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(回答先: 学歴詐称疑惑:古賀議員、UCLAも「出席記録なし」 [毎日新聞] 投稿者 あっしら 日時 2004 年 1 月 22 日 16:19:25)
古賀氏の学歴詐称疑惑に揺れる福岡2区 山拓陣営に追い風
民主党の古賀潤一郎衆院議員の学歴詐称疑惑で、選挙区の福岡2区は補選の可能性が出てきた。古賀氏が辞職すれば、四月にも実施される。そこで注目が集まっているのが、捲土(けんど)重来を期す自民党の山崎拓前副総裁の動向だ。だが、山崎氏も先の衆院選で、女性問題への批判から、有権者の厳しい裁定を受けたばかり。古賀問題に揺れる選挙区は−。 (中山洋子)
■自民関係者『ざまあみろ』
「ノーコメントです。山崎先生も『ノーコメント』としかおっしゃっていない。古賀さんの件も、補選の件も現段階では何とも言えない」
福岡市南区にある山崎氏の地元事務所で留守を預かる担当者は繰り返す。だが、思わぬ「敵失」に、陣営はにわかに色めきだっている。
古賀氏は先の衆院選で米ペパーダイン大卒との学歴が詐称に当たると指摘され、公職選挙法違反に問われかねない状況だ。もし辞職したり、失職すれば補選になる。今のところ三月十五日までに辞めれば、四月二十五日の統一補選となる。しかも公選法の規定で、辞めた古賀氏はその補選には立候補できない。民主党は新たに候補者を擁立しなければならない。
そうなるとがぜん有利になるのが山崎氏だ。すかさず小泉首相は「候補者として考えられる」と盟友にエールを送り、公明党の冬柴幹事長も「出られるのが自然」と地ならしをしだした。
地元福岡からもわが意を得たりと、古賀批判が出始めた。自民党関係者の一人は「ニコニコしていると思われたら困るので」と笑みを抑えながら「そもそも、古賀さんは、アンチ山崎の『風』だけで通った人だ。自転車に乗っただけで、地道な活動はほとんどされていない」と皮肉った。別の自民党関係者は「ざまあみろ、という気持ちだ」とさらに直截(ちょくせつ)的だ。
古賀議員は、一九九五年から二〇〇一年まで福岡県議を二期務めたが、いずれも自民党から出馬、二期目の途中で自由党にくら替えした。
■かつては一緒に選挙を戦った仲
「かつて一緒に山崎先生の選挙も手伝った。古賀さんの二期目のときは、山崎事務所から秘書や事務員も入れてもらって、たいへんお世話になっている。にもかかわらず、前回の衆院選で福岡2区から出たのは、仁義にもとる」と憤る。
だが、山崎氏が議席を失ってから、焦燥感は募る一方だったという。「古賀さんは、どこにでも顔を出すし、日に日に2区を固めていっている。山崎先生は2区を手放して、参院に行くしかないかも、という声も強くなっていた」
自民党福岡市議の一人も「山崎先生の選挙の応援をしたばかりに、自分の支持者も減らしたかもしれん」と振り返る。
それだけに、前出の関係者は、古賀議員の学歴詐称疑惑をめぐる連日の報道に「山崎先生はマスコミのせいで落とされたが、そのマスコミで拾い上げてもらう形だ。強力な追い風だ」と、うれしさを抑えきれない様子だ。
山崎陣営では「昨年十一月ごろに、地元テレビ局が、参院議員の公設秘書だった古賀議員が、実態がないのに不正に秘書給与をもらっていたと報じた。もっと騒ぎになると思っていたのに、尻切れとんぼで。その問題も再燃するんじゃないの」と、追い落としの材料をささやいてみせる。
「酔った席で、古賀さん本人が『(大学を)卒業しとらんけんねー』と言っていたらしいとのうわさも飛び交う」とここぞとばかりの古賀氏たたきだ。
古賀議員をめぐっては、米国で五年間、パスポートとビザが失効した不法滞在状態であったことなど、新たな疑惑が次々に噴出。一気に形勢逆転した感がある。
■不安を隠せない民主党支持者ら
一方、先の衆院選で民主党は、山崎氏が出馬した福岡2区を対自民の天王山と位置づけ、菅直人代表の第一声の場所にもなった。それだけに古賀氏のこの疑惑は頭が痛い。
福岡市博多区の県連事務所は人けがなく、女性事務員は「会議などで使っているだけですから」と言葉少なだ。
古賀事務所の地元公設秘書に補選の行方について話を振ると「それは仮説(卒業しておらず、議員辞職する)の積み重ねを前提にした話なので答えられない」と不快感を隠さない。
「古賀は今回の疑惑が出た際、いち早く記者会見し、確認中と話した。すべてオープンに対応しようと努めた。しかし、マスコミは補選がどうのまで先走る。当人も『(マスコミへの)信頼が薄れた』と憤ってます」
支持者は不安を隠せない。民主党の森山英樹市議は「支持者から『どうなってるのか』と心配する問い合わせが次々に入る。とてもショックだ」と困惑する。
■「中退」好評でも不利でなかった
「古賀さんとは親しい仲だった」という自民党の森田俊介県議は「正直、驚いた。経歴に『中退』と公表しても何の政治的なマイナスはなかったはず」と首をかしげる。補選については「これで山崎拓さんが返り咲く可能性は出てきたろう。民主、自民ともにこれという対抗馬はいないから」と山崎氏有利を認める。
さらに「ただでも投票率が低下しているのに(スキャンダルが続くことは)遺憾なことだ。自分たちの問題として心配ですよ」と以前にも増して有権者の政治不信が深まると話す。民主党県連では、今週末にも緊急の常任理事会を開いて対応を検討するという。
端正な顔立ちから“イケメン候補”と称され、クリーンさを売り物にしてきた古賀氏に「うそつき疑惑」、返り咲きを狙う山崎氏も女性問題批判を抱える。有権者にとり迷惑な話だ。
■『恥』の次は『うそ』で補選?
衆院選で古賀氏に投じたという女性会社員(40)はまゆをひそめながら「山崎さんも福岡の恥だが、古賀さんの“うそ”はもっと恥ずかしい。小学校しか出ていない角栄さんのように、議員は学歴なんかじゃなくて、何をするかが大事なのに」と憤る。
クリーニング店主の女性(60)も「山崎さんが落ちたときは、(政治も)変わるかもしれないと期待した。せっかく、落としたのにはい上がるスキを与えるなんて、なんというそこつ者か」と怒る。
青果業男性(63)も「相手陣営はあらあったら探すと。そこを抜け目なくやるのが政治家やなかか。もうちょっとましかと思ったが」と失望する。一方で「山崎さんは落ちて、ちょっとおとなしいしとったが、これで勢いづく。(補選になったら)もういっぺん落とさんと」と力を込めた。
山崎氏に投じたという会社員小川行宣さん(61)はこう吐き捨てた。「山崎さんも山崎さんやった。山崎さんが(補選に)出るにしろ、いっぺん落ちたことで、みそぎが済んだと思ったら間違う。補選でまた無名の候補にでも負けたときには、もう政治家として立ち直れないだろう」
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20040122/mng_____tokuho__000.shtml