現在地 HOME > 掲示板 > 戦争46 > 966.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
http://www.asahi.com/international/update/0120/007.html
陸上自衛隊先遣隊の活動の舞台である現地サマワでは、人々がおしなべて歓迎ムードで自衛隊のニュースを受け止めている。先遣隊は初日は郊外のオランダ軍基地へ入るだけで、一般住民にはまだ話の上だけの存在。イラク全土で広がる「外国軍」への反感の中、自衛隊は親日感情を保ち、人々の心を勝ち取れるか。
市街地を真ん中で南北に分けて流れるユーフラテス川沿い。サマワ総合病院は19日も患者たちでごった返していた。この施設は、86年に日本の援助で開設された。サマワが州都であるムサンナ州で、対日感情が良い要因の一つでもある。
事務長補佐のリサン・アルファトラウィさん(50)は開設当時を知る数少ないスタッフだ。フセイン独裁政権下だったためか、日本人と特にふれ合う機会はなかったという。だが、「何もかも百%のできだった」。引き渡し業務に当たっていた日本の商社マンたちの勤勉な仕事ぶりが印象に残っているという。
「自動車や電気製品の信頼性をみても分かるように、日本人は信頼できる人たちだ」という思いから、「こんど日本から来てくれた自衛隊も、もちろん歓迎する」と語る。
91年の湾岸戦争以来、病院は運営するのがやっとだったという。医療器具など、日本の援助に期待が募る。
ムサンナ州はイスラム教シーア派の敬虔(けいけん)な信徒が多い。サマワ・イスラム教センター事務局長を務める宗教指導者、ハミド・アルナサフ師(42)は「礼拝でも日本人を歓迎しようと呼びかける」という。
「連合軍(イラク駐留部隊)の中には、我々には受け入れられないような慣習の国もある。だが日本は戦後復興の経験もあるし、文明と歴史を持つ国だ」
占領者である米軍が多くのイラク人から反感を買う中で、同じ敗戦国の経験があり、東洋から来た日本人は違うはず、という期待をにじませた。
サマワを含むムサンナ州は、外国人を対象とするテロ攻撃と無縁だ。歴史に根ざした強固な部族社会のきずながあってのことだ。
有力部族の中で、イスラム教の預言者ムハンマド(マホメット)の系図に連なるため特別な尊敬を受けるアブトビク部族の長、アドナン・アブトビク氏(52)は、日本の援助への期待を表明しながら、こう話した。
「我々には、長い歴史も誇りもある。外国軍のイラク駐留が復興のためである限り協力は惜しまないが、できるだけ早くイラク側に権力を渡すべきだ。もしも占領軍として来たのなら、我々もいつまでも座してはいない。もちろん、その対象には日本の部隊も含まれる」 (01/20 06:26)
アドナン・アブドビク氏(氏)の言葉は、地元住民の代表として当然だと思う。
彼等にとって自衛隊は、「騒動を持ち込む厄介者」でしかない。
一方部族の長として、彼らに従う部族の人達の生命と生活を守る義務がある。
(日本の国会議員よりよっぽど真面目だよ。)
だからこそ日本の復興事業に期待している。その期待を裏切れば、彼等とその配下にある40
万のサマワ市民は、即座に自衛隊の敵に変わるだろう。
下手をすれば包囲されて全滅する。自衛隊が持ち込んだ武器・装備は、砂漠では役に立たない
のだから。
「城を攻めるより、心を攻めよ」
「人は城、人は石垣、人は掘、情けは味方、仇は敵なり」
諸葛孔明や武田信玄じゃないけれど、いかに地元住民との信頼関係を維持出来るかが問題なの
は、間違いないと思う。
それにしても。
自衛隊員の派遣計画がずいぶんとスローペースなのが気になる。
アメリカ政府はヤキモキしているだろうけど、もしかしたら慎重すぎるのではなく、わざとやっているのかも知れない。
サマワでの自衛隊の活動が本格的に始まったとしても、サマワ住民で雇用されるのはわず
かしかない。当然、不満が爆発する。
自衛隊としてはイラク復興計画に基づく本来の復興事業と、同時進行で活動する方が都合が
良いはずだ。
その「本来の復興事業」の開始時期に、自衛隊が独自に行う復興事業の開始時期が近づけら
れるように時間稼ぎをやっているのではないだろうか。