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(回答先: 辺見氏へのコメント(一ツ橋大学・加藤先生) 投稿者 はてな? 日時 2004 年 3 月 02 日 20:19:26)
加藤哲郎さんの“つぶやき脂漏”のプレイバック♪
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雑誌『世界』3月号で、辺見庸さんは「抵抗はなぜ壮大なる反動につりあわないのか」と嘆かれているよう ですが、私は世界社会フォーラムの創立から関わってきた北沢洋子さん「世界は地のそこから揺れてい る」の方に共感します。そして、高田健さんの辺見庸批判「困難を乗り越える闘いに内在するか、それとも 外部から嘲笑するか」の方が、現実と正面から向きあっていると思います。辺見庸さんのマスコミへの「怒 り」はわかります。1968年頃の「国際反戦デー」などと比較した焦燥感も、わからないではありません。で も、同じ「デモ」ならぬ「パレード」から、別の何かを発見することもできるはずです。安丸良夫さん『現代日 本思想論』(岩波書店)には、異様に長い「あとがき」がついています。近世から近代への民衆意識の基底を探ってきた歴史家が、「9.11以後の状況」を体感するために、いや自分の60年安保闘争体験と重ね合わせて、辺見庸さんと同じく、World Peace Nowの集会とデモに迷い込みます。そこで安丸さんが見出した ものは、幕末「ええじゃないか」の民衆的伝統であり、縄文「母系巫女舞」の再来でした。だから、安丸さん は書きます。「60年の闘争のさいの安保条約阻止国民会議や全学連のような組織は存在しないから、大 動員はできないが、その分、小さな集団や個人が活かされていて、戦争に反対するさまざまの思いや感性 が活き活きと表現されていたというのが、私の感想である」と。しかしその後、コンパの席で、辺見さんのよ うに焦燥に駆られた学生から、手厳しく批判されます。「命がけで戦う決意なしにデモに参加したぐらいで 自分も反戦運動にかかわったかのように思ったりするのは自己満足ではないか」と。そこから、内省してい います。「私からすれば、ひとつひとつのデモなどが、私たちの批判や憤りのほんのささいな部分的表現で しかありえないのは、あまりにも当然のことなのである。私たちは社会的なものについての自分なりの見方 や感受性を、日常的な生き方や生涯の仕事を通して、ゆっくりと媒介的につくりあげ表現していく。それは 私たちの身体感覚や人格のようなものにまで具体化されて定着してゆき、そのようにして私たちは何者か になっていく。ゆっくりゆっくりさまざまなやり方で媒介的に……」――おそらく、網野善彦さんも、同じように 応えたでしょう。
http://www.ff.iij4u.or.jp/~katote/Homef.html
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なんだか延々と、固有名詞やら引用が列挙されているけれども、これは小林旭の
「自動車ショー歌」なみに無内容ですね。加藤さんという人が70年安保の頃に東大を
卒業して大月書店で編集をやり、ドイツに留学して社会主義のお勉強をしてきた
全共闘「世代」の人だということは存じ上げていますが、やっぱり学者さんで、
機動隊と正面衝突してカタワになったり人生を棒に振ったお友だちさえ、いないの
かもしれませんね。
最近の「非戦」パフォーマンスの虚しさは、やっぱり借り物の
運動で、舶来物の「引用」に終始しているところがキツイと思うんですが……。
この文章も引用の切り貼りから校正されている“ポストモダーン”の彫刻
なのでしょうか。(w
「ええじゃないか」もケッコウですけど、だったら今村昌平さんの映画みたいに、
いっせいにパンツさげて機動隊に小便かけるとか、防衛庁に黄色い放水攻撃
するくらいにラジカリズムがなきゃイミねえじゃん、と思うんですよね。
おまいら10年おくれのお立ち台ブームかよ、なんて言いたくなっちゃいますね。
文化運動として戦争を利用するというのも情けないし、戦争被害者をバカにする
話であるし、本質において戦争でカネもうけするネオコン乞食どもと一緒だとは
思うのですが、それでも文化運動の可能性を展望したいなら、せめて「引用」
でなしにテメエで何か創出してみろ、と思っちゃうんですよね。
辺見さんというのもずいぶん退屈なオヤジだけれども、それをネタにして
痴話話してるなんてオメデテーな……って感じですね。
冒頭に言及した「自動車ショー歌」の歌詞はこうでした。
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自動車ショー歌
作詞 星野哲郎・作曲 叶弦大
唄 小林旭
一 番
あの娘をペットに したくって
ニッサンするのは パッカード
骨のずいまで シボレーで
あ とでひじてつ クラウンさ
ジャガジャガのむのも フォドフォドに
ここらで止めても いいコロナ
二 番
ビュックりするほど タウナスで
おまけに心臓 が デボネアで
おやマアキュリーな 人だこと
てなてなおだてに すぐルノー
オペルオペルは もうお止し
あんまりコルトじゃ 身がも たぬ
三 番
あなたは私の ブルーバード
ミンクス買うのよ 約束を
キャロルと忘れて ダットサン
こんど逢ったら コンテッサ
とっちめちゃおうと マツダけど
逢えばやっぱり オースチン
四 番
ベンツにグロリア ねころんで
ベレットするなよ ヒルマンから
それでは試験に クライスラー
鐘がなるなる リンカーンと
ワーゲンうち だよ 色恋を
忘れて勉強 セドリック
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