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大手報道機関(以下、報道機関とします)の大問題は霞ヶ関との癒着にあります。これは何時頃から始まったのか知りませんが、今では強固に結び付いてます。それを端的に示すのが、行政権力を振り回す官僚を個人名で報道せずに、省庁と言う看板での報道に徹してます。
通常、新政権が発足しますと、報道機関と霞ヶ関と政権のトライアングルが形成されます。何時でもそうですが、報道機関は提灯記事を並べたてますから、お判りのことでしょう。
だからといって、このトライアングルが長続きするとは限りません。この関係は官僚らにとって困ることを政権が始めた時、壊れるのです。そうしますと元の霞ヶ関と報道機関のニ者と政権との対立構図になります。そして官僚は政権を潰しに掛かります。政権がダメージを受けるような情報を報道機関にリークします(官僚の手中には警察もあるのです)。
このリーク情報を報道機関が次々と書きたて、国民の政権に対する期待感を削ぎ落とします(時には、延々と続ける場合もありますが)。そうなれば内閣支持率は急降下して行き、与党議員に不安感を与えることになります(この政権では選挙は戦えないと)。これが政権下ろしの引き金となるわけです(選挙で大敗する時も、官僚が書いたシナリオを報道機関がなぞっている場合が多いのです)。細川政権は情報だけで潰れましたが。
それでは、小泉政権の場合はどうかと言いますと、やはりこのトライアングルが形成されたのです。ただ他の政権と違いは、官邸が政権発足と同時に報道機関を完全に取り込みました(ただ、これは外部からしか見えない我々の目であって、なんらかの裏取引があった可能性を否定出来るものではありません)。
何の実績も示せない小泉政権が三年も続いているのは奇異なことですが、このトライアングルにヒビが入りそうな気配は今の処見えません。何故かと言えば、全くの無能である政権首班のお蔭であると言えるでしょう。つまり無能なるが故に政治は全て官僚任せになりますから、官僚が思うように出来るわけです。これでは官僚側に不満が出るわけがありません。
多分、官僚の腹はこの政権の内に遣りたいことを全て遣ってしまおうということでしょう。ただ一つ出来ない事は、消費税の増税です。これを持ち出せば、国民の大反発を買い、たちどころに政権は潰れますから、小泉政権が消費税は上げないと公言しているのもこの所為です。もっともこれも官僚の吹き込みによるものでしょうが。
この官僚のシナリオをその通りに運ぶのには、報道機関が国民を誑かし続けなければ出来ません。新聞の社説で小泉批判をしないので、この辺からは誰でも御分かりになると想います。そして何よりも、小泉政権は国民の人気の上にあると証明し続けなければなりません。それが報道機関が発表する内閣支持率です。
内閣支持率が40%以上あれば、その内閣は潰れないという経験則があるようです。ですから支持・不支持がたとえ逆転しようとも、支持率40%以上を報道機関が発表している限り、この政権は続くことになるでしょう(余程の突発事故があれば別ですが)。但し、支持率40%未満を報道機関が発表した時は、官僚もこの政権を維持するのは困難だと考えていると想って間違いないでしょう。
詰まり、政権・霞ヶ関・報道機関のトライアングルも、その基本は霞ヶ関・報道機関の二者なのです。現在の報道機関が遣っていることは、霞ヶ関が設計した「馬鹿の壁」で国民を囲い込むことなのです。「馬鹿の壁」に囲い込まれた国民は、その隙間に映される報道機関の情報に洗脳されるのです。これが小泉支持率85%となって現われたのです。
ですから、国民にとって最大の敵は公正中立のフリをして国民を誑かし続けている報道機関なのです。これは「マスコミなんて信用してない」と一言で片付けられるような生易しいものではないのです。報道機関と真剣になって戦わないといけないのです。
もう一言。
一票で日本の政治は変えられません。報道機関と霞ヶ関の癒着を断ち切らなければ変わらないのです。この関係を其の侭にしたまま、政権交代をしても、その政権が官僚にとって不都合な事を行なえば、官僚が得意とするリーク情報を報道機関に垂れ流し、何時ものパターンで政権は潰されるのです。潰されないで持つとすれば、その政権も従来の官僚政治の延長上にあるということです。
もう一度、申し上げます。報道機関を最大の敵として戦わなければこの国は変わりません。彼らが築いた国民を囲い込んでいる「馬鹿の壁」を取り払えば、霞ヶ関は丸裸になるのです。この戦いをせずに何度、一票を頼りに選挙を繰り返そうがこの国は変わりません。断言しておきます。
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