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Re: テストしましょう!テストしましょうテストしましょう!テストしましま
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投稿者 エイドリアン 日時 2004 年 7 月 08 日 22:01:43:SoCnfA7pPD5s2
 

(回答先: Re: テストしましょう!テストしましょうテストしましょう!テストしましま 投稿者 エイドリアン 日時 2004 年 7 月 08 日 21:50:45)


 豊川は「建設省の調査」によると、BODが小さく全国屈指の清流だそうであるが、設楽ダムの計画によりその姿が変えられようとしている。

 流れ豊かな豊川を守りたい、そんな思いを込めて豊川沿いを走ることにした。出発点は源流としたいところだが、自宅(新城)までそれほど無理なく走れる距離とするため、田口からにした。それより上流はまたの機会だ。

 豊川を見ながら思うことは、川とともに人々の生活があるということ。

 でも人間は、川でも何でも利用するだけ利用して、守るとか後世に受け継ぐということを、あまりにも軽視しているのではないか・・・、てなことを考えたりしながら、夏の暑い時期、自然を満喫しながら走りました。

 なお、新城より下流は何度も走っているのですが、いつでもまとめられると思いつつ、また、見るべきところがあまりないということもあり、いまだここには載せておりません。近いうちにまとめようと思います。といいながらいつになるやら・・・。

◇ <コース概要>


 田口まではバスで行くことにした。新城から乗車したが、ローカルな豊鉄バスで、客は少ない。夏休みということもあり、普段は高校生がもう少し多いのだろう。

 新城から田口まで、鳳来寺を経由するのでかなり大回りで約1時間、運賃も1150円。田舎は物価が高い。

 田口のバス停からは早速走る。国道を200mほど走り、左折すると東海自然歩道の矢印があり、林の中を下ることができる。道なりに下れば旧田口駅に出るが、ここは東海自然歩道を走るべきだろう。

 下り終わると松中橋になり、ここでわが豊川(寒狭川)に出会える。ここから、一緒に下っていくのだと思うと、ますます豊川がいとおしく感じる。というのはちょっとオーバーか?


 松中橋からほんの数分で、焦げ茶色の屋根瓦、傾いていまにも崩れそうな建物が目にはいる。これこそ、今はなき田口線の駅舎。

 廃線になって30年以上、保存するでもなくいまだに残っているのが不思議な建物。ここからしばらく、旧田口線上を走る。でも、ここは何年か後には湖底に沈んでいるかもしれない。

 一つ目のトンネルを抜けると、工事がおこなわれている。ダム建設のための調査が目的のようである。ここはダム本体が建設される予定の場所だ。

 豊川の水は一時も休むことなく、急流を駆け下っているのに、それをせき止め巨大なダムを作ろうとしている。

 本当に必要なダムなのか? 豊川の清流は守れるのか?? ゼネコンと一部政治家を潤すだけの工事ではないか??? 個人の無力さを感じる。


 工事のオヤジさんが「何キロ走る? 暑いで大変だのん」と気安く声をかけてくれたが、複雑な思いであった。

 鮎釣りを楽しむ太公望も平日とはいえ、まずまずの人出である。でもここは、ダムができれば確実に枯れ沢となるであろう。

 釣りを楽しむことができるという「豊かさ」を子供たちに残してあげようよ! と叫びたくなる

 真っ暗なトンネルを4つほど抜けると、清崎に出る。田口線の名残りはここからはほとんどない。新しい橋とトンネルができて、国道は立派になったが、豊川に沿うには旧道を走るのがいい。

 田峰からは、稲目トンネル(これも旧田口線のトンネルを拡げたものらしい)を抜けた方が新城へは近いが、国道257号沿いに走る。地図を見ても豊川沿いに曲がりくねっていてかなりの遠回りだ。


 只持まで約1時間弱、徐々に流れが大きくなる豊川を主に左に見ながら走る。只持を過ぎ、しばらくすると対岸に大きな採石場が見えてくる。
 
サイクリングターミナルもあり、自然と戯れるには格好の場所のようであるが、大きく山肌をあらわにした採石場が景観を台無しにしている。しばらくすると、ちょっとした堰がある。

 道路からはよく見えないが、後で調べてみると、布里発電所とあった。その下流にもう一つ採石場があり、支流が流れ込んでいるが、濁流であった。

 この数日間、山間部には雷雨があり、その影響で豊川が濁っているのだろうと思っていたが、そうではないらしい。雷雨も原因の一つかもしれないが、この濁流の最大の要因はこの採石場に違いないと直感した。


 只持から約30分で長楽に出る。豊川はここで海老川と合流するがすぐ下流にまた堰がある。この堰は98年にできた堰で、ここから宇連川へ導水しているらしい。

 そのための工事で地下水脈を切断したらしく、鳳来寺山付近の植物が枯れだしたという話がある。

 さらに下って20分、新城市にはいり、すぐに花の木公園がある。ナイアガラの滝というには、やや無理があると思うが、堰からの流れは見応えがあり、周囲の景勝ともマッチしてちょっとした観光スポットにもなっている。この堰も発電所に利用されている。


 1km ほど下流には鮎滝と呼ばれる滝がある。道路からは見えないので川へ降りていく必要がある。

 滝に網を起き、飛び跳ねた鮎が網にはいるのを待つという、気の長くなる漁法で、この地区の人たちだけに代々受け継がれ、権利が認められているという。この日は漁をしていなかった。

 鮎滝を過ぎたら、大海に入り、交差点を三つどんどん直進する。右折をすれば早道になるが、ここも、豊川を見るために遠回りをする。飯田線を横切ると、鳥居強右衛門磔の跡の看板が見える。そして牛渕橋だ。


 牛渕橋からは長篠城跡が正面に見え、左側から豊川(寒狭川)右側から宇連川が合流している。

 この日の豊川はやや濁っているが、その原因が先ほどの採石場であることをここで確信する。宇連川はほとんど濁っていないからだ

 あとは豊川沿いを桜淵公園まで走る。途中豊川を見ることができるのは市川あたりだけだ。道路から川を見下ろすと、岩を縫うようにというか洗うようにというか、元気に水が流れている。

 急峻な谷間に流れる奥三河の川、と感じるのはここらあたりまでだろう。いつまでも、こういう清流が絶えることのないようにしたい


 桜淵公園まで来れば我が家に戻ったようなもの。河原で遊ぶ人たちも豊川の有り難みを感じているに違いない。急ぐことはない。最後は歩いて我が家にたどり着く。

◇ <コース所要時間>合計約4時間

田口バス停
  ↓10分
 松戸橋
  ↓5分
旧田口駅
  ↓30分
 清崎
  ↓25分
 田峰
  ↓50分
 只持
  ↓30分
 長楽
  ↓45分
 牛渕橋
  ↓45分
桜淵公園

 実際には途中寄り道をしたのでこれより長くかかっています。正確な距離はまだ測定してありませんが、40km弱というところだと思います。

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