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(回答先: 小泉さんの屈折した安全保障論「国連は救ってくれない」 投稿者 bouton-d'or 日時 2004 年 1 月 29 日 23:57:47)
はじめまして。
--------------------引用始め-----------------------
「国連は救ってくれない」首相が日米同盟重視論示す
1/27 衆議院予算委員会 民主党・生方議員への答弁
・国連は日本に危機が及んだ時、支援の手は差し伸べない
・現実的に日本に危機が起きた時、国連は国連軍を投じて日本の侵略を防いでくれる
ことはない
・日本は安全保障理事国でもない、日本は一国で平和と安全を確保できない
どうやって確保するかということで、日米安保条約を通じて同盟を結んでいる
・国連を将来、国際紛争を防止する組織にしなければならいが、現在その力はない
------------------------引用終わり-----------------------
いずれも、政治的現実主義路線を踏む政治家の発言としては問題ないと
思います。第一の理由としては、国連中心主義は日本の国防上現実的で
はないことです。国連には常設軍がない上に、その軍事力行使にも多く
の制限があります。
第二点目としては、国連は組織として、政治力を行使する上で経済的・
軍事的な実力のある国に依存しなければならない構造となっています。
経済力のある日本(世界第二位)は、その長年の国連への貢献にも関わらず、
安保理での権限が未だに第三世界の小国並みでしかありません。また、
これは国連が政治的にレームダックだとの証左に他なりません。
第三に、国際社会の構造が、サミュエル・ハチンソン的に言えば米国中心
の「一極対多極化」の構造となっており、日米同盟中心の二国間関係(バイ
ラテラリズム)を放棄するにはリスクが高すぎることが挙げられます。
米国の政治的な野望が何であれ、それに対抗するには日本一国では無謀だ
ということです。
以上を考慮した場合、上の小泉総理の発言は、日本の国益を考えた、
至極当然の意見だと言わざるを得ません。