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昨年11月の衆院選で初当選した民主党の古賀潤一郎議員(45)(福岡2区)が、選挙の際に公表した学歴を詐称していた疑いがあることが17日、分かった。
公選法は当選目的で虚偽の経歴を公表することを禁じている。古賀議員は同日、福岡市南区の事務所で記者会見し、「週明けに大学に問い合わせるが、卒業を確認できなければ議員を辞職する」と表明。さらに「確認作業で党国対副委員長の職務を全うできない」として、同副委員長を辞任する意向を明らかにした。
古賀議員は衆院選で自民党前副総裁の山崎拓氏(67)らを破った。選挙前、読売新聞などが記入を求めた調査用紙の学歴欄では「米ペパーダイン大卒」としていた。
しかし、関係者によると、1978年9月から82年12月まで同大に在籍していたものの、学位は取得していない、という。古賀議員は「永住権取得を弁護士に相談した際、学校に関する証明も必要だったため、弁護士に任せた。書類では卒業となっていたので、卒業したと思っている」と話した。
ペパーダイン大は読売新聞の電話取材に対し、「個人に関する情報なので、直ちに答えることはできない」と話した。同大は、米・ロサンゼルス近郊の町・マリブにあるキリスト教系私立大。
公選法は、当選する目的で虚偽の職業や経歴を公にした場合、2年以下の禁固または30万円以下の罰金と規定。有罪が確定すれば当選は無効となり失職する。92年に参院選愛知選挙区で当選した新間正次氏が、入学していない明治大に入学したように選挙公報に記載し、公選法違反が確定、失職した事例がある。
(2004/1/17/13:29 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20040117i404.htm