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(回答先: リタリンを製造しているのはLSDを開発したのと同じ会社だ 投稿者 HAARP 日時 2004 年 2 月 23 日 05:48:08)
[リタリン乱用の実態]
メチルフェニデートは医薬品ですが要処方薬です。乱用者仲間は、リタリンを「合法覚せい剤」とか「ビタミンR」と呼び、リタリン乱用者を「リタラー」と呼んでいます。医者をだまして手に入れる方法や他の入手方法を教えるようなマニア向けのウェブサイトまであります。リタリンは医薬品だが要処方薬であるため、乱用者は、ほとんどの場合、医療機関から薬物を入手しています。乱用者は、薬剤名を指定して処方を希望したり、うつやナルコレプシーの症状を訴えたりしてリタリンの処方を出してもらおうとします。また薬品庫から盗んだり、医療関係者から直接入手しようとしたりしています。
なお、「医者回り」によって複数の医療機関から投薬を受け、ストックした向精神薬を他人に譲り渡したり、譲り渡す目的で所持したりすると麻薬及び向精神薬取締法50条の16の規定に違反することになります。
この薬剤の危険性をあまり知らない医師もいます。医者が出しているから安全な薬だとは言えません。この薬剤の乱用は極めて危険です。医療関係者は薬剤の保管を厳重にし、乱用者や詐病(患者)に注意してください。
リタリン乱用の問題を、興味本位で乱用に走る若者、意志薄弱の乱用者、責任放棄の医師の問題とするのでなく、国は公衆衛生上の問題と位置づけて、教育、予防、依存症患者の治療に取り組むべきです。
2003年には、リタリン乱用問題が毎日新聞などマスメディアで取り上げられ、一時的に赤城高原ホスピタルへの問い合わせや受診患者が増える一方、それらの患者によると、医療機関のリタリン管理が厳しくなり、安易に大量処方する医師が少なくなったという情報もあります。 [TOPへ]
[リタリン乱用の背景と最近の関連事件]
リタリンは、日本では1961年に薬価基準に登載されました。1997年ごろから売り上げが伸び、年平均5―12%の販売増を続けています。
1998年4月には、千葉県の女医が、長男(当時36歳)の受験勉強用に500錠を渡し、関東信越地区麻薬取締官事務所に麻薬取締法違反容疑で逮捕されました。
2002年春ごろからネット上で不正売買が目立ち始めました。
2002年8月、インターネット上で、リタリンなどの薬を売買しようとした女性(19)を愛知県警が麻薬取締法違反容疑で摘発しました。
2003年3月に、インターネット上のオークションサイトで競売が行われ、リタリン200錠が7万円で落札されたという事件があり、岐阜、愛知県警などは麻薬取締法や薬事法に違反する疑いが強いとみて、本格捜査に乗り出すことになりました。
2003年5月20日、兵庫県宝塚市の公立病院医師(40)が、カルテを不正に書き換えるなどして過去1年3ヵ月間にリタリン約5900錠を入手し、服用していたとして、懲戒免職処分になりました。
2003年6月25日、東大病院医師が同僚医師のパスワードを不正使用するなどして、過去2年間で約40回にわたり向精神薬「リタリン」約2000錠、「ハルシオン」約400錠を詐取したとして逮捕されました。休職中の同僚の名前を使用したため、不正が発覚しました。
2003年8月23日、神奈川県の男子大学生(25)がリタリン乱用から薬物依存症になり、今年初めに服薬自殺しました。手記に「頼めば処方せんなしで大量に出してもらえた」と書き残しており、母親(55)は「自殺未遂後、主治医に投薬をやめてほしいと訴えたのに、なぜ薬を出し続けたのか」と憤っています。このクリニックの院長は「私の判断が甘かったかもしれない」と話しています(毎日新聞)。
[赤城高原ホスピタルのリタリン乱用患者]
赤城高原ホスピタルでは、この10年間に40名以上のリタリン乱用者が受診しました。その乱用実態には、以下のような特徴が見られました。
(1) 乱用者の男女比はほぼ同数、年齢は10代後半から中年期まで。
(2) 若年者では、多重嗜癖者が多かった。ここで多重嗜癖というのは、広義の嗜癖行動を重複して持つ患者を意味します。たとえば、摂食障害+物質乱用、アルコール依存症+薬物乱用、自傷行為+薬物乱用などです。
(3) 乱用薬物がリタリンだけというのはむしろ少数派で、多剤乱用者が多かった。同時使用薬としては、処方薬(抗不安薬、睡眠薬など)、市販薬(ブロン、トニンなど)、いわゆる合法ドラッグが多かった。
(4) 多数の医者回りをしている患者が多かった。安易にリタリンを処方していると思われる医療機関がありました。それらの医療機関では、抑うつ感の訴えや患者の求めに応じてリタリンを処方していました。
(5) 若年者では、インターネットで薬物情報や入手方法の情報を得たりしたりしている患者が見られました。合法ドラッグと同じように、インターネットを通じてリタリンを入手している患者もいました。
(6) リタリン大量摂取による急性中毒のけいれんを起こした患者がいました。
(7) 少数ながら、スニッフィング(粉末にして鼻から吸引)の患者がいました。
(8) 過去に覚せい剤(メタンフェタミン)を乱用した患者が数名いました。
(9) ADHDに対して処方されたリタリンが乱用のきっかけになったという患者は1名のみでした。
(10) ADHDのために前医からリタリンをもらっていたと嘘を言ってリタリンを入手したという患者が1名いました。
(11) 未記入の処方箋(とくに院外処方箋)用紙を盗んだり、記入済みの処方箋のカラーコピーを撮って何回も使用したり、処方箋の文字を書き換えたりする手口でリタリンを不正に入手した患者(偽患者?)がいました。
(12) マスメディアでのリタリン乱用問題の報道により、2003年頃から、安易にリタリンを処方する医療機関が少なくなったようです。 [TOPへ]
http://www2.gunmanet.or.jp/Akagi-kohgen-HP/DR_ritalin.htm