投稿者 はまち 日時 2004 年 2 月 23 日 17:24:34:rhFP/VPyFgrPk
(回答先: イラク派遣:シーア派巡礼、「不測の事態」警戒も 投稿者 bouton-d'or 日時 2004 年 2 月 23 日 11:38:17)
ご参考までに、今年のアシュラは、3月2日火曜日の予定です。
記憶違いでなければ、スンニでもアシュラは、祭日にまでなりませんが、イスラムカレンダーには、明記されています。理由は、よくわかりませんが、私の知っている国では、この日は、水遊びの日で、子供が大人子供かまわず、通行人に、水鉄砲で、水を浴びせるもので、覚悟のいる日です。
シーア派の場合
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Desert/2941/letter/50.htm
◆ アシュラ (7号、26号参照)
今年もアシュラの行事を見学にいって来ました。今までで一番身近で見ることができ、写真やビデオで記録することができました。昨年度は、イランの人と取っ組み合いになったのですが、今年は、彼らと同じような服装で見学をし、トラブルはありませんでした。
アシュラでは、男達が鎖で自分の体を叩きながら行進をするのですが、その行進の前に羊のいけにえを神に捧げることになっています。50mの直線の道路で8頭の羊が次々に殺されていくのを見ました。ナイフを持った男が、行列が来ると羊をさっとひっくり返し、押さえ、のどを切るのです。のどからは真っ赤な血が噴水のようにふきだしていました。去年も同じようなシーンを見たのですが、今年は間近でそれを見て、気分が悪くなりました。
今年もアシュラの行事がやってくる
問題です。「アシュラとは何でしょう?」
@昔、少年ジャンプの漫画に出てきた登場人物
Aイスラム教シーア派の誕生を記念する日
Bイスラム暦ムッハラ月の10日
Cシーア派3代目イマーム・ホセインが殉教した日
D男の人達が自分で素手や鎖で体をたたく日
正解は・・・
アシュラの話をする前に、イスラム教にはシーア派とスンニ派があることを知っておいて下さい。世界的には、イスラム教と言えばスンニ派を指すことが一般的ですがイランはシーア派です。スンニ派とシーア派では、同じイスラム教でもある部分で互いに受け入れられない思想があるのです。その違いの発端となったのが、予言者ムハンマドが死んだ後の後継者選びでした。ムハンマドの死後、後継者は選挙制で選ばれていたのですが、ある時から世襲制(子が代々受け継ぐ制度)に代わりました。
そうなると、ムハンマドの血統を引く者が正当な後継者であると主張するグループが出てきました。これがシーア派です。このグループはアリー(4代目カリフ、初代イマーム【注】カリフもイマームも後継者<リーダー>の意味)がその人だとしました。「シーア派」ができたのです。ちなみに「シーア」というのは「派」という意味です
では、本題のアシュラについてです。ムハンマド死後、上記のようなスンニ派とシ ーア派の権力争いがあり、権力を持っていたのはスンニ派のウマイヤ家でした。ウマイヤ家が権力を持っている間、その政治に不正が多く、これを打倒する目的で、当時のシーア派3代目イマーム・ホセインが立ち上がりました。ホセインはウマイヤ朝を目指したのですが、目的は果たせず、カルバラという所で婦女子を除く一族全てが皆殺しにされました。イスラム暦61年(西暦680年)ムッハラ月の10日のできごとでした。毎年、ムッハラ月9日、10日、男達は鎖で体を打ちながら行進し、当時の苦しみを疑似体験し、ホセイン達の死を悼みます。この日はイスラム教シーア派の人々にとっては歴史的にたいへん重要な日なのです。 今週から、イランの男の人が黒ズボン、黒シャツ姿、女の人のチャドル姿が増えたのはそのせいです。風紀の取り締まりもこの時期、厳しくなります。
スンニの場合http://www.sm.rim.or.jp/~shukran/muslim/muslima.html
用語:<スンナ>
イスラム教徒が信仰を深めていく上で、やったほうがよいとされる行為のこと。
たとえば、礼拝や断食(ラマダーン月)は、やらなければならない行為。
<ハディース>
預言者モハメッドと同じ時代に生きたイスラム教徒が預言者の言動を書き記して
残したもの。具体的に、モハメッドならこのような行動を起こした。と記されて
いるので、現在のイスラム教徒の行動について模範とされるが、クルアンではな
いので、これも、やらなければならない行為には、入らない。
アシュラの日はモーゼ(彼の上に平安あれ)が神に初めて話し掛けられた日であり、ユダヤ教徒はこの日に断食をしていました。イスラームの預言者、ムハンメッド(彼の上に平安あれ)が、「私は貴方達より、モーゼに近い関係にある。もしアッラーが私を来年も生きさせてくれるなら、タソアとアシュラに断食をしよう。」預言者はその年に亡くなってしまいましたが、これはハディースとして、ムスリムはタソアとアシュラに断食をするのです。タソアとアシュラはスンナなので、断食をしなくても、ラマダーン中とは違い罪になることはありません。でも断食をした方が本人の為にはいいんですよ。一昨年に犯した罪を許してもらえるのですから。もちろん大きな罪は許されません。小さな罪とは、悪愚痴とか怒ったこととか:アッラーのみご存知でありますが。「タソア」とはアラビア語の「9」ティサアからきたもので、「九日(ここのか)」という意味でアシュラはアラビア語の「10」アシュラからきたもので、「十日(とおか)」という意味があるのです。で、どうしてムスリムがタソアにも断食をするかというと、ユダヤ教と区別をするためだと思います。
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