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(回答先: Re: ベルルスコーニを罵倒する（シリーズ、その１） 投稿者 ×× 日時 2004 年 4 月 14 日 15:06:17)
ご指摘ありがとうございます。こちらでももちろん警戒はしています。
××さん。ご指摘ありがとうございます。私の記述に多少舌足らずな点もありましたが、もちろん欧州に来ている中国人が問題を起こしていないわけは無く、特に盗まれた日本人のパスポートを使って密入獄する中国人や他のアジア人が多数いることは事実で、空港で日本のパスポートを見た場合、係官が疑ってみることはいたしかたのないところです。これは、例えばスペインでは、モロッコ人やアルジェリア人、中南米人などのスリグループが中国マフィアに裏ルートで売っている様子なのですが、その実体はまだつかまれていません。その意味では我々在欧日本人もいやな目には合わされているわけです。
ただ、私が宮崎氏の文章を読んで、氏が単なる統計的な数字に頼らず鋭い観察と指摘をしておられるにも関わらず、それがあまりに中国人に偏り、その数十倍もの規模で押し寄せる北アフリカや東欧、中南米からの密入獄者・不法滞在者と、彼らが起こすさまざまな犯罪（窃盗、強盗、殺人、売春、麻薬密売など）の実体が伝わらず、欧州の実情に関して読む人に誤解を与えかねない、と思ったまでで、他意はありません。
右翼諸氏（ご自分が右翼であることに誇りを感じておられる方の信条にケチをつける気ではありません）は、確かに日本の中の中国人の様子から、中国人に対して非常に敏感になっておられるようで、「さてはヨーロッパもやはり『中禍』に悩んでいるのか」と心配されるのでしょうが、こちらでは警戒はしていても、悩んでいるというほど激しいものではありません。漏れ聞くところによりますと、日本では中国人がらみの犯罪が急増している、ということですが、どうやら中国人の中でも一番経済レベルも意識・教養レベルも低い連中が日本に押し寄せているように感じます。もちろんこれは平均的に見た場合で、どこにも意識・教養の高い者と低い者はいますが。
現在、たとえばスペインでは、「テロ」がらみの北アフリカ人は別として、社会的に最も警戒されているのはロシア人などの東欧系の移民です。合法的な事業から密輸・売春はては窃盗団まで組織して、ロシアやチェチェン、クロアチアなどのマフィアが取り仕切っています。これがこの５年間くらいで急増し、大規模な窃盗事件には多くの場合この連中が絡んでいます。連中には共産主義時代の警官や軍隊上がりの者が多く、冷酷で荒っぽくい犯罪が特徴です。（ちなみに、スペインの地元の泥棒には昔からある種の「泥棒の仁義」があり、決して人は傷つけない、いかにうまく相手に気付かれずに盗むか、のテクニックを誇る、といった傾向が強かったのですが、北アフリカや中南米、東欧の連中が増えて、とにかく危険になりました。気付いて騒いだらいきなりブスリとやられかねず、ピストルを持っているケースも多くあります。）
それに比べればまだまだ中国人の存在は非常に気になるというものではありません。当然中国マフィアは入り込んでいますし、売春や偽物製造、不法入国・不法滞在の同朋をタコ部屋に閉じ込めて低賃金で働かせているのが摘発されたりもしていますが、他の連中に比べるとまれなものです。
なお、バルセロナにある日本料理店では、日本人が経営するものは半数以下で、残りは中国人やスペイン人、そしてロシア人（マフィアがらみでユダヤ系が多い）が経営しています。店員も中国人が多いようです。スペイン人から見たら区別がつきませんから。なぜこうなるかというと、理由は単純で、日本料理のほうが単価が高いからです。中華料理屋はやはり多いですね。なにせ安くて量が多いですから、スペイン人には人気があります。一般の商店でも、中国人の店は流行ってスペイン人の商売が圧迫を受けている実体はあります。というか、スペイン人の商売人がまるで商売気が無く客を客とも思わないような態度ですから、抜け目のない中国人に史上を荒らされているわけで、ある意味では自業自得でしょう。
こういった点は、また別の機会に別の形でお知らせしたいとは思っていますが、今はとりあえずここまでにしておきます。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。