現在地 HOME > 掲示板 > 戦争48 > 972.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
日本でも“救世主”扱いされている感がある米国大統領候補のデニス・クシニッチ民主党下院議員が劣化ウラン弾の問題を取り上げており、日本の翻訳集団TUPがその部分を訳して紹介している。
ところがかんじんの「毒性」については、クシニッチ陣営もTUPの連中も、やっぱり放射能の問題ばかりに目を奪われているようだ。
下記に全文を紹介するが、とりあえずクシニッチ陣営のサイトにある劣化ウラン弾の告発文のなかの「毒性」について言及した箇所はこうなっている――
----------------------------------------------------------------
2.戦争終結時に“スイッチを切る”ことができない。それどころか劣化ウラン兵器
は、敵対行為が終息したあとも機能し続けるのです。よって時間的基準に則していま
せん。戦闘地域を厳密に清掃したとしても、風に乗って運ばれる微粒子は数億年の半
減期を持ち、戦後も、元戦闘員と一般市民を長年にわたって殺し、傷つけ続ける可能
性を持っているのです。その毒性は、米軍の文書でも確認されています。米軍環境政
策研究所(AEPI)の理事は、議会命令で作成された報告書の中で、「劣化ウラン
固有の化学的放射性毒性は、どんな技術をもってしても著しく変えることはできな
い。これらはウラニウムの本質的な特性である」と述べています(1995年6月の
AEPI、技術的報告「米軍における劣化ウラン使用の健康と環境に及ぼす影響」よ
り)。
----------------------------------------------------------------
いちばん大切な毒性の本質について「劣化ウラン固有の化学的放射性毒性」と訳されている。「化学的放射性毒性」って何じゃいな? そりゃ放射能も「放射線化学」の対象ですから「化学的」な事物であるが、この翻訳は一見して奇妙である。つまり「化学毒性」についてきれいに隠蔽された形の、ミスリード(=読者の誤解誘導)を確実に招くような翻訳なのだ。
こりゃきっと「化学毒性と放射能毒性」を誤訳したのではないか、と不審に思い、クシニッチ・サイトの原文を当たってみたら案の定、日本のは誤訳であった。
つまり原文はこうなっていた――
----------------------------------------------------------------
The toxicity is confirmed by U.S. Army documents. The Director of the U.S. Army Environmental Policy Institute stated in a congressionally mandated report that "No available technology can significantly change the inherent chemical and radiological toxicity of DU. These are intrinsic properties of uranium." (Health and Environmental Consequences of Depleted Uranium Use in the U.S. Army: Technical Report, AEPI, June 1995)
----------------------------------------------------------------
「the inherent chemical and radiological toxicity of DU」。つまり「化学的および放射線医学的な毒性」、すなわち「化学的毒性と放射線医学的毒性」だったのである。
どうしてこういう誤訳が生じたのか推測するに、訳者が「化学的毒性」がありうるということさえ想像すらできていないからだろう。それで中学生なみのきわめて単純な誤訳をしたわけだけれども、その結果、2つあるもののうちの一方を“無きもの”にするという重大な過ちを犯したことになる。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=**=*=*=*=*=*=*
元米軍少佐のダグ・ロッキー*が送ってくれたメールです。
劣化ウランにやられつつ、平和と正義のために、そして戦友と自分のために何年も
闘ってきた彼はたった一言、
THANK YOU!!!!!!!!!!!
とつけ加えて転送してくれました。
そこに、どれほどの思いが詰まっていたことか・・・。
彼や、カナダ兵の未亡人スーザンたちの闘いが、森住卓写真展などの日本人の努力
が、たとえ主要なメディアに相手にされていないとは言え、“大統領候補の政治家”
にここまできっぱりと言わせたのです。
「何も変わっていない」と思えるときでも
変化は少しずつ、でも確実に起きているのです。
千早/TUP翻訳メンバー
May Earth be Filled with Peace and Happiness!
*ダグ・ロッキーについてご存知ない方は、拙文、
【報告】 Dr. Doug Rokkeのオーストラリア・ツアー
〜 劣化ウランの恐怖 〜
http://www1.jca.apc.org/aml/200306/34701.html
をご覧ください。但し、文中「元軍医」とあるのは間違いで、「科学と物理教育の博
士号を持ち、湾岸戦争では保健物理と医療担当だった」と読み替えてください。
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=**=*=*=*=*=*=*
---------------
劣化ウラン
---------------
2004年米大統領選挙候補者
民主党下院議員
デニス・クシニッチのサイトより
私が大統領に選ばれたなら、米国の違法な劣化ウラン兵器の使用停止を命じ、劣化ウ
ラン回収という国際的努力の先頭に立ちます。環境の修復も推し進めます。また、米
国の劣化ウラン兵器と核兵器の使用、核兵器の製造、核実験とウラン鉱採掘によって
苦しめられている人々のケアと賠償のための計画を作成します。
第一次湾岸戦争、サラエボ、アフガニスタンと第二次湾岸戦争*という4つの戦争を
通じ、米軍は何トンもの核戦車ミサイルに劣化ウランを使用しました。それは、米エ
ネルギー省のウラン濃縮過程で生ずる放射性廃棄物から作られた、10ポンド(4,
5kg強)の硬質ウラン弾です。湾岸戦争後、少なくとも350トンの硬質放射性ウ
ランがイラクに残され、現在のイラク戦争で2000トンもの放射性の瓦礫(がれ
き)が上乗せされたのです。その劣化ウランの半減期は、45億年です。
(*訳注:米国政府および米軍は、湾岸戦争とイラクへの侵略戦争をこのように表現
するが、これ以降は日本で通常使われる名称に統一する)
ペンタゴンの専門家によると、1990年8月から1991年10月までの軍事行動
参加中に発生したけがや病気が元で、1万3000人の湾岸戦争退役兵が死亡してい
ます。2002年5月現在、湾岸での戦闘任務中のけがや病気から、少なくとも22
万1000人の退役兵が障害を負わされました。現在イラクにいる米兵たちも、彼ら
がそこにいるかぎり、この放射性劣化ウランやほかの戦争からの汚染物質、水や食糧
が原因となる疾患や風土病にかかる危険に、恒常的に曝(さら)されているのです。
最近の研究では、湾岸戦争の退役兵の子供たちに、3種類の特殊な先天性異常が高い
確率で見られることがわかっています。男性の退役兵の子供たちには2種類の心臓弁
の異常が、女性の場合は生殖器と泌尿器の異常が見られます。湾岸とボスニア、コソ
ボの英軍退役兵に対しなされた研究では、通常の10倍から14倍もの染色体異常が
見られました。
カナダの医療研究機関は最近、米軍が軍事行動を展開した地域付近に居住するアフガ
ン人の尿からは、1999年に英軍の湾岸退役兵になされた検査で出た数値の、10
0倍から400倍の放射性アイソトープが検出されたと報告しています。カナダの調
査チームは、ジャララバード、トラボラとマザリシャリフ在住の人々から平均で31
5.5ナノグラムを記録しました。またカブール近くに住む12歳の少年からは、な
んと2031ナノグラムが検出されたのです。米国内で安全とみなされる最大許容被
曝量は、年間で9ナノグラムです。先天性異常や死産の増加といった明らかな現象が
より多く見られる今、この問題には緊急に対処せねばなりません。
人権法の専門家カレン・パーカー法学博士によると、ある兵器を「違法」と決定する
条件は次のふたつです。
(1)その兵器を禁止する特定の条約を採択するか、
(2)戦争に関する既存の法律や慣習を破ることなしに、その兵器を使うことができ
ない場合です。
特定の禁止条約のみで違法とみなされた兵器は、その条約を批准した国家間でしか違
法とみなされません。既存法の適用で違法とみなされる兵器は、すべての国家におい
て違法です。たとえ、その兵器を禁止する条約が同時に存在し、ある国がその条約に
批准していなかったとしても、その違法性は有効です。劣化ウラン兵器を禁止する特
定条約が存在しない以上、その違法性は、第二の条件を元に確定されねばなりませ
ん。
戦争の法律と慣習(人道法)は、軍事行動、兵器や戦争被害者の保護を管理するすべ
ての条約と、これらに関する慣習的な国際法から構成されています。つまり特定の条
約がない場合、ある兵器が遵法か違法かを決定するときには、すべての人道法に照ら
してみなければいけない、ということです。
兵器に関する人道法全般からは、次の4つの規則が導き出されます。
1.兵器は、「戦争における敵の合法的軍事目標」と定義づけられる合法的な戦闘地
内でしか使用できない。兵器は、合法的戦闘地外に悪影響を及ぼしてはならない(地
域的基準)。
2.兵器は、軍事衝突の期間のみに使用されるものとする。戦後も使用されたり、そ
の効果が持続する場合はこの基準を満たさない(時間的基準)。
3.兵器は過剰に残酷、非人道的であってはならない(人道的基準)。
1899年と1907年のハーグ条約では「不必要な苦痛」("unnecessary
suffering")と「過剰な傷害」("superfluouse injury")という表現が、この
概念に用いられています。
4.兵器は、自然環境に対し、必要以上の悪影響を及ぼしてはならない(環境的基
準)。
劣化ウラン兵器は、この4つの基準全部にあてはまるのです。すなわち、
1.合法的戦闘地内にとどめておくことができない。よって地域的基準に失格です。
かわりに劣化ウランは風に運ばれ、合法的目標を遥か離れた(一般市民のいる)違法
な目標へ――戦闘員でない人々が利用する病院、学校や住居、そして隣接する国々に
までも飛んでいくのです。
2.戦争終結時に“スイッチを切る”ことができない。それどころか劣化ウラン兵器
は、敵対行為が終息したあとも機能し続けるのです。よって時間的基準に則していま
せん。戦闘地域を厳密に清掃したとしても、風に乗って運ばれる微粒子は数億年の半
減期を持ち、戦後も、元戦闘員と一般市民を長年にわたって殺し、傷つけ続ける可能
性を持っているのです。その毒性は、米軍の文書でも確認されています。米軍環境政
策研究所(AEPI)の理事は、議会命令で作成された報告書の中で、「劣化ウラン
固有の化学的放射性毒性は、どんな技術をもってしても著しく変えることはできな
い。これらはウラニウムの本質的な特性である」と述べています(1995年6月の
AEPI、技術的報告「米軍における劣化ウラン使用の健康と環境に及ぼす影響」よ
り)。
3.劣化ウラン兵器は残酷です。よって、人道的基準にも適合しません。癌や腎臓病
などで人を死に至らしめるがゆえに、そして敵対行為が終結し、殺戮が終わらなけれ
ばいけないときにも殺し続けるがゆえに、劣化ウラン兵器は非人道的です。また頭蓋
骨や顔面の異常、四肢の欠如、ひどい奇形や生存不能な幼児などの先天性異常を引き
起こすので、劣化ウランは非人道的なのです。しかも、その子供たちは軍事目標には
なり得なかったはずだし、“戦後”に生まれているのです。劣化ウラン兵器の催奇性
特質と、将来、何世代もの遺伝子にまで負担をかけ得ることを考えると、「劣化ウラ
ン兵器の使用は、人種や国家に対する大量虐殺の可能性がある」という問題提起がさ
れるでしょう。
4.自然環境を著しく傷つけることなしに使用することができないので、環境基準に
も合致しません。“自然環境へのダメージ”には、人間の生存に不可欠な水や農地の
汚染も含まれます。しかもその人々の“人生”というスパンを超えての汚染です。そ
して米軍は、劣化ウランの汚染が水や食糧に及ぶことも確認しています。米軍の初歩
的トレーニング・マニュアル、「兵士の通常任務の手引き」には、「“重要”:(劣
化ウラン)汚染は、食糧や水を“口にするには危険なもの”に変えてしまう」と書か
れています。「清掃」は不完全な対処法であり、いずれにせよとてつもなく費用がか
かります。それは、貧しい国の支払能力を遥かに超えているのです。
軍事衝突(戦争)において兵器とは、合法的軍事目標に対してのみ、また戦争の期間
中のみに使用されるものなのです。兵器は、不必要な苦痛や過剰な傷害をもたらして
はいけないのです。また、毒を兵器に使うことは禁じられています。そして兵器は、
環境を著しく破壊してはなりません。
劣化ウラン兵器は軍事行動において、これらの規則を破ることなく使うことはできま
せん。だからこそ、違法とみなされるべきなのです。違法な兵器の使用は人道法違反
となり、被害者と環境への悪影響に対する、違反者の賠償責任および刑事責任を生じ
るものであります。私の考えでは、劣化ウラン兵器の使用は必然的にジュネーブ条約
の「重大違反規定」にそむく行為であり、その結果、劣化ウランの使用は戦争犯罪で
あり、人類に対する犯罪だと言えるのです。
クシニッチ政権下では、すべての違法な劣化ウラン兵器の使用は停止されます。そし
て米国こそが、劣化ウラン回収という国際的な運動のリーダーとなるのです。
(翻訳 千早/TUP翻訳メンバー)
デニス・クシニッチは民主党の米大統領候補であると同時に、“国家安全保障・台頭
する脅威・国際関係に関する下院政府改革小委員会”(House Government Reform
Subcommittee on National Security, Emerging Threats and International
Relations)の有力メンバーです。たとえ今年、最終的にブッシュと相対する候補者に
ならなくても、今後の活躍を期待したい政治家のひとりです。
原文URL:
Depleted Uranium http://www.kucinich.us/issues/depleted_uranium.php
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
TUP速報
配信担当 菅原 秀 Schu Sugawara
電子メール: TUP-Bulletin-owner@yahoogroups.jp
TUP速報の申し込みは: http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/
*問い合わせが膨大な数になっています。ご返事が書けない場合がありますので、
ご容赦ください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
上記のクシニッチ陣営の劣化ウラン弾告発文章の原文に示された報告書のなかの、「劣化ウランの化学毒性」について紹介した部分の一部を抜粋したのが下記である。このテキストはところどころ文字化けしているので、特に数字の部分は他の文献に当たって正誤を確認しながら読む必要がある。引用部分の最後に、劣化ウランは放射線医学的毒性よりも化学毒性のほうがはるかに深刻であり、催奇性があることも記されている。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Health and Environmental Consequences of Depleted Uranium Use in the U.S. Army: Technical Report, AEPI, June 1995
6. HEALTH ISSUES ASSOCIATED WITH U.S. ARMY USE OF DU
http://www.fas.org/man/dod-101/sys/land/docs/chapter6.html
6.1.2 Health Risks from Chemical Toxicity
Because the radioactivity of DU is very low, the chemical toxicity of DU may be the more significant contributor to human health risk. As previously indicated, DU and natural uranium have essentially the same chemical behavior and toxicity. Therefore, chemical toxicity data developed for any isotope of uranium are applicable to DU. Other heavy metalsosuch as lead, chromium, tungsten and uraniumoare also chemically toxic. The toxic properties of DU and uranium have been broadly studied (Voegtlin and Hodge, 1949, 1953; Stokinger et al., 1981; Kathren and Weber, 1988; Leggett, 1989; Diamond, 1989; Kocher, 1989; Zhao and Zhao, 1990). Danesi (1990) contrasted the potential toxic effects of DU and tungsten when each was used in projectiles. While DU is more toxic than tungsten, Danesi noted that there were substantial data gaps concerning the toxic behavior of tungsten when alloyed with nickel, cobalt or iron.
As a means of comparison, Table 6-2 presents OSHA workplace time weighted average values for several airborne metals. These concentrations are considered to be acceptable exposure levels in the workplace over a normal working lifetime. Uranium and tungsten are the primary metals of interest in the table; however, all the other metals are used or have been used as alloys in DU penetrators or tungsten penetrators or both (29 CFR 1910.1000, 1910.1025). Toxicity is only one of the variables used in evaluating the risks from DU in the environment. Solubility and route of exposure are also critical. If the material does not migrate in the environment then the exposure potential is reduced and thus the impact of inherent toxicity is moot since the exposure potential dominates the calculation of the risk.
Table 6-2. Comparison of the OSHA Time Weighted Average Values for the Elements Listed for Inhalation Exposures
The following conclusions can be made from Table 6-2 concerning the toxicity of heavy metals:
-- Toxicity and health risk are related to metal solubility.
-- Tungsten, lead and DU are chemically toxic.
The toxicity of a penetrator material is determined by the base metal and the alloy metals. DU and naturally occurring uranium act identically in terms of chemical toxicity. The differences between DU and naturally occurring uranium are only observed when evaluating radioactive behavior. Every human ingests and inhales uranium. The amount of uranium internalized varies by geographic location. A typical range for the total mass of uranium in a person is 50 to 150Y g (Stokinger, 1981; Wrenn et al., 1985). Table 6-3 shows:
-- Estimates for uranium ingested and inhaled from natural sources.
-- Total amount of uranium in the human body.
-- Concentration in selected human organs.
-- Urinary and fecal excretion rates for uranium.
When DU is incorporated in the body, the soluble components migrate throughout the body.
Uranium concentrates in the bone, kidney and liver. The kidney is the most sensitive organ to DU toxicity (Kathren et al., 1989; Stokinger, 1981; Wrenn et al., 1985). Human epidemiological studies of workers in the uranium mining and milling industries suggest that nephrotoxicity is the primary chemical toxicity concern. Other human organ systems are less sensitive to the effects of uranium than the kidney (Waxweiller et al., 1981; Waxweiller et al., 1983; Thun et al., 1985). For these reasons, the kidney has been broadly accepted as the critical organ for uranium toxicity. The solubility of any uranium compound that enters the body plays a central role in the dose rate of uranium delivered to the kidney, which is related to toxic renal effects (Moore, 1984; Novikova et al., 1963). Uranium species that are readily dissolved in the bodyis fluids and mobilized in the circulatory system are potentially more damaging than insoluble uranium species. The majority of the uranium that reaches the kidney does so in a soluble form.
Table 6-3. Uranium Content of the Body from Natural Sources
In the kidney, uranium binds to bicarbonate and proteins (found in blood and urine). This reaction plays an important role in the mechanism of uranium nephrotoxicity. At normal blood and body pH levels, most soluble uranium is bound to bicarbonate, with lesser amounts bound to serum proteins (Moore, 1984, Stevens et al., 1980; Wrenn et al., 1987). This binding helps prevent soluble uranium from interacting with most body tissues.
When the bicarbonate-uranium complex enters the kidney, it leaves the blood and becomes part of the freshly made urine found in a specialized renal collecting system called the renal tubules. The renal tubules generally have a more acidic environment than the rest of the body. As a result, the uranium is freed from the bicarbonate and is then able to bind with, and potentially damage, the tissues of the kidney (Stevens et al., 1980, Barnett 1949; Wrenn 1987).
The accepted threshold level for kidney toxicity of 3Y g of uranium per gram of kidney mass was set by the ICRP in 1959 and is still used to establish uranium standards (Diamond, 1989; ICRP, 1960). There is considerable discussion in recent literature concerning this limit, because the basis for choosing 3Y g/g is unclear. Animal data indicate that toxic effects may occur at much lower levelsY (Kathren and Weber, 1988; Stokinger, 1981; BEIR, 1988; Leggett, 1989; and Diamond, 1989). There is general agreement however that the threshold in humans is between 1 and 3Y g/g for acute, short- term exposures (Kathren and Weber, 1988). The level at which chronic (lifetime) exposures can produce clinically significant end points is not as clearly defined (BEIR, 1988).
Work with animal models (rats and mice) shows the potential for chemically-induced teratogenic effects when the mother is exposed to high levels (approaching levels toxic to the mother) of uranium (BEIR, 1988; Domingo et al., 1989a, 1989b, 1989c). Effects ranged from low birth weight to skeletal abnormalities for doses at which the mother exhibited signs of chemical toxicity.
The effects noted are believed to be chemically induced because estimated radiation exposure was too low (all less than 7 rads) to account for the anomolies noted (BEIR, 1988). Extrapolation of these results to human exposures is difficult because of the limited amount of data on the placental transfer of uranium (BEIR, 1988). There is substantial information available on the placental transfer of plutonium-239; however, the chemical differences are such that a direct extrapolation is not possible.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このように、化学毒性だけでも極めて憂慮すべき劣化ウランであるが、クシニッチ陣営のサイトの説明でも放射能毒性ばかりが強調されている。放射能に注目するのはたしかに重要なことだが、それよりも確実に深刻であるとすでに学術レベルで語られている化学毒性について無視も同然の態度を続けるのは、きわめて危険である。