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http://tanakanews.com/blog/0402021231.htm
2004年02月02日12時31分
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アメリカが、地下の軍事施設を破壊する「使える核兵器」を開発し始めていることに対し、米軍のタカ派の元司令官が反対を表明している。
チャールズ・ホーナー(Charles Horner)というこの元空軍司令官は、1991年の湾岸戦争で空爆を戦略策定した人である。彼は当時、核兵器を使ってイラクを攻撃することについての軍内での検討を指揮した。バグダッドを核兵器で攻撃することと、砂漠に展開するイラク軍を核兵器で攻撃することという2つの可能性について検討し、その結果、核兵器はバグダッドなどの都市を破壊するためには効率的だが、展開中の敵軍を破壊するためには無数の核兵器が必要となり、実用にならないことが分かったという。
このことからホーナーは、核兵器とは「使うぞ」と敵国を脅すために持つという「抑止力」にはなっても、実際の戦場で核兵器を使おうとすることは全く馬鹿げており、放射能の散乱など途方もない悪影響を生むだけだと考えるようになった。戦場では、核兵器より通常兵器の方が良いという結論が出た。
こうした考えからホーナーは、実戦で使えるように破壊力を小さくした小型核兵器の開発をアメリカ国防総省が始めたことに反対している。彼は「これまで核兵器とは持つことは必要だが"使えない"ものと認識されていたが、今後は若い世代の将校たちが核兵器を"使えるもの"と考えてしまうかもしれない。それは非常に危険でインセイン(insane、狂気の沙汰)なことである」と言っている。
Former AF Commander Slams Bunker-Buster Nuke Program
http://www.nuclearpolicy.org/NewsArticle.cfm?NewsID=1237
ホーナーは、ミサイル防衛構想を強く支持する強硬派として知られており、今回の発言は、米軍内部にも小型核兵器の開発に対する反対が根強いことを表している。