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イラクでの日本人三人の誘拐事件は国際社会の中で起きた事です。その成り行きと事後の対応の全てが国際社会から、注視され評価されるのです。日本人も国際的視野に立って、あの事件から「派生した全ての事」を判断しなければなりません。
処が今の国内状況は国際的視野などは全く関係なく動いています。この状況は日本国内にいる外国メディアにとって充分に海外に発信する情報としての価値があるようです。この日本国内の状況は間もなく国際社会の評価を得ることになるでしょう。
その評価はどんなものになるかと説明する必要もないでしょう。国際社会では多くのジャーナリストやNGOが生命の危険を冒して活発に活動しています。これらの人々を国際社会では「勇気ある人々」と賞賛します。
そのような人々が今回のような誘拐事件に巻き込まれても、決して「軽率」であったとか「無謀」であったとか安易な批判はしません。そして、その人の国は必死になって救出に努めます。救出活動に掛かった経費を負担しろ等と言う国の話しは聞いたことがありません。
結局の処、この日本は国際社会と同じような「価値観」を有してない、ということを自ら曝露しました。国内的効果という観点で見れば、皮肉な言い方になりますが、殆の国民が被害者意識を満足させたということでしょう(煽りによって全員被害者意識に罹るのは、もはや民族的体質になってしまいました)。
又、誘拐被害者バッシングは官邸を十二分に満足させることになります。これで時間を潰してくれるなら、米国への軍事的貢献の責任を追及されることがなくなりますから。
この事件はイラクへの自衛隊派遣が直接原因ですから、それに変化を及ぼさない批判を被害者三人にどんなに浴びせた処で、原因を取り除ける訳では在りません。ということは、形を変えて(所を変えて)日本人が危害に遭遇する事は変わらないのです。いやむしろ、この事件で日本政府は頑なな意思を再三表明したのですから、日本人が危険に曝される機会は増えるのではないでしょうか。
この騒動は大変な時間の無駄遣いとして記録に残ることになるでしょう。それに気が付くのは、次ぎに起こる不幸を待たなければなりません。悲しい事ではありますが。
http://homepage1.nifty.com/kikugawa_koubo/hibi.htm