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「日本の役人はヒットラーである」★『日本の敗因』(小室直樹著)に思う
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投稿者 縄文人 日時 2004 年 1 月 07 日 21:10:25:bfek92EqWeCqg
 

『日本の敗因』(小室直樹著)を読み直していたら、
「日本の役人はヒットラーである」
という言葉で出くわしました。
かなりオーバーな誇張表現のような気もしますが、
実際、やっていることは、ヒットラーそのものです。

自分で法律を作り(これは立法府の仕事)、
自分で憲法や法律を都合の良いように解釈し(これは司法・裁判所の仕事)、
そして、自分で行政を担当しているのですから…。

デモクラシーの要諦の一つは、
本来、立法、司法、行政の三権が分立し、
互いに抑制し合うところにあるはずです。
なのに日本では、
役人が法律を作り、解釈し、施行する。
つまり、実質的に三権が、役人に奪われてしまっているわけです。

よく「議員立法」という言葉を耳にします。
議員が立法するのは当たり前のことなのに、
というより、それこそが議員としての仕事であり責務であるはずなのに、
こんな言葉が存在すること自体、
いかに議員が無責任にも法律づくりを役人に任せてしまっているか、
そのことが、この「議員立法」という言葉から見透かせます。

今回のイラク特措法の制定でも、
この法案は、役人が勝手に憲法解釈を下し、
役人が起草して法案を作り、それをただ議会が数の力で認めただけ。
ということは、やっぱり、
役人が法律を作り、解釈し、そして施行する。
まさに、ヒットラー張りの暴挙をやってしまったわけです。

ヒットラーの場合は、1933年に議会で成立した、
「全権委任を定めた法律」のもとでやりたい放題をやったわけですが、
つまり、一応ワイマール共和国での民主的な手続きを踏みましたが、
いま日本で役人がやっていることは、そんな手続きなしの暴挙です。
われわれは、「役人に全権委任」した覚えなどないからです。

日本の憲法は「三権分立」をうたっていますが、
それはただかたちばかりで、死んでいます。
そして、このような国家権力の暴挙に歯止めをかけるもう一つの力は、
本来、ジャーナリズムの役割であるはずなのに、
これまた全く息を潜めてしまっています。
要するに、日本では、デモクラシーもジャーナリズムも機能していない。
その行き着く果ては、またしても「破滅」ということでしょうか。
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=402

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