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(回答先: 拘束力弱い「議長総括」を発表 6カ国協議 [産経新聞]【共同発だが総括記事としてはけっこういい内容だと思う】 投稿者 あっしら 日時 2004 年 2 月 29 日 01:56:22)
【北京=五十嵐文】北朝鮮の核問題をめぐる第2回6か国協議は28日、第3回となる次回の協議を6月末までに北京で開催することや、作業部会を新設することで合意し、閉幕した。
中国の王毅外務次官は同日夕、「核兵器のない朝鮮半島の実現」「核問題の平和的な解決」などを明記した「議長総括」を発表した。しかし、実質的な進展はなかった。議長総括は、「(核問題と)関連する懸案に対処する」との間接的な表現で日本人拉致問題にも言及した。
28日午前までは、共同文書を発表する予定だったが、土壇場で調整が難航し、議長総括にとどまった。
28日午前11時(日本時間正午)に予定していた6か国協議の閉会式は、参加各国間の調整が長引き、3時間以上ずれ込んだ。
議長総括は、核問題について、「核兵器のない朝鮮半島の実現」を目指す方針を盛り込んだ。第1回協議の議長総括は「朝鮮半島の非核化」を明記したが、北朝鮮が今回、「核兵器計画」だけの放棄を表明したことに配慮したと見られる。北朝鮮は、ウラン濃縮計画の存在も否定した。
ただ、日米韓3国は、北朝鮮に平和利用を含めたすべての核計画の廃棄を求めている。日本代表団筋は同日、「議長総括は、北朝鮮に原子力の平和利用の余地を残したことを意味するものではない」と強調した。
また、議長総括は、6月末までに次回協議を北京で開催し、その準備のための作業部会を設置することを明記した。作業部会の検討事項は「今後、外交チャンネルを通じて決定される」として、明示しなかった。
参加各国は当初、合意事項を共同文書として発表する予定だった。しかし、北朝鮮が各国の「意見の相違」との表現の追加を要求したのに対し、米国が「北朝鮮の修正を反映させるなら同意できない」と強く反発し、共同文書の発表は見送られた。
中国の王次官は記者会見で、「各国の意見の相違が次第に縮まり、共通認識が次第に拡大し、核問題の平和解決の希望が徐々に高まっている」と強調した。
外務省の藪中三十二(みとじ)アジア大洋州局長は28日午後、北朝鮮の金桂寛(キムケグアン)外務次官と会談し、日本人拉致問題に関する次回の日朝協議の日程の確定を求めた。金次官は「しかるべきルートで(回答を)伝える」と述べた。
◆議長総括の骨子◆
▽6か国は、核兵器のない朝鮮半島の実現と、対話を通じた、平和的な核問題の解決への確約を表明
▽6か国は、核問題に「調整された措置」を取り、関連する懸案に対処
▽第3回協議を北京で今年6月末までに開催。全体会合の準備のため作業部会の設置に合意
(2004/2/29/01:49 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20040228it13.htm