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(回答先: Re: 「イノセンス」が描きたかったもの 投稿者 まっくす 日時 2004 年 4 月 19 日 03:42:33)
マックスさん、レスありがとうございます。
なるほど、マックスさんの指摘は、非常に納得できました。
たしかに、「イノセンス」にはそのようなテーマが込められていますね。
何度も書きますが、大いに納得です。
ただ、僕自身、メルロ=ポンティから市川浩に至る身体論に大いに関心を持っており、そうした観点からこの映画を考えると、テーマとしては面白いが、掘り下げが今ひとつ、という印象を受けます。
具体的には、バトーとトグサ、キムと素子とが、「からだ」というテーマにうまく絡んでこないんですね。
ネットと魂(ゴースト)、生身の身体と機械(人形)の連続性については、P・K・ディックまでさかのぼらなくとも、20年前に書かれた「ニューロマンサー」での中心的テーマの1つになっていますし、それをさらに敷衍したリチャード・コールダーのガイノイドテーマの一連の作品がすでに存在するのですから、「イノセンス」がとてもよくできた作品であることを認めた上で、もう少し先に行ってほしかったというのが、僕の偽らざる感想です。