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(回答先: 拉致被害者:家族の返還を明言 会談で北朝鮮側が平沢氏に [毎日新聞] 投稿者 あっしら 日時 2004 年 1 月 08 日 20:44:48)
北朝鮮による日本人拉致問題をめぐり、自民党の平沢勝栄衆院議員らと、鄭泰和(チョン・テファ)日朝交渉担当大使ら北朝鮮高官との間で、昨年末に中国・北京で行われた会談の概要が10日、明らかになった。
北朝鮮側は「金正日総書記が拉致の事実を認めて謝罪した以上、拉致問題を解決する意思はある」と言明。そのうえで、拉致被害者5人を一度北朝鮮に戻すことを条件に、その家族を日本に帰国させる意思があるとし、「(家族から)北朝鮮に残ろうという発言が出ないようにする保証は、実務的にいろいろ考えられる。我々も説得する」と述べていることが分かった。ただ、「当局が家族に日本に行けと命令はできない」とも付け加えている。
会談は昨年12月20、21両日に北京のホテルで3回にわたり行われた。読売新聞が入手した、日本側出席者がまとめた「日朝北京接触メモ」によると、日本側は平沢氏と民主党の松原仁衆院議員ら4人、北朝鮮側は5人が出席した。
北朝鮮側は「日本側が5人(の拉致被害者)を2週間で北朝鮮に戻すという約束を破ったため、解決の動きが止まった」と日本政府を批判した。そのうえで、5人を1度北朝鮮に戻すべきだとし、「その際、(平沢氏が事務局長を務める超党派の)拉致議連議員やマスコミ同伴でもよく、『家族を迎えに行く』と発表してもよい」と述べた。
拉致被害者5人の家族の帰国に関しては、「5人が家族と北朝鮮で会って意思を確認した後なら、5人と家族を日本に帰国させることは可能だ」と強調。「我々も(家族を)説得する」「命令は出来ない」などと言及し、家族の意思によっては、日本への帰国が実現しない可能性も示唆したという。
ただ、平沢氏によると、北朝鮮側はその後「会談の最後に、『絶対家族を帰す』と確かに言った」と第三者を通じて伝えてきている。
一方、会談で日本側は、拉致問題は政府間交渉で解決すべきだと主張し、このままでは経済制裁が現実化すると警告した。北朝鮮側は「我々は制裁が実施されようがされなかろうが、問題解決を目指す」と述べている。
◆拉致議連=日本人拉致問題解決を目指す超党派の議員連盟。正式名称は「北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟」。会長は自民党の平沼赳夫・前経済産業相で、自民、民主、公明各党などの議員が参加している。
◆「日朝北京接触メモ」の要旨◆
平沢勝栄衆院議員らと北朝鮮高官との会談に関する「日朝北京接触メモ」の要旨は次の通り。
【日本側の主張】
▽拉致問題の話し合いは政府間の外交レベルでなされるべきだ。このままでは経済制裁が現実化する。
▽〈1〉北朝鮮に残る拉致被害者の家族らを早期に帰国させる〈2〉死亡とされた被害者らの正確な情報を早く出し、帰国させる〈3〉拉致された疑いが濃厚な被害者を救出する――を要求する。
▽(北朝鮮に拉致被害者5人を戻すと日本が)約束したと誤解を与えたような点があったのなら、外相か官房長官が遺憾の意を表明すれば、北朝鮮の面目は立つのではないか。
【北朝鮮側の主張】
▽金正日総書記が謝罪した以上、拉致問題を解決する意思はある。だが、日本側が5人の被害者を2週間で北朝鮮に戻すという約束を破ったため、解決の動きが止まった。
▽5人を1度北朝鮮に戻すべきだ。その際、拉致議連やマスコミ同伴でもよい。「家族を迎えに行く」と発表しても良い。
▽5人が家族と北朝鮮で会って意思を確認した後なら、5人と家族を日本に帰国させることは可能だ。5人の子供たちから親に、「日本に帰らず北朝鮮に残ろう」という発言が出ない保証は実務的にいろいろ考えられる。我々も説得する。北朝鮮は個人の意思を尊重する国だから、当局が家族に日本に行けと命令はできない。
▽(5人以外の拉致被害者らの)情報の細部には誤りがあり、継続して調査する準備がある。
▽日本の外務省は信用できないので、平沢議員らとの秘密接触を続けたい。我々は経済制裁が実施されようがされなかろうが、拉致問題解決を目指す。
(2004/1/11/14:15 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20040111i203.htm