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(回答先: 田中審議官ら拉致協議で平壌入り 北朝鮮から申し入れ [朝日新聞] 投稿者 なるほど 日時 2004 年 2 月 11 日 19:31:35)
被害者5人の帰国以来、目立った動きがなかった拉致問題は、ようやく進展するのか。外務省の田中均外務審議官らが11日、北朝鮮の平壌に入った。北京で25日から始まる6カ国協議を前にした政府間交渉の再開。5人とその家族は北朝鮮に残る家族8人の早期帰国の実現に、死亡や不明とされる被害者の家族は、これを突破口に解決をと、それぞれの期待を込めた。
新潟県柏崎市の蓮池薫さん(46)は「新しい動きだが、具体的にどのような話し合いになるのか分からないので、冷静に見守りたい。ぜひいい結果を出していただきたい」とコメントを出した。薫さんの兄で家族会事務局長の透さん(49)は「北朝鮮はこれまで(平沢勝栄衆院議員らの北京会談など)非公式ルートでの接触だったので、大きな進歩だ」と話す。
同県真野町(佐渡島)の曽我ひとみさん(44)は8日に安倍晋三幹事長らの訪問を受けた際、「一日も早くなんとか主人や子供たちと会いたい、日本に来ることができるようになることを望んでいます」との意向を伝えている。
福井県小浜市の地村保志さん(48)の父保さん(77)は、改正外為法の成立を引き合いに「北朝鮮に圧力をかけられる状態が整ったので、残る家族を連れて帰ってくるぐらいの気持ちで強い姿勢で臨んでほしい」と帰国実現を強く期待した。
一方、死亡とされる被害者の家族は、一定の評価をしながらも比較的冷静に受け止める。家族会代表の横田滋さん(71)は「5人の家族の帰国のめどをつけると同時に、死亡したとされる被害者や未認定の被害者の情報も引き出していただくよう期待している」と話した。
また、妻早紀江さん(67)は京都府内で開かれた建国記念の日の式典に出席後、「米国の力を借りながら、拉致、核、ミサイルの3点セットで、はっきりした姿勢を示して交渉すべきだ」と記者団に語った。
家族会事務局次長の増元照明さん(48)は「政府間交渉をずっと望んでいた」と交渉再開を歓迎したうえで、「(北朝鮮との対話路線を主張する)田中外務審議官が交渉にあたるので、拉致問題を終結させようとするのではないかという不安もある。どういう結果を出せるかだ」と話した。
また、松木信宏さん(31)は「外務省幹部が行くのだから、何かしらの進展はあると思う。ただ、帰国した被害者の家族を戻すため、ことさら折れてまで交渉することはない。その後に続く人間が、たくさんいることを忘れずに協議にあたってほしい」と述べた。
こうした家族側の期待の一方で、支援団体の救う会関係者は、今回の交渉で成果は上がらないとの見方だ。佐藤勝巳会長は「政府間交渉の再開は、日本側の主張が通ったということ」と評価するものの、「経済制裁を発動されるのを嫌がって北朝鮮側が応じたと思う。ポーズだけと見られるのであまり期待できない」と推測する。
◇「背景に金正日総書記の政治決断」
李鍾元・立教大教授(国際政治)の話 日朝間ではここ数カ月の間、拉致被害者家族の帰国問題などをめぐって水面下で交渉が行われていた。田中、薮中両氏がわざわざ訪朝したのは、家族の帰国や日朝交渉再開がセットになった最終調整が目的だろう。家族の帰国問題がこれでただちに解決するかどうかはわからないが、ここに至る背景には当然、金正日総書記の政治決断があるとみられ、北朝鮮が2人を手ぶらで帰すとは考えにくい。日本側にも受け入れ可能な、何らかの案を示すと思う。
[毎日新聞2月11日] ( 2004-02-11-22:32 )
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20040212k0000m040057002c.html