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猛毒「リシン」とイラク大量破壊兵器>【1年前の怪事件】アルゼ社長実弟がリシン注射で謎の「自殺」
http://www.asyura2.com/0401/nihon11/msg/410.html
投稿者 【公安情報ESPIO!転載】 日時 2004 年 2 月 09 日 03:21:56:Q8KaVjqN7Bcn.
 

(回答先: 【1年前の怪事件】日本最大の賭博機器製造会社アルゼの社長実弟がベガスで猛毒「リシン」を使って謎の自殺 投稿者 【サイバッチ!転載】 日時 2004 年 2 月 09 日 03:16:26)

これも1年前のメルマガの再録である。
生物化学兵器としての「リシン」の評判や、非常に苦しみを伴う毒物だということがわかる。

なお、このメルマガにはリシンの精製法に言及した節があるが、これは今回の
紹介の趣旨から外れるので省略した。


●(((((((((((((((((((((( ESPIO! ))))))))))))))))))))))●
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《公安情報 ESPIO!》
■ 猛毒「リシン」精製法ほか       Vol.154 08/21/02
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●HP(登録・解除) http://www.emaga.com/info/xp010617.html


1.イラクの生物兵器施設?
 CNNは、18日(現地時間)、アルカイダ最高幹部が保有して
いたと見られるビデオテープ約250巻の映像の一部を放映した(
一般に64巻とされているが、BBCはなぜか"250 tapes" として
いる)。

 http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/south_asia/2202670.stm

 その中には、何らかの化学物質を動物実験する様子も含まれてお
り、白い煙を上げる揮発性の液体に晒された犬(実は全部で3匹い
る)が痙攣して死んでいく映像が、日本のニュース番組でも流れた。
 CNNはどこでどのようにそのテープを入手したのかは明らかに
せず、「カブールから車で17時間ほど危険地域を走ったアフガニ
スタン外れにいる情報源から、対価を支払わずに手に入れたもので
ある」とだけコメントしている。
 テロ分析家の Rohan Gunaratnaは、ビデオはビンラディンお抱え
のカメラマンの撮影によるものではないかと見ている。
 一方、2001年にミレニアム爆弾計画で有罪判決を受けたアル
ジェリア人テロリストAhmed Ressamは、自身がトレーニングを受け
たビンラディンのキャンプで、青酸塩の実験に犬が使われていたと
証言している。CNNが取材した情報関係者によれば、実験が行わ
れたのはDarutaキャンプではないかという。衛星画像によれば、過
去、同所には複数のイヌの死体が確認されたから、というのがその
理由である。
―しかし、その後すぐに、上記報道とのタイミングを見計らったよ
うに、イスラム原理主義過激派組織がイラク北部の工場で、生物兵
器の実験をしていることが判明したとの報道が続いた。

 http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/americas/2204321.stm

 その組織はアルカイダとも繋がりを持つ「アンサー・アル・イス
ラム」。2か月ほど前から実験を行っており、実験物質は猛毒性の
リシンである可能性があるという。少なくとも一人が人体実験され
ているらしい。
 しかし奇妙なことに、米国はすでに随分前から同施設の存在に気
付いていた。BBC特派員のスティーブ・キングストンによれば、
今年の初めに、米国防総省が同施設を破壊する何らかの軍事行動を
起こそうとしたところ、計画が延期されたらしい。実験施設は小規
模で完成度が低いため、米兵を危険に晒したり、その後に起こる軍
事作戦に対する反発に引き合わないと判断されたためであるという。
 軍事計画の延期について、国防総省も安全保障会議(NSC)も
コメントしていない。
 米政府関係者によれば、施設はバグダッド政府のコントロールの
及ばない地域(Halabja とイラン国境)にあるため、イラク政府が
実験に関与している証拠はないとBBCは報じている。

2.猛毒リシンは容易に生産可能
 さて、イラク北部で生産・実験されている可能性があるとされる
リシンとは一体どんな物質なのか?
 これについては、実は「横浜市衛生研究所感染症・疫学情報課」
が以下のとおり、詳細な情報を提供している。


 
http://www.eiken.city.yokohama.jp/infection_inf/ricin1.htm
 リシン(ricin )とは、ヒマ(Ricinus communis)の実から得ら
れる毒素です。ヒマ(Ricinus communis)の実は、世界中のどこで
も入手でき、ヒマ(Ricinus communis)の実からのリシン(ricin)
の抽出も難しいことではありません。従って、テロリストがリシン
(ricin)を生物兵器として生産することは難しいことではないと考
えられています。リシンは、液体・結晶・粉末といった種種の形状
のものがあります。
 世界中で年間で100万トンのヒマ(Ricinus communis)の実が
ヒマシ油の生産のために処理されています。この処理で生じるクズ
の重量で5%がリシン(ricin)です。

 そして暗殺に使われた事例の紹介がいくつか続き(リシン毒素を
含んだ小弾丸が傘を装った特製の武器に仕込まれていた等々)、症
状として次のような解説が加えられている。

 生物兵器として噴霧されたリシン毒素を吸入してから4−8時間
後に、発熱・咳・息苦しさ吐き気・関節痛などが急に出現します。
吸入してから18−24時間後に気道の壊死及び肺浮腫を起こすこ
とがあります。吸入してから36−72時間後に重症の呼吸困難か
ら低酸素血症となり死亡することがあります。
(略)
 治療としては、人工呼吸器による呼吸の補助や肺浮腫の治療が行
われます。
 リシン毒素が飲食物に混入されるなどして口から入ったときには
激しい胃腸症状を起こし、ショックから死亡することがあります。
胃腸管の壊死・出血、肝臓・脾臓・腎臓の壊死を起こすことがあり
ます。
 実験動物で、リシン毒素を静脈注射した場合には、播種性血管内
凝固(DIC)、微小循環不全、多発性臓器不全などを起こし死に
至ることがあります。実験動物で、リシン毒素を筋肉注射した場合
には、注射した部位の筋肉やその所属リンパ節のひどい壊死などを
起こし,また胃腸管出血や内臓の障害を起こし死に至ることがあり
ます。
(略)
 リシン毒素は、感染を起こす病原体ではありません。中毒を起こ
す毒素です。一種のたんぱく質であり、細胞に対して毒性を発揮し
ます。細胞におけるたんぱく質の合成を阻害し、細胞を死に至らし
めます。
 古代エジプトの時代から、ヒマ(Ricinus communis)は栽培され
てきました。ヒマシ油の潤滑油としての作用と緩下剤としての作用
が当時から知られていました。第一次世界大戦と第二次世界大戦で
は、飛行機で潤滑油として使われました。ところが、1960年代
には、飛行機での潤滑油として使用は、ヒマシ油から合成油に変わ
り、アメリカ合衆国でのヒマシ油の生産は減少しました。しかし、
現在でも多くの国でヒマシ油の生産は続いています。日本でも、ひ
まし油は石鹸や印刷インク・塗料などの原材料として使われている
ようです。
(略)
 ヒト用のワクチン(予防接種)や抗毒素はありません。
 リシン毒素で汚染されたモノは、水と石鹸とでよく洗い流すのが
良いです。0.1%の次亜塩素酸ナトリウム溶液でリシン毒素は不
活化します。
 リシン毒素は、充分な加熱によって不活化することができます。
pH7.8では、80度で10分、50度では1時間の加熱で不活
化することができます。

<参考>リシン
・ジョージア州立のValdosta大学による解説(写真多数)
 http://chiron.valdosta.edu/rgoddard/biol4900/corbett/corbett.htm
・米陸軍感染症医学研究所(USAMRIID)による解説
 http://www.vnh.org/BIOCASU/18.html
・農業水産省・農業生物資源研究所研究員による解説
 http://www.glycoforum.gr.jp/science/word/lectin/LEA08J.html

 以上のとおりであるから、リシンはひまし油の生産過程でも生成
され得るということになるだろう。
 実際、化学兵器禁止条約でもリシン生産の通報については特別の
取り決めがなされているようである。

 http://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/cwc/100joyaku/horeishu_piece/hrs08_02.htm

 ちなみに、日本国内では、たとえば、

 http://www1.biz.biglobe.ne.jp/~kgk2000/newpage7.htm

などで「ひまし油」が生産されている様子である。

3 リシン精製法
 と、ここまで記しながら、「はて、なんや簡単に作れそうやな」
という気がし始め、試しに検索してみると、そのものズバリ"How
to make Ricin"というページが見つかった。

【引用者略:この節は引用の趣旨から外れるので省略します、
   知りたい人は自分で探すこと。】


4.フォスター教授はペテン?
 前号で紹介したBBCの記事に登場する「法言語学者」ドン・フ
ォスター教授はインチキ臭い、とする投稿がCryptomeに掲載されて
いた。面白いので紹介しておこう。

 http://cryptome.org/
(ページ下段)

 これによれば、フォスター教授には法科学の学位などなく、その
種の訓練も受けていないという。FBIから雇われているわけでも
なく、科学者でもなければ、捜査官でもないというのだ!
 フォスター氏はVassar大学の英語学の教授であるという。博士論
文は、「葬儀のエレジー」という詩がシェークスピアによって書か
れたかどうかというもので、長期間の研究の結果、たまさかシェー
クスピア本人が書いたものであるという結論を導いて、大学で教鞭
を取るようになったらしい。
 投稿者によれば、フォスター教授は過去別の事件で同じような分
析を試みて失敗しており、今回の件でも、判断を下すに足るような
十分な資料は目にしていないはずだとする。
 ちょっと言い訳がましくなるが、筆者も前号で「かくのごとく『
言語学的分析』でもって犯人像を決め打ちするフォスター教授は、
なかなかに勇ましい」と揶揄したとおり、その信憑性に少しく首を
傾げていたことは読みとっていただけとは思う。
 なお、投稿者は「D」という匿名の人物であるが、


 He happens to support my own theory in his analysis of
the Anthrax Mailings but ・・・
(炭疽菌郵便物の分析で、フォスター教授はたまたま私の分析を補
強する結果となった。しかし、・・・)


などとあるところ見ると、D自身が従前別の形で、犯人が米軍・諜
報関係者であるとの説を打ち出していたのかもしれない。
 いずれにしても、フォスター教授の登場を待つまでもなく、犯人
が米陸軍関係の細菌研究者である可能性が高いことは、前号で示し
た捜査経過概要のとおりである。
 にしても、BBCであろうと何だろうと、すぐにツッコミを入れ
る人物が現れるところは頼もしいではないか。

5.『国際テロリズム要覧』
 『国際テロリズム要覧』とは、公安調査庁ことポンコツ官庁の調
査第二部第一課「テロ班」が定期的にとりまとめている資料であり
、1998年から対外公開されるようになった。
 試しに2000年版をパラパラめくって冒頭の「アンサー・アル
・イスラム」を探したところ、予想された結果とはいえ、何の言及
もない。つくづく「使えない」資料なのである(ちなみに当時「ア
ルカイダ」に割かれていたのはわずか1ページ)。
 実はポンコツ官庁は今年4月12日に、2002年版『国テ要覧
』を公開しており、昨年の9・11事件を受けて、当然脚光を浴び
てしかるべきところ、全国紙では何の報道もなかった。一行のベタ
記事もなかったのである。
 テロ班ならびに広報担当者の意気消沈する顔が浮かぶが、フォロ
ーがないのは当然である。
 なんせ独自情報ゼロの、単なる公然情報のとりまとめに過ぎない
からである。いや、その種の作業はもちろん必要なのだが、国民一
般の期待からは大いにズレているのだ。「いちいち大ゲサに発表す
るな」ということである。
 記者発表の席で、「何か独自の情報は記載されているんですか」
という記者の質問に対して、そういう質問が出ることは当然予想さ
れていたにも関わらず、公調担当者は大いに動揺し、「ありません
」などと言葉を濁していたという。
 一挙に、取材意欲はトーンダウン。
 これでは記事にならないのも当たり前である。


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・違法調査国賠
 10月2日、午後1時30分から同4時30分まで
 東京地裁626号法廷
   内閣参事官西田稔証人尋問、原告本人尋問

・違法逮捕国賠
 10月8日、午後1時15分、東京地裁631号法廷
   判決
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