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(回答先: コンビニ、街頭、役所…あなたはここまで見られている [サンデー毎日] 投稿者 なるほど 日時 2004 年 5 月 10 日 20:43:04)
国会に監視カメラが!! 2003/07/07
監視カメラは、国会内外、議員会館に設置されており、国会に隣接した歩道をはじめ、請願行動などでは、参加者が特定できるような配置になっている。設置台数は合計30台近くに上るという。座り込み等抗議行動も撮影されているかもしれない。
ものものしい警戒態勢。国会前の日常風景。
監視カメラは、国会内外、議員会館に設置されており、国会に隣接した歩道をはじめ、請願行動などでは、参加者が特定できるような配置になっている。設置台数は合計30台近くに上るという。座り込み等抗議行動も撮影されているかもしれない。
『申し入れ』では、(1)陳情や傍聴のために国会を訪れる等、憲法によって保障されている請願権を脅かすことになる、(2)肖像権を侵害している、(3)監視カメラを設置しているということが全く明らかにされておらず、「隠し撮り」と批判されても反論できない、(4)「防犯・警備」を理由に挙げるには、具体的かつ客観的な根拠が示されていない、(5)撮影された個人情報がどのように管理され、どのような業務に使われているのか全く明らかではない、として「直ちに運用停止・即時撤去」することを求めている。
参議院面会所前の監視カメラ。多くの請願活動を記録していると思われる。
個人的に、現物の監視カメラの存在については確認してたのではあるが、『申し入れ』を行なって2週間近くが経とうとしているにもかかわらず、あまり問題にはなっていない。不思議に思い、衆議院へ電話してみると、以外にもあっさりと「監視カメラの存在」、「昨年はじめ頃から運用していること」などを教えてくれた。ちなみにメーカーは、「NECと松下電器」だと思うとのことだった。
また、監視カメラ導入のきっかけは、「議員からの要請」ということだった。いずれにせよ、国会が職場である各議員が全く知らなかったとは考えにくい。ということは、民主党、社民党、共産党の議員らは、請願行動が監視されていることを知っていたにもかかわらず、そのような現状を告発することもなく、全く問題化しなかったことになる。もし、そうであるならば、善意の市民に対する、とんでもない背信行為だ。
警備と監視カメラ。もはや無敵か?
とにかく、常時景観を多数配備し厳重警戒態勢を敷く、おそらく日本で一番安全であると思われる国会周辺に、「防犯・警備」という言い訳は通用しない。各議員も徹底的に取り上げるべき問題であろう。いずれにせよ、同『申し入れ』に対する衆参両議院による『正式な』回答が求められている。
≪申し入れ団体≫
日本消費者連盟/盗聴法に反対する市民連絡会/許すな!憲法改悪・市民連絡会/フォーラム平和・人権・環境/一矢の会/反住基ネット連絡会/監視社会に反対するネットワーク/NGO非戦ネット/ユーゴネット/旧ユーゴの子どもを支援する会/ヤブカ募金/日本ネグロスキャンペーン委員会/ふぇみん婦人民主クラブ/戦争反対、有事法案を廃案に!市民緊急行動/原子力資料情報室/たんぽぽ舎/「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク(VAWW-NET Japan)/平和の白いリボン行動・藤沢
≪問い合わせ≫
日本消費者連盟 TEL:03-5155-4765
HP:http://www1.jca.apc.org/nishoren/
(亀井誠史)
http://www.janjan.jp/government/0307044664/1.php
(2003年7月20日)
出典:KeyStone-ML他
私たちは環境や平和、人権などの問題に取り組む市民団体・NGOです。
私たちは、政策等について意見を述べたり、審議を傍聴するために、日常的に国会や議員事務所を訪れています。
しかし最近、そのような私たちの行動が、国会に設置された多数のビデオカメラによって監視されていることがわかりました。現在、衆議院では16台、参議院では 20台の監視カメラが運用されているとのことです。防犯や警備を目的に、衆議院では2001年6月に、参議院では2002年12月に設置され、参議院では議員会館にも今年3月に新たに設置されたとのことです。
私たちは、よりよい社会の実現のために、積極的に国政に参加することを目的に国会を訪れています。妨害や破壊、その他の犯罪を犯すために国会を訪れているわけではありません。そのような私たちの行為が、私たちの知らない間に設置されたカメラによってこの間監視されていたことに驚きを覚えるとともに、非常に大きな不快感と怒りを覚えます。よって、以下のような理由から、国会監視カメラの即時運用停止と即時撤去、蓄積された録画映像の消去、管理記録等運用状況の情報公開を強く求めます。
1. 私たちが陳情や請願、傍聴などのために国会を訪れるのは、請願権として憲法に保障された市民としての当然の権利に基づくものです。しかし、そのような私たちの行動を、監視カメラによって撮影・録画し、記録として残すことは、私たちの権利を心理的、物理的に制限するもので、とうてい許されるものではありません。
2. 私たちは同時に、憲法13条が保障する「肖像権」において、みだりに姿を撮影されない権利を有しています。国会監視カメラは、このような私たちの権利をも侵害するもので、請願権の侵害に加えて、二重の意味で権利を侵害していると言えます。
3. さらに現在、監視カメラが設置されていることを示す標示はなく、傍聴や陳情の際にそのような注意を受けたこともありません。また、広報やホームページ等でも同様の情報提供はなく、私たちはまったく監視カメラの存在を知らされることなく、一方的に撮影されていたことになります。そのような設置方法が、果たして社会通念上許されるのか、非常に疑問です。そのような方法では、「隠し撮り」と批判されても反論できないのではないでしょうか。
4.「防犯・警備」を理由にしたとしても、監視カメラを設置する場合、具体的かつ客観的な根拠が示されなければならないことは、すでに判例等で規定されています。つまり、カメラの設置場所で犯罪等が起こる蓋然性や、設置によって犯罪の捜査に効果があることなどについて、合理的な説明がなされなければならないのです。しかし、私たち被写体たる市民にそのような根拠が示されたことはありません。国会監視カメラは、そのような手続きの面でも正当性を欠いています。
5.また、撮影された映像は個人情報です。この個人情報がどのように管理され、どのような業務に使われているの
か、私たちは容易には知ることができません。運用規則の有無さえわからない運用のあり方は、個人情報の取り扱いについて、安全性や透明性の確保を求めた「個人情報の保護に関する法律」の理念にも相反します。
このように、請願権や肖像権の侵害につながる上、設置方法・根拠・運用の面でも不適切である国会監視カメラは、直ちに運用停止・即時撤去すべきです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「国会監視カメラの即時運用停止と即時撤去を求める共同声明」への賛同のお願い
この共同声明への賛同をお願いします。多くの団体・個人が声を挙げ、力をあわせて私たちの自由と民主主義を守りましょう。
なお、この声明に賛同をしていただいた場合、呼びかけ・賛同団体(個人名を含む)一覧としてマスコミ、国会などで配布することになりますのでご了解ください。
■呼びかけ団体
盗聴法に反対する市民連絡会/一矢の会/プライバシーアクション/監視社会に反対するネットワーク/JCA-NET
日本消費者連盟/フォーラム平和・人権・環境/許すな!憲法改悪・市民連絡会
《問い合わせ先》
日本消費者連盟 TEL03-5155-4765
許すな!憲法改悪・市民連絡会 TEL03-3221-4668
http://page.freett.com/gpwn/ar20030720.htm
第156回国会 法務委員会 第32号
平成十五年七月十六日(水曜日)
午前九時三十分開議
出席委員
委員長 山本 有二君
理事 佐藤 剛男君 理事 塩崎 恭久君
理事 園田 博之君 理事 吉田 幸弘君
理事 河村たかし君 理事 山花 郁夫君
理事 漆原 良夫君 理事 石原健太郎君
荒巻 隆三君 太田 誠一君
後藤田正純君 左藤 章君
下村 博文君 中野 清君
平沢 勝栄君 保利 耕輔君
星野 行男君 松浪 健太君
保岡 興治君 山口 泰明君
吉川 貴盛君 吉野 正芳君
鎌田さゆり君 鈴木 康友君
中村 哲治君 平岡 秀夫君
水島 広子君 山内 功君
上田 勇君 山田 正彦君
木島日出夫君 中林よし子君
保坂 展人君
…………………………………
法務大臣 森山 眞弓君
法務副大臣 増田 敏男君
法務大臣政務官 中野 清君
財務大臣政務官 田中 和徳君
衆議院事務総長 谷 福丸君
衆議院警務部長 井上 茂男君
政府参考人
(法務省大臣官房長) 大林 宏君
政府参考人
(法務省刑事局長) 樋渡 利秋君
政府参考人
(法務省矯正局長) 横田 尤孝君
政府参考人
(法務省保護局長) 津田 賛平君
政府参考人
(法務省人権擁護局長) 吉戒 修一君
法務委員会専門員 横田 猛雄君
―――――――――――――
委員の異動
七月十六日
辞任 補欠選任
小西 理君 荒巻 隆三君
笹川 堯君 山口 泰明君
中川 昭一君 松浪 健太君
鎌田さゆり君 鈴木 康友君
平岡 秀夫君 田名部匡代君
不破 哲三君 中林よし子君
同日
辞任 補欠選任
荒巻 隆三君 小西 理君
松浪 健太君 中川 昭一君
山口 泰明君 笹川 堯君
鈴木 康友君 鎌田さゆり君
中林よし子君 不破 哲三君
―――――――――――――
七月十五日
国籍選択制度と国籍留保届の廃止に関する請願(前原誠司君紹介)(第四一八一号)
同(植田至紀君紹介)(第四一九六号)
同(中川智子君紹介)(第四二一〇号)
民法を改正し、夫婦別姓も可能となるような制度導入に関する請願(鎌田さゆり君紹介)(第四一八二号)
重国籍容認に関する請願(山花郁夫君紹介)(第四一八八号)
同(五島正規君紹介)(第四二五五号)
成人重国籍の容認に関する請願(北川れん子君紹介)(第四一九一号)
は本委員会に付託された。
―――――――――――――
本日の会議に付した案件
政府参考人出頭要求に関する件
裁判所の司法行政、法務行政及び検察行政、国内治安、人権擁護に関する件
――――◇―――――
○山本委員長 これより会議を開きます。
裁判所の司法行政、法務行政及び検察行政、国内治安、人権擁護に関する件について調査を進めます。
この際、お諮りいたします。
各件調査のため、本日、政府参考人として法務省大臣官房長大林宏君、刑事局長樋渡利秋君、矯正局長横田尤孝君、保護局長津田賛平君及び人権擁護局長吉戒修一君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山本委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
―――――――――――――
○山本委員長 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。河村たかし君。
○河村(た)委員 まず、二十分ほどですけれども、最近、国会の、そこにも監視カメラがありますし、にわかに、この向こうの議面の向こうにあります。数十台までいかない、二十数台ありまして、私も、警視庁の情報公開室に実はカメラがあった、これはなかなか、私は褒めるところは褒めておきます、やはり情報公開のところをカメラでねらうとは何事だということで予算で何回かやりまして、これは警視庁は英断をいたして、谷垣さん、立派なものだと思いますけれども。ただ、部屋をかえたんですけれども、やはり情報公開を請求してくる人間の画像をアプリオリに撮ることは問題があるということで、一応部屋をかえたんだけれども、撤去された。谷垣さんの判断でそうなったということで。
それにまつわって、国会の監視カメラがすごい知らぬ間にどえらけにゃあようけできてしまって、このことは一定の必要性はあるんです、やはりあります。だけれども、世界のルールを見てみますと、非常に厳しいです。たくさんつくればつくるほど、やはりその画像はどう処理するかとか、ちゃんとここに監視カメラがあると表示しろとか、そのデータをどうするかとか、そういうことは当然のように、それから、もっと厳しいところは、アメリカ・ワシントンDCなんというのは、写してもこういう書類などをカメラで撮ってはならない、そういうふうな規定まで置いて、国民の自由を守るということに意を砕いておるわけでございます。
とりあえずちょっと法務大臣に、人権擁護の現状におきまして、一応最高責任者の法務大臣、そのお立場、それから政府の中で、今のところ何のルールもありやせぬわけですよ、日本じゅうに、監視カメラ。何かわけわからぬ、めちゃくちゃあって、何にもないということでございますが、ちなみに言っておきますと、民主党はきょう朝、このいわゆる監視カメラと人権の調整をどうするかという法案を提出するということで部会で承認されましたということですけれども、政府として何らかの、積極的に人権を守るために方策をとっているということを一言ぜひ言ってくださいよ。お願いします。
○森山国務大臣 監視カメラというのが最近特にいろいろなところで話題になっております。通常は警備その他防犯の目的で設置されるものでございまして、最近では、民間も含めて広く利用されているというふうに聞いています。
他方で、それが安易に設置されて、あるいは記録されたデータが目的外に使われるというようなことがあっては、個人の肖像権とかプライバシー権の保護の観点から極めて問題であるということはおっしゃるとおりでございます。
監視カメラの設置の是非につきましては、設置目的が正当であるかどうか、設置の必要が認められるかどうか、設置状況が妥当かそうでないか、使用方法が相当かそうでないかなど、いろいろと判断する必要が個別にございまして、統一的な設置基準や運用のルールを設けるのは容易ではないと思われますけれども、監視カメラを設置する機関におきましては、設置、運用するに当たりまして、それぞれの具体的な状況に照らして、個人のプライバシー等を不当に侵害しないように十分配慮しなければならないと思います。
○河村(た)委員 もうちょっといいことを言うとこれは格好いいんだよ、大臣。立法化を、一応ルールを定めて、やはり法規、一応の、例えば、一番原則的に言えば、ここにありますという表示はするようにするとか、そういうような法制化を考えていくということぐらい言うと格好いいんですよ、これ。今これは新しい時代の、本当に世界じゅうでの大テーマですから、そのぐらい言ったらどうですか。
○森山国務大臣 先ほど申し上げましたように、目的が正しいかどうか、設置の必要があるかどうか、設置の状況が妥当かどうか、あるいは使用の方法が相当であるかどうか、その他さまざまな問題点を個別によく検討しなければいけないと思いますので、何か一つ、あるいは一定のルールを決めてそれを法律にするというのはなかなか難しいのではないかというふうに私としては感じます。
○河村(た)委員 それなら、せめて閣議で提案するぐらいは言ってくださいよ、これ。
○森山国務大臣 今申し上げましたような難しい問題がありますので、なかなか閣議で提案するのはさらに難しいと思います。
○河村(た)委員 そういう情けないことを言っておるもので、なかなか時代が進んでいかない。そんなのは、提案するなんて、提案すればいいじゃないですか。どういうものをというか、こういうことを考えていこうと。そのぐらい、いいでしょう。どうですか。
○森山国務大臣 個別の監視カメラについて、これはどうである、あれはどうであるということをそれぞれ設置者が考えるべき問題だと私は思います。
○河村(た)委員 本当はそれでは全然いかぬのですよ。やはり考えていくことはやらないかぬです。個別にやるのか、民間がやるのと国がやるのといろいろあるけれども、本当のアバウトなところでいいんですよ、本当のアバウトなところで。例えば、民間のコンビニの前についておるもの、では、これは政府としてはさわらぬでいくのか、さわるのかとかあるわけね。そのぐらいの気持ちにならぬですか。時代の要請だから一遍考えましょうというぐらいのことを言われたらどうですか、それは。
○森山国務大臣 それぞれの設置者がプライバシーや個人の肖像権その他について十分考えていただくということは一種の常識でございまして、そのようなことを十分考えてほしいということは私も思っておりますし、そういう問題を検討しよう、あるいはどういうふうに表現すればいいかというようなことを考えるのはいいと思いますけれども、そのような問題がすぐには法律にはなりにくいのではないかというのが私の感じでございます。
○河村(た)委員 余り言っておってもしようがないけれども、後ろの人の声がそのまま聞こえてくるものなので、これではいかぬです、本当に。やはりこれは議員が議院内閣制で行政府の長におりますから、そういうふうにやってもらわないかぬ。
では、これはこれで、希望だけ申しておきますので、いろいろなルールがかなりいろいろありますから、法律で決めるとたまたま言っただけのことであって、民間は決めないというのもありますので、あらゆるものを含めた、個別的にこうこうはないけれども、スタートラインにはつこうというぐらいのことは、ぜひそう言ってください。
○森山国務大臣 監視カメラというものが非常に最近注目されている問題でございますから、それについてみんなで総合的に勉強しようということは言えると思います。(河村(た)委員「内閣で」と呼ぶ)内閣というのは、ちょっとそういう性格のものではないと思いますので……(河村(た)委員「政府で」と呼ぶ)政府の関係する機関でそれぞれ勉強するということは重要なことだと思います。
○河村(た)委員 何だか知らぬけれども、わかりませんけれども、まあいいわ、それは。
それでは、次は衆議院の方に。
きょうはちょっと珍しいですけれども、いつも議長席で座っておられるその御尊顔を拝しておりますけれども、事務総長が来ておられますので、この衆議院の、たくさんあるんですよね、これは、監視カメラというのはたくさんあるんですよ。
これは自民党に言っておきますけれども、本来は保守の思想だからね。わかります、これ。住基ネットもそうだけれども、住基ネットなんて、自民党は賛成したらいかぬのですよ、言っておきますけれども。国民の自由を管理からどう守るか、自由主義というのはそういう思想なんであって、そんな、番号をつけてみたり、監視カメラをどんどんつくるという発想なんというのは、これはそれこそ全体主義の発想なのよ。間違ってもらっちゃいかぬですよ。本来の保守主義の思想というのは、一定の必要性はあるけれども、やはり個人の自由を社会の中でどうやって守っていこうかというのが、これこそが自民党がやらないかぬ、そういうことですよ、これは。こんなこと言っていかぬけれどもね、そういうことです。
そういう立場で、この経緯、どういうふうで、また、どういう根拠でこれがつけられるようになったか、ちょっとお答え願います、事務総長。
○谷事務総長 お答えいたします。
細かい経緯は警務部長の方からあれしますけれども、あらあらのことを申し上げますと、そもそも監視カメラをつける契機といいますのは、具体的に、委員長、藤井委員長でございますが、そのときに大変セキュリティーが問題になりまして、話題になりまして、それでセキュリティー協議会をつくって、議運の中にそういうあれをして、私ども事務局に勉強を命じられまして、それで民間に委託して、その答申に基づいて、カメラを設置すればよろしいだろう、こういうお答えをいただいたのですが、もともとその前に、警務が今、交代制勤務でございますけれども、要するに、週休二日の休みがなかなかとれないので、勤務を軽減しますといいますか、要するに、機械化をすることによってそういうのが実現できるんじゃないかという、かねて問題意識がありまして、私どももそういう意識で勉強していたところに、そういう委員長の御指示もあって設置したと。
その設置を進めているうちに、十三年の九月の十一日に例のテロの事件が起こりまして、また一挙にセキュリティーの問題が高まりまして、さらに全般的な監視カメラを増設したり、それから門のところの車の防止よけをつくったり、こういうことで現在監視カメラをつけておりますが、もともと先生も、こんなことをおっしゃったら、大変恐縮でございますけれども、私どもというのは、要するに先生方の活動あるいは先生方を補佐するために存在している事務局でございますから、要するに、それもこれもすべて先生方の活動のために、そのための秩序維持をするために私どもも努めてまいっておる、こういうことでございます。
○河村(た)委員 そうすると、これ、どこかで決まったことは決まったの、ちゃんと議会をやって。議事録とかあるんですか。
○谷事務総長 予算でございますから、予算の執行につきましては、あらあらそのときに概算要求、あと予算書を提出しまして、正月にそういうあれしますけれども……(河村(た)委員「予算じゃなしに設置」と呼ぶ)設置につきましては、議運で、警察小委員会でお諮りはしてあるんですが、定かな記録は残ってございません。懇談のことで大いに議論になって決まった、こういう感じでございます。
○河村(た)委員 なるほど。
そうすると、どう言いましたか、定かな会議録はない、懇談の中で決まったと。懇談の中でどういうふうに決まったんですか、これは。
○谷事務総長 お答えいたします。
もう御案内のことかと思いますが、庶務小なり警察小委員会なりというのは、大体、大方、実質的な審議では、すぐ懇談に入りますものですから、懇談というのは、要するに正規には議事録をとりませんものですから、したがってそういう意味で記録がない、こういうことでございます。
○河村(た)委員 別に事務総長は、一応ルールだと議長が最高責任者ですね、衆議院は。だから、議員が決めることですから、決まったことをやっておるだけだ、こういうことですか。
○谷事務総長 そういうことでございます。
○河村(た)委員 となると、議員が問題意識を持たないかぬということで、本当は議運でやるのもあれかわかりませんけれども。民主党の議運の長浜理事にはそう言っておきましたけれども、仁義だけは立てていかないかぬものですから、きょう、法務でこうやってやるよということは言ってありますけれども。
そうすると、それはそれで、議運でやっていただく。しかし、これは大事なことですからね。
あそこに全部ついておりますと、私もこの間、中の監視卓に行きましたけれども、通行人、全部わかりますからね。この間、私が、ずっとこういうのついておると言うて、ああ、これかこれか言うたら、きれいに映っておりますわ、みんな、そういうやつが。きれいに映っておるし、メモもとっておられるということでございます。
となると、決めたことはいいんだけれども、運用ルールって、あるわけ。
○井上参事 運用ルールというのは存在してございません。
○河村(た)委員 存在しないと言うけれども、これはあかんよ、決めたことであっても。決めたことは何でも知らずにやりますということではいかぬですよ。やはり国民の、民主主義の殿堂でしょう、ここは。これを、来る人、全部カメラで映るわけでしょう。
準備等はしてあるのか、どうなっておるんですか。
○井上参事 現在作成中でございます。
○河村(た)委員 作成中というのはどういうことかようわからぬけれども、それじゃ、何でつくらぬかったんですか、運用ルールを。
○井上参事 カメラの設置の目的が、ただ、院内への不法侵入者を排除するということを目的としていますので、それでよかろうということで、頭の中に上がらなかったのではないかと考えております。
○河村(た)委員 不法侵入者防止だけだったら、それこそ内部を映しておいたらどうなの。例えば塀の中だけ映るように。どうだね。
○井上参事 今のところ、外の不審者を探すというのが目的も入っていますので、中だけ撮っていますと、入ってこられたという、既遂に終わってしまいますので、それはちょっとまずかろうと思いますが。
○河村(た)委員 では、外の不審者と言いますけれども、これは不審者だけ映るんですか。
○井上参事 もちろん、御指摘のとおり、そういうことはございませんが、侵入行為に着手した者が不審者でございます。
○河村(た)委員 いや、不審者だけ映るのかと聞いている。はっきり言ってくださいよ。
○井上参事 不審者だけは映りません。
○河村(た)委員 そういうことなんですよね、これは。日本国民が映るわけですね、ここを通った人は全部。
どの辺まで映っておるのですか、フェンスの外。
○井上参事 カメラの設置場所にもよりますけれども、数メートルから十メートル先が映るということでございます。
○河村(た)委員 十メーター。
そうすると、それはあれですか、ちょっと聞いておくわ。何台あって、お金が幾らかかって、それは入札されたかどうか、まずちょっと聞いておきましょう。
○井上参事 現在二十三台ございまして、総費用が一億四千八百万円余でございます。入札してございます。入札して、結果でございます。(河村(た)委員「入札した」と呼ぶ)はい。
○河村(た)委員 入札しておらぬと聞いておるぞ、わし。随意契約と聞いておるがな。これ、きのう質問通告してあるよ。
○井上参事 私どもは、きのうの時点で、入札の話はちょっと警務に届いていなかったものでございますから、原則として入札をするべきものだということでお答えさせていただきましたけれども、ちょっと申しわけございませんでした。
○河村(た)委員 いや、ちょっと待って。これはきのう言っておったぜ、おれ。
入札でないと言っていましたがね、随意契約だと言って。左の制服の方、ちょっと名前を忘れちゃったけれども、おったでしょう、横に。しゃべっておったがね、目の前で。頼むぜ、本当のことを言ってくださいよ。
○井上参事 あいまいなことで大変申しわけございませんが、最初に十六台設置しまして、そのときには恐らく入札をやるわけでございますけれども、追加の分につきましては随意契約になるというのが、会計の方の処理では、会社がかわるというのも統一的な運用ができませんので、やっていないというのは追加の分かもしれません。随意契約……(河村(た)委員「かもしれませんか。これは断言してください」と呼ぶ)申しわけございません。
○河村(た)委員 断言してくださいよ。こんなことは委員長、こんなのは絶対に断言できないかぬですよ。発注者でしょう。発注者でしょう、衆議院。これは発注者は断言できないかぬですよ。
○井上参事 最初が入札で、追加分が随契でございます。
○河村(た)委員 それだけのものが設置されておるということですね。
歩行者に対する、要するに、ここに監視カメラがありますよというのを張ってありますか。
○井上参事 そのような案内表示はございません。
○河村(た)委員 これは本当に、余り事務局を怒ってもしようがないんだけれども、これはやはりまずいですよ。警察でも、やはり歌舞伎町なんかのものは張ってありますね。何か保護色で、同じ色のものでわからないようなのもありますけれども、これは本当にやらないかぬですよ。
そんな、国会がそういうものなしで、私も自分で気がついたんだ。警視庁にいかぬじゃないか、いかぬじゃないかと言って、警視庁さん黙っておりましたけれども、あなた、自分の国会で何も言わずに何を言っておるんだという話ですよ、言ってみれば。これはまず、せめて監視カメラ作動中とか、やる気持ちはないですか。
○井上参事 これから作成いたします運用規程の中で、先生御指摘の部分も十分取り入れていきたいと考えております。
○河村(た)委員 それはいつごろからつくろうと思っていたわけ、運用ルール。きのうからじゃないですか、下手したら。
○井上参事 きのうということではございません。かなり前からでございます。(河村(た)委員「本当かね。いつからですか」と呼ぶ)数カ月前からということで御理解いただきたいと思います。
○河村(た)委員 では、それは委員会か何かつくって、どういう会議でやりましたか。
○井上参事 初めてのケースで、恐らく、私ども考えておりますのは、運用規程でございますけれども、案を、たたき台をやはり事務局といいますか警務部でつくりました上で、警察小委員会の了解をとった方がよろしいのではないかと考えておるところでございます。
○河村(た)委員 まあいいわ。余り責めておってもいかぬですから。本来はこれは議員の方の問題ですから、余り責めておってもいかぬですけれども。
では、あそこにありますね、向こうに議面、この向こう側に。これは請願をやりに来るところですよね。あそこにはついていますかね、監視カメラ。
○井上参事 はい、ついてございます。
○河村(た)委員 それは当然、顔も映りますか。
○井上参事 はい、映ります。
○河村(た)委員 それはズームで何倍ぐらいの能力がありますか。
○井上参事 ちょっと機械的な性能については数字を持っておりませんが、意図的にズームにするというような日常的な作業はやっておりませんので。
先生御視察の折にごらんいただいたように、モニターは二十四ほどありますけれども、実際に常時それを見続けているという衛視はいないわけでございまして、何かあったときに音がして、ここを見てくれという警告が出るだけのことですから、あえて、だれが来ているのか、どの特定のグループが来ているのかということを監視する目的が全くございませんので、ズームにする必要はないと思います。
○河村(た)委員 それは録画機能はありますか、それじゃ。
○井上参事 はい、録画機能がございますが、これにつきましても、何も事件なり事故がなければ、あえて警務部の方で再生してじっくり調べるというのは、実益もございませんので、そういうことはやりません、やっておりません。
○河村(た)委員 録画は今どうやってやっておるのですか。
○井上参事 自動的に録画になります。
○河村(た)委員 自動的ということは、全二十四時間、二十三台分、全部録画をして、それが何日分、どれだけ分保存しておってと、その辺のところをちゃんとお答えください。
○井上参事 全台、全テレビ、二十四時間で録画といいますか記録はとれますけれども、それについても、先ほど申し上げましたように、何ら事件、事故がなければ、あえて再生する……(河村(た)委員「保存はどうなっていますか」と呼ぶ)保存は、今のところ、一週間程度で自動更新していきますので、一週間前に撮った画像というのは自動的にどんどん消滅していきます。
ということで、この一週間が長いか短いかはいろいろ先生方の判断があると思いますけれども、御理解いただきたいのは、録画していますけれども、あえてそれを再生する必要性というのはほとんどないということを御理解いただきたいと思います。
○河村(た)委員 そのビデオの、では、そこの議面のところに来た人の顔は、全部、顔というか、後ろを向いておれば別ですけれども、いわゆる一般的に入ったものは一週間分全部録画されておるということでいいですね。
○井上参事 はい、そのとおりでございます。
○河村(た)委員 これはやはりもうちょっと国民のことを考えないかぬよ。
請願に来るということは、情報公開もよく似ていますけれども、やはり国民からすれば一定の権力に対して乗り込むわけですよ。これは、特にそういうのをみんなで大事にしようという憲法の規定もあるわけでしょう。これは一週間分、国民の皆さん全部映っておるわけだ、来た人の。いろいろな、さまざまな請願がありますよね。
だから、あなたはそう言われるけれども、それは、要は変な悪用はしないということでしょう。だけれども、それはファイルできるわね、やろうと思えば。どうですか。
○井上参事 恐らく、間違いなく、そのことも含めて運用規程に必ず入れなければならないことだとは思いますけれども、私どもの職域というのは院内に限られておりまして、請願に来られた皆様方の一人一人がどなたであるとか、どの団体が来たとかいうことは、録画を再生して追求したところでほとんど意味がないということで、実質的に現在のところ運用規程はございませんが、そういう御心配はされなくて結構ではないかというふうに恐れながら考えております。
○河村(た)委員 それは事務局に言うんじゃないけれども、これは国会議員が考えないかぬことなんだけれども、本当にいかぬです、これはルールなしでやるというのは。これはいけません。そんな、請願に来た人の顔を二十四時間全部撮って一週間ファイルしておる。とんでもないことだよ、ルールなしに。そういうことです。
これは民主主義の府として、中心として、国会がやってはいかぬことです。だから、一刻も早く、これは議運なり、こっちの法務の方からも、そういうことでしょう、大臣。国民の人権にかかわることですよ、これ。どえらい人権にかかわることですよ。だから、ちゃんとルールづくりをせないかぬということを、そのぐらい言ってもいいでしょう。法務大臣、どうですか。
○森山国務大臣 国会の監視カメラにつきましては、今御説明があったように鋭意検討していらっしゃるそうですので、運用のルールを決めていただくということでよろしいんじゃないでしょうか。
○河村(た)委員 何だか知らぬけれども、えらい客観的なお言葉ばかりでなんでございますけれども、そういうことですよ。そういうことに問題意識を持つという精神が、少なくとも僕は、国会議員が権力側であるという、余りそういう表現は使いたくないですけれども、やはり常に自戒しておらないかぬ、国会議員なり政府というのは。税金で食っておる人間というのは。
それと、一定の権力を持っていますから、そういう人間は、やはり国民に対して、常にパブリックサーバントであるという原点を絶対に忘れぬようにせないかぬということは、特に自由民主党の皆様にもお願いをしておきます。本来の自由主義というのはこういうものであるということだと思いますけれども。
それから、六月十八日に記者会見か何かで記者クラブに、これを余り報道せぬでくれというようなことを言ったという話がありますけれども、これは事実でしょうか。
○井上参事 そういう事実はございません。
○河村(た)委員 ございません。説明したこともないですか。
○井上参事 説明はしましたが、そういうことを要請したということはございません。
○河村(た)委員 説明はされた、こういう状況だということを。
いいです、それ以上はいいけれども、ぜひこれは、事務局というよりも、国会議員である以上、やはり国民の権利を大事にするように、これは委員長、ひとつどうですか、御感想は。
○山本委員長 委員長は議事を進めることが委員長の職務でありまして、感想を述べるのが職務ではありませんので、どうぞ質問を継続してください。
○河村(た)委員 本当はそういうことじゃないんですよ。委員長というのはすごい権限を持ってしかるべきなんですよ、本来は。党より委員長の方が強い。そんなのは当然に本当はそうなんだけれども、いいです、余り、こういうふうにうなずいておられますので、そのくらいにしておきますけれども。
ぜひ、僕は請願の窓口は撤去せないかぬかわからぬと思いますね、あそこは。防犯だったら、防犯目的だけだったら、ちょっと人数が物すごい来ますから難しいけれども、例えば金属探知器をきちっとするとか、ほかの方法はあると思うんですよ、あそこのところは、特に請願窓口は。
だから、そういうことも含めてぜひ御検討を、皆さんからまた議運の方に上げてもらわないかぬけれども、そんな問題点を提言してください。どうぞ答弁してください。
○谷事務総長 お答えします。
今先生御指摘の点は、るる、私どもも十分至らなかった点もあると思いますから、マニュアルもそれは至急作成しまして、これは議運で一つのルールづくりのために、警察小委員会に近々上げるようにお話をしたいと思います。
○河村(た)委員 ありがとうございます。
<以下略>
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/156/0004/15607160004032c.html
なぜ私たちは監視され続けなければいけないのか。監視カメラの現状は? 野放しの
監視カメラに法的問題はないか? 監視カメラ反対の市民運動の現状は? 海外では
監視カメラにどのように対応しているか? IT社会における監視カメラ問題を理解
するために。
路上に自由を 監視カメラ徹底批判*目次
監視カメラと街頭管理のポリティクス
ターゲットにされる低所得層とエスニック・マイノリティ 小倉 利丸
視線の不公平 くらしに迫る監視カメラ 小笠原みどり
監視カメラ大国イギリスの今 山口 響
監視カメラをめぐる法律問題 山下幸夫
Nシステム 4桁(プラスα)ナンバーで国民監視 浜島 望
杉並区が設置した監視カメラに住民訴訟で抵抗中 山際永三
暴走する国会 ひそかに市民をカメラで監視 角田富夫
資料■衆議院法務委員会議事録…
資料■国会監視カメラ(防犯・警備モニター)設置に関する抗議と撤去の申し入れ
あとがき
http://www.jca.apc.org/~impact/cgi-bin/book_list.cgi?mode=page&key=rojo