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日本人男性に中国で死刑判決、覚せい剤密輸容疑
【北京=佐伯聡士】中国遼寧省の瀋陽市中級人民法院(地裁)は今月上旬、覚せい剤1・25キロを中国から日本に持ち出そうとして麻薬密輸罪で起訴された60歳代の日本人男性に対し執行猶予の付かない死刑判決を言い渡した。
日中関係筋が14日、明らかにした。男性は同省高級人民法院(高裁)に控訴した。
外務省邦人保護課によると、日本人が中国で執行猶予の付かない死刑判決を受けたのは初。同課が把握している戦後の記録では、刑が確定して執行された場合、海外で日本人が刑法犯として死刑に処される初のケースとなる。
同筋によると、この男性は昨年7月、同省の大連空港から覚せい剤を所持して出国しようとしたところを拘束され、逮捕、起訴された。男性は公判で起訴事実を認めている。瀋陽の日本総領事館は中国側の通報を受けて、昨年7月以来、計5回にわたって領事館員を面会させ、事情を聞くとともに対応を話し合ってきた。弁護は中国人の国選弁護士に依頼している。男性の健康状態は良好だという。同筋は「刑の確定までに4―5か月はかかる」との見通しを示している。
中国の刑法では、死刑判決にも執行猶予が付くことがあり、2年間の執行猶予中に故意に犯罪を犯さなかった場合は、無期懲役に減刑される。麻薬の製造、運搬、販売、密輸にかかわった罪は麻薬の種類によっても異なるが、ヘロインなどは最低50グラムから死刑になる可能性があるという。
◆昨年逮捕の日本人は14人◆
外務省邦人保護課によると、中国から覚せい剤を持ち出そうとして逮捕された日本人は、1999―2002年の4年間に2人しかいなかったが、昨年は上海、瀋陽、大連、広州など6空港で計14人に上った。そのほとんどが、暴力団や覚せい剤の密売組織との接点がなく、見知らぬ人物に数十万円程度の報酬で中国行きを頼まれたホームレスなどだった。
このうち、昨年11月7日、上海空港の手荷物検査場で、約1・5キロの覚せい剤を隠し持っていたとして逮捕された20歳代の男性も、東京・新宿で暮らすホームレスで、公園で見知らぬ男に20万円で頼まれ、偽造パスポートや渡航費を渡されていた。(読売新聞)
[2月14日13時8分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040214-00000002-yom-soci