵>
徴兵の成功には脅迫が本質的に重要である
徴兵の成功には,ほかの人間社会機構のように,あれこれの形の脅迫(または刺激)が本質的に重要である.物理学の作用反作用の原理は,内的なサブ・システムにも外的なサブ・システムにも適用されなければならない.徴兵にあたって,確実に個々人を洗脳しプログラムに組み込むには,家族と同僚グループの双方ともを巻き込んで統制下に置かれなければならない.<実施のファクター>
広告メディアは父になるべき男が尻に敷かれる存在になるように膳立てする
家族もちの男を,確実に息子に正しい社会訓練と態度を身につけさせて成長させるように躾けなければならない.広告メディア等は,父になるべき男が結婚する以前,少なくとも結婚するまでには,尻に敷かれる存在になるように膳立てすることにかかりきっている.彼は教えられる,自分は自分用に打ち込まれた社会のクサビに順応するか,性生活の両脚を縛りつけられるかであることを,そして,やさしい仲間づきあいはゼロになることを.彼は見させられる,女たちは論理的,原則的で尊敬に値する行動よりも安定を要求するものだということを.息子が戦争に行く時までに,父親(骨抜きにされてクラゲのようになっている)は,自分の同僚たちに非難の目を向けられないうちに,また,彼個人の意見や自尊心の殻を破って偽善者とならないうちに,息子の手に銃を渡すだろう.息子は戦争に行くか,父親が当惑するか.それでも息子は戦争に行くだろう,戦争の真の目的がどこにあるのかを知らずに.<実施のファクター>
順応性を植えつけるには育児センターを運営しなけれはならない
このような順応性を達成するためには,下層階級の家族を両親の共働きが増える過程で分解し,面倒を見る人間がいないみなし子たちを,政府機関が日常的に世話するセンターを運営しなければならない.<エネルギー>
洗脳教育は早いうちから行うほど良い
&’nbsp; 生まれたての子どもをもつ女は,幸福で目が輝きすぎて,富者の大砲の材料も奴隷労働の安価な源泉も見分けがつかない.しかしながら,女は,遅かれ早かれやってくる「現実」の変移を受けいれることに慣らされなければならない.その変移にはどうにも処し切れなくなるほど,家族という単位をとことん破壊しなければならず,国家は公教育をコントロールし,国営の保育センターをさらに増設し,父母が子どもを早い時期からそこへ派遣≠ウせるよう義務づけなければならない.洗脳教育は早いうちから行うほど,子どもたちの変移の速度を(強制的に)上げることができるのである.<実施のファクター>
陽動作戦
混乱あれば利益あり,さらなる混乱あればさらなる利益あり
一般原則は,混乱あれば利益あり,である.さらなる混乱あれば,さらなる利益あり,である.それゆえ,最上のアプローチは問題を作り出し,その解決を示すことである.<陽動作戦‥基礎戦略>
一般大衆に経済学と他のエネルギー科学との関係を学ばせてはならない
このような[世界経済を管理する]王者となるべく,われわれは少なくとも一つの目標は達成しなければならない.すなわち,一般大衆に,経済学と他のエネルギー科学との論理的・数学的な関係あるいはその知識を適用することを学ばせないことである.<要約>
先進的に見える不必要な経済学書を氾濫させる
経済理論上の問題はきわめて容易にエレクトロニクス上の問題に置き換えて処理し,その結果を経済に戻すことができたので,最終的には,必要な経済用語を翻訳する手引き書が一冊あればいいというだけとなった.その他のことは,数学とエレクトロニクスの通常の研究から得ることができた.このことは,先進的に見える不必要な経済学書を氾濫させ,プロジェクトの機密を守ることを容易にさせる.<経済的モデル>
実際には少しも重要でないことに大衆の気をそらせる
新種の個人的プログラマ/経済人が,一九四八年にハーバード大学が始めた作業の結果に気づくのは時間の問題である.かれらが気づいたことについて一般大衆とコミュニケートできる速さは,ひとえに,われわれがいかに効果的にメディアをコントロールし,教育を破壊し,実際には少しも重要でないことに大衆の気をそらせるかにかかっている.<要約>
機密を保護する単純な方法は大衆を重要でないことに引きつけておくことである
沈黙の兵器の機密を保護し,大衆コントロールをかちとる最も単純な方法は,一方で大衆には基礎的なシステム原則を知らしめないようにし,他方で大衆を混乱させ,無秩序にさせ,ほんとうは少しも重要でないことに引きつけ続けておくべきだということは,経験にてらして証明されてきた.このことは,次のことによって達成される.すなわち・・(1)公共教育では,数学,論理学,システム設計ならびに経済学などは程度の低いプログラムを植えつけ,技術的創造を妨げることによって,かれらの精神を武装解除させ,精神的行動をサボタージュさせる.(2)次のことによって,かれらの感情を解放してやり,かれらの我がまま勝手と,感情的・肉体的な活動の中に放縦さを増してやる.
1メディア・・特にテレビと新聞・・を通じて,セックス,暴力と戦争を集中砲火浴びせ続け,毅然と立ち向う感情を軟化させる(心的・感情的にレイプする).
2かれらが欲するものを与えて・・過剰に・・思考に「カロリーが高いがまずい食品」・・かれらが真に必要とするものを奪いとる.
3歴史や法律を書き変え,大衆を変質者が作り出したもののとりこにさせる.
このようにしてこそ,かれらの目や心を,その人間にとって必要なことよりも,自分とは無関係なでっちあげたものごとへ逸らさせることができる.<陽動作戦‥基礎戦略>
陽動作戦を要約すれば・・
メディア…成人大衆の関心を真の社会問題からそらさせ,少しも重要でないことに縛りつけ続けよ.学校…青年大衆には,真の数学,真の経済学,真の法律ならびに真の歴史については無知のままにさせ続けよ.娯楽…大衆娯楽は小学校六年の水準以下にとどめ続けよ.労働…大衆を,考える時間もないほど,忙しく,忙しく,ひたすら忙しくさせ続けよ.ほかの動物ともどもに農場に戻れ,である.<陽動作戦の要約>
『シオンのプロトコール』(ユダヤ長老賢人の議定書)より
破壊と支配
暴力とテロリズムは最良の支配方法である
悪い本能をもった人間の数は,善い人間の数をはるかにしのぐ……かれらを統治するには,学者ふぜいの論議によってではなく,暴力とテロリズムによって達成することが,最良の方法である.<一>
全土に騒乱と混乱と敵愾心を起こさなければならない
ヨーロッパ全土,また,ヨーロッパとの関係を通じて他の大陸にも,われわれは騒乱と混乱と敵愾心を起こさなければならない.そのことは,われわれにとっては二重の利益がある.<七>
われわれから生れるものはすべてを巻き込み行く恐怖である
われわれから生れるもの,それはすべてを巻き込み行く恐怖である.帝政復興主義者,煽動家,社会主義者,共産主義者,あらゆる種類のユートピア夢想家といったあらゆる意見,あらゆる主義の人物たちがわれわれの用を勤めている.われわれはかれらを利用して,あらゆる労役を課している.かれらの一人一人が,権威の最後の残党まで叩き潰さんがために,現在秩序を転覆させることに燃え上がっている.これらの行動により,全世界の国々が拷問を受けている.各国政府はもう止めてくれと手すり足すりし,平和のためならどんなことでも代償に出すからという気になっている.だが,われわれは,かれらが心底からわれらに服従し,率直にわれらの国際的超政権を受け入れるまでは,平和を与えるわけには行かない.<九>
われわれはゴイムから生命を奪うことに関心を寄せている
われわれは,労働者にわが戦列・・社会主義者,無政府主義者,共産主義者・・に加わるよう提案し,振りかかる圧迫からかれらを救出する救世主を買って出る.われわれは,われらがメーソン員が言われなく唱えた(人類団結という)兄弟の定めどおりに,一貫して主義者たちを支援している.貴族は,法律によって労働者が提供する労働の恩恵を受け,労働者たちがよく食べ,健康で,強壮であるかどうかに関心を払っていた.われわれは全く反対のこと・・劣化,ゴイムから生命を奪うこと・・に関心を寄せている.<三>
われわれは仮面をつけている
ゴイムに真相をさとられないようにするために,われわれは仮面をつけて,われらの経済学説が精力的に宣伝する偉大な政治経済原理のもと,いかにも労働者階級に役立つかのように情熱を傾けて説き伏せるだろう.<六>
いつの時代でも人民は言論と行動とを混同してきた
いつの時代でも世間の人民は,個人も同様であるが,言論と行動とを混同してきた.競技場で見ることに満足しているが,約束されたことが実行されているかどうかを考えてみようとする者はめったにいなくて,もっぱらショーを見るだけで満足している..そこでわれわれは,人民の利益が進歩に向っていると声高く証明するショー団体を作るだろう.<五>
人民は反対≠ニいうものを喜ぶ
愚にもつかぬものではあっても反対とか批判とかはありうるし,うわべのことにしか理性の力が働かない人民は,反対ということを喜ぶものである.かかる場合に,健全で論理的な精神が,道理の通った助言や議論の助けをかりてうまく大衆を導く希望をもてるのだろうか? もっぱらあさはかな情熱,つまらない信念,習慣,伝統,感傷的な理論だけに囚われている間違いだらけの人々は党派根性にとらわれる.そうなると,完全に理の通った議論を基にしたどんな合意をも妨げる.<一>
群衆や個人を支配する技術はわれわれにある
巧妙に仕組まれた学説と詭弁により,社会生活の制約やその他ありとあらゆる方便により,あるいは,ゴイムにはまるで解らない手段を動員して群集や個々人を支配する技術は,他の技術と相並んでわれらが支配の中枢である専門家がもともと手中にしていたものである.分析,観察,精緻な計算に育てられ,この種の熟練技術に関してはわれわれには肩を並べる者がいないこと,練り上げられた政治行動と固い結束のどちらかではわれわれの競争相手がいないのと同じである.いるといえば,イエズス会だけはわれわれと比べられるだろうが,われわれは無分別な群集の目には見える組織として存在するとは信じられないように工夫してきた.その裏でわれわれは終始一貫秘密の組織を維持し続けてきた.<五>
ほどなく混乱と破綻があまねく広がるであろう
権力を追い求める者たちを煽動して権力を誤用させるため,われわれは,すべての勢力を相対立させ,独立を得ようとする自由主義傾向を鼓吹するように仕向けてきた.この目的に向って,われわれはどんな形の企てでも指嗾教唆し,あらゆる政党に戦闘準備させ,どんな野望の目的をも権威に対して向けるようにさせた.国家というものを,われわれは混乱した問題の大群が争乱する競技場と化せしめたのである……ほどなく,混乱と破綻があまねく広がるであろう.<三>
秩序破壊の跡にイスラエル王が王座に就く
神に選ばれた者≠ヘ,理性ならぬ本能によって,また人間性ならぬ獣性によって動くばかげた力を粉砕すべく天から下される.この力は今は自由の原理という仮面をつけて略奪とあらゆる種類の暴力をはたらき凱歌を挙げているが,この力が秩序破壊の跡にイスラエル王を王座に据えるのである.だが,かれらの役割は王が王国に入ったその瞬間に終る.王国の路からは,その残骸の一片すらも残さないように一掃される必要がある.<二十三>
宗教的・人種的憎悪によって対立反目応報を繰り返させる
われわれは,ゴイムを宗教的・人種的憎悪によって個人も国民も対立反目応報を繰り返すように仕組んだ.このことを過去二千年にわたって営々と積み重ねてきたので,手が付けられないほど劇しいものになっている.これが,われらに腕を振り上げたとしても,支持してくれる国はどこにもただの一国もない理由である.われわれに対抗する同盟を結べば自分が不利になることを,どの国も肝に銘じているからである.<五>
自分がどこにいるのか見当がとれない有様にさせることが秘訣である
統治に成功するのに必要な第二の秘訣は……広い範囲にわたり国民の欠点,習慣,情欲,市民生活の状態を増殖させ混沌に陥れ,その中にあっては自分がどこにいるのか見当がとれない有様にさせると,その結果,人民相互の理解ができなくなる.これこそ別の意味でわれらにとっては有利なこととなる.すなわち,諸党派の中に軋轢の種子を蒔き,まだわれわれに従わおうとしない集団を撹乱し,どの程度のものであれわれわれの仕事を妨害するような個人の企てに対して片っ端から気勢をそぐことになるのである.<五>
個人の企てはまたとなく危険である
個人の企てほどまたとなく危険なものはない.その裏に天才があろうものなら,このような企ては,われわれが軋轢の種子を蒔いた人民何百万人にも勝る力を持つのである.<五>
非難によって大衆を意気阻喪させよ
われわれの役員会が採択している原理に次のことがある.非難によって大衆を意気阻喪させること,抵抗心をかき立てるまじめな思考をさせないようにすること,心の力を空理空論の論争にそらさせること.<五>
創意は直ちに摘みとれ
われわれはゴイム社会の教育を指導する際には,かれらが何か創意を示す徴候があれば,いつでも気力を失って絶望してしまうように仕向けなければならない.自由奔放な活動というものは,別の自由奔放さに出会うと無力になる傾向がある.衝突すると,容易ならぬ精神的打撃,失望,意気消沈が起こる.これらありとあらゆる手段を駆使して,われわれはゴイムを疲労困憊させたあげく,国境を越えた現実の力をわれわれに提供せざるをえなくするだろう.<五>
われらの手中にある武器は,貧欲,復讐,憎悪と果てしなき野望である
しかるべき時に,われわれは法律を作り,裁判と宣告を行う.われわれは生殺与奪を実行する.われわれは全軍の先頭にあって,指導者の軍馬にまたがる.われわれは意志の力で支配する.なぜならば,かつて権力を握っていた党派の残党も,今やわれわれに屈伏しわれわれの掌中にあるのである.われらの手中にある武器は,貧欲,容赦なき復讐,憎悪と敵意に燃える,果てしなき野望である.<九>
武器は貧困と嫉妬と憎悪である
飢えが引き起こす貧困と嫉妬と憎悪によって,われわれは群集を動かし,かれらの手を使ってわれらが行く手を阻む者すべてを掃討するであろう.全世界王が王冠を戴く時が至れば,同じ方法を用いて障害となるものをことごとく一掃するであろう.<三>
人民を武装解除させることは戦争に赴かせることよりも重要である
今日では,人民を武装解除させることは,戦争に赴かせることよりも重要である.さらに重要なことは,われわれの都合からいえば,人民の焔を抑えることよりも燃え上らせることである.さらに重要なことは,他人の考えを根絶するよりは,その考えをすばやく掴みとりわれわれに都合がよいように翻案することである.<五>
物欲は独創性を麻痺させる効果がある
われわれの勝利をいっそう容易ならしめた事実がある.好ましい人物たちとの関係を保つことによって,われわれは常に人間の心の琴線に触れ,金銭欲に,貪欲に,人間のあくことをを知らない物質的欲望に働きかけた.言うまでもなく,これら人間の弱点のひとつひとつには,独創性を麻痺させる効果がある.この弱点のゆえに,かれらの行為に金を出してくれる人間に,自分の意志の最終決定をゆだねるのである.<一>
われわれは奢侈に対するあくなき欲望をつのらせるだろう
ゴイムの産業を完全に滅亡させるには,投機の助けを借りて,われわれがゴイムの間で盛んにしてきた奢侈,何もかもを呑み込んでしまう奢侈に対するあくなき欲望をつのらせるだろう.しかしながら,われわれは労働者には好都合にならない程度に賃金の上昇をはかるだろう.同時に,農業や家畜飼育が駄目になったから上がるのだという理由を付けて,生活必需品の価格をあげるだろう.われわれはさらに進んで,労働者を混乱浸し酒漬けにし,それに加えるに,ゴイムの頭の良い者たちをすべてこの世から根絶すべくあらゆる処置を講じ,生産の根源力を巧みに深く蝕むだろう.<六>
ゴイムの若者たちをこうやって堕落させた
われわれは,ゴイムの若者たちに,われわれには嘘と解っている主義や学説を注入することによって,かれらを翻弄し困惑させ堕落させてきた.<九>
他人よりも優位に立とうとする闘争は……
他人よりも優位に立とうとする激烈な闘争と,経済生活に加えられた打撃とは,薄情冷酷きわまりないな社会を生み出すだろう……社会は,政治・宗教など高度のものに対する反発を強めるだろう.<四>
自分個人が第一という考えを全員に植え込む
自分個人が第一という考えを全員に植え込むことによって,ゴイムの家族主義や家庭教育尊重心を粉砕し,癖のある考え方の人間は引き離して一掃してしまう.<十>
ゲンダイ 《芸能》
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思考力を人間から切り離すことは極めて有益な手段である
思考力を人間から切り離すということは,過去長い時間をかけて,われわれが導入してきた極めて有益な手段である.思考力を抑制する手段はすでに,いわゆる実物教育[百貨店は万国博におけるデモンストレーションを指す]という方法で実行されている.この方法によりゴイムは,目に見えるものだけを頼りにして理解し,物を考えない従順な動物にさせられている……フランスでは,われわれの最良の代理人であるブルジョアジー諸氏が,すでに実物教育の新しい計画を実地に移している.<十六>
ゴイムの心から神の摂理と霊魂なるものを引き離す
われわれは信仰という信仰をむしばみ,ゴイムの心から神の摂理と霊魂なるものを引き離し,代わりに損得勘定と物欲を入れることが絶対不可欠なのである.<四>
キリスト教が完全に破壊されるのはここ数年のうちに過ぎなくなった
今や日一日と,世界の人民に対するかれら[ゴイム僧侶]の影響力は低下しつつある.信教の自由ということが至る所で喧伝されたので,今やキリスト教が完全に破壊されるのはここ数年のうちに過ぎなくなった.ほかの宗教に至っては,骨抜きにするのは更に容易であるが,今この問題を論ずるのは時期尚早であると思う.われわれは聖職者重視の教権主義や聖職者たちの力を,以前かれらが華やかなりし頃に持っていたのとは比べものにならないほど狭い枠に押し込めるであろう.<十七>
われわれは法王庁の擁護者を装って進み出る
決定的に法王庁を破壊する時が来れは,見えざる手の指が各国民に法王庁を指さすであろう.しかしながら,国民がそれに襲いかかろうとしたら,あたかも過度の流血を防がんとするかのように,われわれは法王庁の擁護者を装って進み出る.この転換によって,われわれはかれらの深奥にまで足を踏み入れ,間違いなくかの最強部を腐食し切るまでは二度と出て来ないであろう.<十七>
われわれの王国ではわれらの宗教以外いかなる宗教の存在も許さない
われわれが王国を築く時は,われらの唯一神宗教以外いかなる宗教の存在も許さない.われわれの運命は選民としてのわれわれの地位によりその唯一神と結びつき,そのわれわれの運命は神を通じて世界の運命と結び付いているのである.ゆえに,われわれ以外のあらゆる形態の宗教を一掃する.<十四>
自由・平等・進歩・権利
「自由・平等・友愛」を叫んだ最初の人間はわれわれであった
はるか以前の時代にさかのぼれば,われわれは人民群集の中にあって「自由・平等・友愛」という言葉を叫んだ最初の人間であった.以来,幾度となく愚かなオウムたちが四方八方からこの餌に群がり集まり,世界の福利と,以前は群集の圧力に対してよく保護されていた個々人の真の自由を,この餌をもって破砕し去った.<一>
「自由・平等・友愛」がわれわれの勝利を助けてくれた
地球のいたる所で,われらの盲目の代理人たちのおかげで,「自由・平等・友愛」という言葉が,われらの旗を熱狂的にかざす大群を,われわれの隊列に引き入れてくれた.これらの言葉はまた常に,ゴイムの福利に穴をあけ,いたる所で平和,安寧,協同に終止符を打ち,ゴイムの国家の基礎を破壊する生きたエダシャクトリ[果樹の害虫]であった……このことがわれわれの勝利を助けた.<一>
ゴイム知識人は「自由・平等」からは何も作りだせなかった
ゴイムのうちの賢者になりたがり屋ども,知識人たちは,もともと中味のないこれらの言葉[自由・平等・友愛]から何も作りだすことができなかった.……どこをどう見ても平等はなく,自由などありえず,自然そのものはその掟に従わせるように作られているのと全く同じく,気質,性格,能力が不平等に作られていることを見なかった.<一>
「自由」なる言葉は神や自然の掟に対してまで闘争させる
「自由」なる言葉は,さまざまの人間集団に,あらゆる種類の権力,あらゆる種類の権威,さらには神や自然の掟に対してまで闘争することに入らせた.このため,われわれがわれらの王国を実現したあかつきには,群集を血に飢えた獣に改造する暴力的概念であるこの言葉を,われわれは,目に触れる辞書からは抹殺するであろう.獣たちは血をたらふく呑んで腹がふくれると眠り込むので,鎖につなぐのはいともたやすいというのは事実である.だが,血を呑まさなければかれらは眠らず,引き続き闘争を続けるであろう.
人民を無秩序な群集に一変させるには自由を与えるだけで十分である
自由思想は誰ひとりとしてほどよい使い方を知らない.ゆえに,実現不可能である.人民を無秩序な群集に一変させるには,かれらに一定期間自治を与えるだけで十分である.与えた瞬間から,共食い闘争が勃発し階級間戦争に発展し,その真っただ中で国家は焔に包まれて炎上し,かれらの権威は一山の灰燼に帰するであろう.<一>
アナーキーは野蛮の最高の段階である
群集は野蛮人であり,ことごとくの機会にその野蛮さを発揮する.群集は自由を手にしたとたんにいち早くアナーキーに転ずる.アナーキーそれ自体は野蛮の最高の段階である.<一>
自由や平等は人間の本性にある破壊的な原理である
[われらの王国を築いた暁には]われわれは明白にする,自由とは放縦ではないことを,人間の品位とか力とかには自堕落が含まれていない以上に自由とは抑制の利かない権利は含まないことを,良心の自由や平等その他これに類するものは人間の本性にある破壊的な原理であることを万人に公表し,個人の自由とは決して無秩序な群集の前で言語同断な言説を弄して煽動することではないことを.真実の自由とは,社会の法律には敬虔に厳しく従う人の不可侵性にあること,人間の尊厳とは権利意織に包まれてはいるが同時にいかなる権利意織ももたぬものであること,そして自分勝手な空想を実現しようとすることは決して許されないことを.<二十二>
自由の権利は人間性に拷問をかける
われわれは最もはっきりとした口調で,ゴイム政府が犯した過ちを描いてみせるであろう.われわれがかれらに対する嫌悪の情をそそるので,人民は,かの自由を振り回す権利などよりも,農奴制のような状態でよいから安穏の方を好む.自由の権利は,人間性に拷問をかけ,まさに人間存在の根源を疲弊させ,人民は自分が何をしているのか解っていない一群のこすからい山師たちの餌食となったのである.<十四>
飲酒や性的堕落はわれわれが手ほどきしたものである
飲酒で馬鹿になりアルコール漬けになった動物どもを見よ.自由がかれらに節度なき飲酒の権利をもたらしたのである.それはわれわれやわれわれ一族の歩む道ではない.ゴイム々はアルコール飲料に酔いしれ,かれらの若者たちは因習陋習とごく若いうちから性的堕落に痴呆状態となって成長する.その性的堕落は,われわれの特別な代理人・・富豪の邸宅の家庭教師,下男,女性家庭教師によって,書記その他によって,しばしばゴイムの娯楽場にいるわれらの女性たちによって手ほどきされた.かれら代理人の最後に,私は,頽廃と奢侈に他の者たちを引き込む尖兵である,いわゆる「社交界の貴婦人たち」も入れておく.<一>
権力に対する悪口雑言はすべての制度を転覆させる最後の一太刀となる
あとからあとから出てくるおしゃべり屋たちが,議場と行政会議の場を討論会場に変えてしまった.向う見ずなジャーナリストと破廉恥なパンフレット屋が毎日のように政府当局を攻撃する.権力に対する悪口雑言はすべての制度を転覆させる最後の一太刀となり,ことごとくが狂乱した群集のめった打ちに会って空中に吹き飛ばされるであろう.<三>
ゲンダイ 《TOP NEWS》
ここまでバカにされそれでも支持しているお人好しの選挙民
年金未払い 鳩山由紀夫も 与野党100人超
「天皇賞」本番勝負の1番ザッツザプレンティ
三菱自 トヨタに支援要請
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more NEWS
自由思想の使い方を知らなければならない
政治的自由は単なる思想であっていささかも事実ではない.が,政権をもっている党派を粉砕すべく,この思想を餌として人民大衆を
ウィルス原論(最終回)-92年をめぐって
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戦争とは終戦から開始されると言われている。つまり表層空間の激突は内部・深層へと
はいりこむ。そこから戦争の経験は起動するのである。それが第二次世界大戦後の55年
間の内容であろう。ゆえに出来事はなんらかの形態として戦争との関係項にある。神田の
古本屋で「日本戦争論」を買って読んだ。侵略戦争時に発行された本で、ほとんど、エン
ゲルスとクラウゼヴィッツの自己解釈であった。戦争とはおのれの一点をいかに防御し、
敵の戦闘力を壊滅するかにある、この原点が思想として把握されていない。中国戦線に
おいて毛沢東持久戦によって日本陸軍はゆえに敗北したのである。70年代新左翼の
党派戦争によってクラウゼヴィッツ「戦争論」は、実践と現場において対象化された。
わたしは70年代から80年代「戦争論」は何回も読了した。あの岩波文庫は、赤線、緑線
青線、黒線とアンダ−ライインがかさなって引いてある、それほど主体化しなければ、80
年代は生きてこれなかった。21世紀初頭とは20世紀崩壊の表土喪失が内部・深層に
入り込んだ、アンダ−グランド展開として侵攻する。
アンダ−グランドこそ、明るい「商品生成=消費」が消却した、記述されなかった時間・
実践と場所である。
---------------------------------
ところで精神が、戦争に関する基本的思想のあいだを遍歴して身につけたものは、かか
る精神のうちに開顕された光明にほかならない。そしてこのことこそ理論が精神に寄与
するところの利益なのである。理論は、諸般の課題を解決する方式を精神に指示すること
はできない。理論は、精神の行くべき道を、その両側に立て並べた原則によって必然性と
いう狭い一筋だけに制限することはできない。要するに理論の効用は、精神を訓練して
夥しい対象とこれらの対象相互の関係を徹見させ、そのうえで再び精神を行動の領域に
送り出すにある。しかしこの場合の行動の領域は、以前よりも一段と高次なのである。
このとき精神は、こうして自然的に得たところの力の大小に応じて、かかる精神的諸力を
糾合し、真実なものや正しいものを、一個の明白な思想として感得するのである。すると
この思想は、あらゆる精神的諸力の与える総体的印象から生じたものであるにも拘わ
らず、思考の産物というよりはむしろ感情の所産であるとさえ思われるほどである。
「戦争論 第8 戦争計画」 クラウゼヴィッツ 訳/篠田 英雄
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表層空間と人間関係の激突は空間の不均衡をもたらす。政治者はこの激流にのまれま
いと抗する。その場合、二通りのタイプが現出する。建築の意志と強靭な精神力を政治
空間の激流によって、わが面を洗いおのれの骨格を目的意志的に形成せんとする政治者
のタイプ。もうひとつのタイプは自然生成的タイプである。この場合、政治空間の激流は
不断におのれの都合によって解釈され、表層はおのれの内部の延長と錯覚する。表層が
均衡し安定している場合は、この種の自然生成的タイプの政治者は生き延びることができ
るが、表層が不均衡で政治空間が激流化しているときは敗北する。
表層とはあらゆる人間の内部が行為として、表出する空間である。建築の意志を強靭な
精神力で支える政治者は、こうした動きを予測しシミュレ−ションする。推論構築力と想
像力が武器となる。囲碁・将棋とはシミュレ−ション・ゲ−ムであり、相手の戦法の動きと
精神的諸力のゆらぎがもっとも読む、重要な対象となり、読む行為とは解釈のためでは
なく、おのれが打つ次の手のためにある。
総力をあげて戦った「白村江戦敗走」は、ときの王権基盤を動揺させたに違いない。
この戦争計画決定者であった天智政権は、対馬、九州北部の砦を強化しながら、内部を
建設していった。戦争とは攻撃よりも防御である。防御とは戦争を通して、戦争を遂行でき
る組織建設。ゆえに野球でも守りが重要となる。いかに敵の攻撃を封じ込めるかが武装
の第一条件となる。その機構を推進したのは百済官僚機構であった。強力な「唐帝国」と
いう他者を、彼らは肉体・身体的知覚ににって、敗戦から学習した。
万葉集にあらわれる、よみ人知らず防人の歌の表層空間とは、一方においてユ−ラシア
大陸をみすえる非日常としての日常があり、他方においてこの非日常から喪失した故郷
の日常を思うおのれがいる。詩人とは情を深め歌を発生させる。重要なのはおのれの
感受性を文字に表記する行為は、中華文明から漢字の移植なしには成立しなかったと
いうことである。文字をわがものとすることによって、われわれは詩と物語を誕生させるこ
とが可能となる。だがすでに私的所有としての内部になった以上、おのれの喪失した過去
は、この島では沈黙し永遠に掘り返されることがない、深層へと埋められなくてならない。
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自然生成的な音声文字は、空間に交差する人間関係の出来事、あるいは神と人間との
関係として、空間の音が内部となる。それに対し形象文字はある対象の形とイメ−ジが
内部となる。きわめて人間の人工的構成の建築的な情念がすでに歴史として漢字の内
部にはある。漢字には文字をつくる職人が存在していた。それゆえに形象文字なのだ。
モンタ−ジュ言語としての漢字は、それまでの王朝の私的所有であったが、7世紀の日本
にある一定のスピ−ドをもって浸透していったと思われる。高度情報・高度技術を持った
他者の参入によって。
「白村江敗戦後」天智政権は、近江の遷都をはたし、日本最初の課税の台帳と、人民
の身分を確定する氏姓の台帳づくりとしての戸籍制度を導入する。人民支配の基礎を
確定せんとしたのである。
対外戦争の敗北から、天智政権が学習したことは、強力な内部形成としての内政であ
ろう。それまでの自然生成的人民支配から、台帳記入によって人民の表層空間としての
生活を支配する革命的な方法は、もちろん高度情報・高度技術をもつ官僚の存在なしに
にはありえない。百済からの政治亡命者と王権参入と、軍団部族による地方への国造り
部としての東部開拓によって、台帳記入人民支配方法は可能になったと思える。USAは
西部開拓であり、南北戦争であったが、それと同期としてある、日本は東部東北開拓であ
り、西日本と東日本の戦争である。USAの北部と南部の風土が違うように、日本は西と
東の風土は違う。朝鮮・韓国においても、高句麗・新羅・百済の風土は今日まで差異として
継承されている。
すでに前世紀から、中国・エジプト・ギリシア・ロ−マ、そして朝鮮三国はこのような台帳
記入による人民支配を確立し、国家を形成していた。国家の基礎とは課税の台帳記入で
あり、支配する人民の氏姓と家族、および奴隷の数を明らかにする台帳記入である。それ
を担う官僚は生成する。7世紀の日本は中国と2000年の落差があった。他者によって、
その落差を学習した天智政権は、国家政治の中心としての首都を形成し、次にその首都
から全国に命令を下す基礎としての人民台帳をつくった。律令制度への胎動。行政官僚
機構の誕生。国家宗教である仏教の各地に建設した国分寺。それらの参謀こそが藤原
鎌足であった。官僚機構による日本文明はこうして誕生した。
推古女王・聖徳太子時代の執権であった曽我一族によって百済仏教は急激に取り入れ
られ、上からの革命を推進したの曽我入鹿であったが、天智と鎌足によるク−デ−タで、
曽我一族は抹殺されるのだが、曽我一族の政策は「大化の改新」としてより貫徹された
ことは、明治維新が徳川幕府末期の「開国」政策を貫徹したのと同期である。
天智大王が671年に死亡すると、翌年すぐさま「壬甲乱」(じんこうのらん)とよぶ、内戦
が現出した。王位継承をめぐる内戦である。王の兄弟や王の息子たちが、王位継承をめ
ぐって、王権内権力闘争を現出するのは、ヨ−ロッパ史をみても同期している。ある王朝
内部の権力闘争こそが、その王朝の臣下にすぎない部族長を学習させ、その王朝内部
権力の弱体をねらって、王を殺す。王を殺した部族長はその王朝の血統を切断し、まっ
たく異質な王として多部族におのれを認めさせおのれの王朝をひらく。これが権力政治
闘争の常識なのだ。ただしこの常識は血統が重要となる父権王朝の場合であるが、血の
戦いが臨界点に達し極度の不均衡になると女王が誕生する。それが天武大王死後の
690年、持統天皇である。持統天皇女王の執権が、天武大王の魔手から、シャ−マン
たちに命を守られた鎌足の子、藤原不比等であった。藤原とは藤が国土に広がるという
意味であり、藤原一族は平城京から平安京への支配貴族へとのし上がっていく。不比等
とは不死鳥の意味。その一族は昭和の近衛内閣であり、93年の細川内閣まで、血統は
継承してきた。まさに天皇制と同期してきた。
「壬甲乱」の内戦において、新羅の王子であった大海人王子は、天智大王の息子である
大友王子を敗北させる。大海人王子は東へ開拓団として移住した戦闘部族を組織した。
勝利した彼は673年「天武」として大王の地位を剥奪する。天智大王が学習したことは、
王位継承をめぐる血のすざましい内部権力闘争を続けていけば、いずれわが王朝は
滅亡するという危機意識である。彼は朝鮮半島における、唐・新羅同盟軍と百済・日本
連合軍との総力戦を戦争指揮し、その敗北による打撃を経験した。その敗戦から、
内部たる国家建設に尽力し、おれの息子へ継承しようとしたが、天武によって転覆され
てしまった。この7世紀は、謎の4世紀、魏志倭人伝にある記述、壮絶な倭人による内戦
を反復した。まさに騎馬民族部族による大王をめぐる内戦であった。天智大王は、これ
ら血の闘争の歴史であった「倭」(やまと)の過去を消却し、あらたな「日本」を対外的に
誕生させる方向感覚に向かった。日本とは戦国時代が周期的に反復し、そこから女王
が安定させていくのである。徳川家康は戦国の女たちの願いから誕生した。
ある政治共同体はおのれが参入し投企した政治闘争や戦争の、敗北・敗走の処理と
総括をめぐって分裂する。その反対に勝利した軍の政治共同体はより一層団結する。
なぜなら敵の敗北という表層空間によって、おのれの強い内部を力として確認でき、
おのれの可能としての空間が拡大するからである。しかし勝利した側のシステムが衰退
期に没入しているのであれば、逆にその勝利によっておのれを自身を喪失してしまい、
システムは固定化していく。その結果、やがて政治共同体の内部は自壊し、現在から
漂流していく。
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7世紀の日本とは、まさに朝鮮半島の高句麗・新羅・百済による国家消滅をかけた
三国戦争に規定された戦国時代であった。ここから8世紀初頭に日本は誕生したので
ある。それが「古事記」であり「日本書紀」である。官僚機構による日本文明と日本歴史の
誕生である。1200年がたち、時間は千支臨界点である。ゆえに天皇制の時間は終わ
ろうとしているのである。あらたなる日本文明と歴史が誕生するのかどうか、それが、
2001年に死者たちから問われている内容である。この革命たる維新に失敗すれば、
日本はもはや国家消滅という百済・新羅・高句麗の運命をたどることは間違いない。
ゆえに民衆の文化ではなく官僚機構の文明こそが、総括される必要があり、制度疲労
として官僚機構の腐敗が元文明の衰退として現出しているのである。
ヨ−ロッパに学ぶのは、近代の罪悪としての進歩制度ではなく、ウィルスなのである。
ウィルスとの死闘こそ学ぶ必要がある。それは近代人間を現出したルネサンスではなく
ルネサンスを準備したヨ−ロッパ中世におけるウィルスとの死闘からである。そこから
人間とは生き物であることが再度、あたらしい人間像として定性される。
そして、アメリカ合衆国USAは、その誕生から検討されなくてはならない。その解明
による自壊によって、おのれはUSAから離脱でき、世界イメ−ジの再構築が可能的
現在となるのである。理論は制度によっておのれの内部と深層に刷り込まれ書きこ
まれた映像と表層を自壊するためにある。理論はおのれを不自由に縛る奴隷の足かせ
を切断することにある。これが場所と実践である。理論とは時間の経験である。
これによってウィルス原論は終了した。次回は20世紀の総括となるであろう。
現在の言説とは、宇宙に飛び立った人間が宇宙船内で、デ−タ−記録として、呼び出す
ことができる内容であるか、ということである。本物の力を内在した記録は、生き残るこ
とができるだろう。わたしは、そのために昨年の12月末から貧乏の飢餓のなかで、
タイピングしてきた。テキストは1992年に手書きでファクス原稿用紙にかいたものである。
さすがに、遅々としてすすまなっかた。それは手書きテキストがエネルギ−があったからで
ある。92年当時はいつか、印刷して発行しようと思って書いたのだが、こうして、8年後に
インタ−ネット掲載になるとは予想していなかった。これがテキストの力である。
わたしはこの作業に感謝している。ようやくにして独自世界が形成できたからである。
わたしは、70年代・80年代、現在のアップグランドたる上部機構による、現場歴史たる
事実の消却を、けしてうのみにはしない蛇である。そう、わたしはアダムとイブを誘惑
した堕天使である悪魔の化身・蛇なのだ。アンダ−グランドの。
ウィルス原論−92年をめぐって 2001年2月6日脱稿
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Oasis/6349/neokon01.html