現在地 HOME > 掲示板 > Ψ空耳の丘Ψ34 > 424.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
観世音寺講堂で見つかった根石(手前)。上にあるのは創建当初のものとされてきた礎石。後方は現在の講堂=17日午後、福岡県太宰府市
古代九州を代表する寺院である福岡県太宰府市の観世音寺で、創建当初のものとされてきた講堂の礎石の下から、さらに古い時期の講堂や回廊の基礎部分が見つかり、九州歴史資料館は17日「新たな講堂の建て替えが判明した。創建当時の伽藍(がらん)配置が分かる貴重な発見だ」と発表した。
観世音寺は天智天皇(在位668−671年)の発願から建立され、8世紀に完成した。中央奥に講堂、左に金堂、右に塔が並ぶ「観世音寺式伽藍」が特徴。
出土したのは、講堂や回廊の柱を支えた礎石の下に敷かれていた根石で、遺構の寸法から創建時の設計を推定すると、講堂が東西約32メートル、南北18メートル。回廊は講堂の両側に約31メートル、南北に78メートル延び、金堂や塔を取り囲む壮大な規模だったとみられる。
講堂は、11世紀(平安時代)と17世紀(江戸時代)に建て替えたとするのが定説だったが、今回の発見で創建時のものとされていた礎石が8世紀より後で、11世紀以前の建て替え時のものであることも判明した。
講堂の基壇は金堂に比べて土の積み方が雑で短期間で造られた形跡があるため、沢村仁九州芸術工科大名誉教授(建築史)は「金堂と塔を初めに造り、次に講堂を造ったようだ」と話している。
現地説明会は20日、午前10時半と午後1時半に2回行われる。
(03/17 23:16)
http://www.sankei.co.jp/news/040317/bun107.htm