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大阪府岸和田市の中学3年男子生徒(15)虐待事件で、生徒と、父親の烏野(からすの)康信(40)、内縁の妻の川口奈津代両容疑者(38)と一緒に暮らしていた川口容疑者の実子の男子中学生(15)が、府警の事情聴取に対し、両容疑者の生徒への虐待を知りながら「見て見ぬふりをして、何も考えないようにしていた」と話していることが3日、わかった。
実子も幼いころ、川口容疑者から食事を与えられなかったことがあり、府警は、生徒への仕打ちを目の当たりにした恐怖心から、無関心を装っていたとみている。
調べによると、実子は、同い年の生徒が烏野、川口両容疑者に引き取られた2001年4月以降、同じ6畳間で寝起きするようになった。実子は絵が得意で、生徒にゲームのキャラクターを描いてみせたりして遊んでいたという。府警の事情聴取にも「あのころは仲がよかった」と話している。
1年後に引き取られた1つ違いの生徒の弟(14)と3人部屋になって間もなく、川口容疑者から生徒兄弟への虐待が始まった。
実子は、寝ている布団の枕元で正座を強いられる兄弟に耐えかね、「眠れない」と訴えた。1人で別の部屋に移った後は、6畳間で兄弟が暴力を振るわれ、食事を与えられなくなっても知らない顔を通したという。
川口容疑者は別の男性と結婚していた1994年―96年には大阪市東成区に住んでいたが、近所の人の話では、実子は小学校に入ってすぐにやせ始め、髪も伸び放題になったという。同級生宅で食事を食べさせてもらうこともあり、2年生になるとほとんど学校に行かなくなった。当時を知る女性は「虐待というより、母親がずぼらでほったらかしという感じだった」と話した。
烏野、川口両容疑者の逮捕後、実子は府警に保護され、児童福祉施設に入所している。2人の逮捕前は、川口容疑者と同じように「(生徒は)拒食症」とウソの説明をしていたが、今は府警の事情聴取に「虐待され、衰弱していく姿を見ていた。でも、だれにも言わなかった」と話している。
(2004/2/3/14:45 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20040203i406.htm