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http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/medical/news/20040819ddm012040116000c.html
東京都内のクリニックで近畿大腫瘍(しゅよう)免疫等研究所の八木田旭邦教授が実施しているがんの「新免疫療法」を受けた患者の家族や日本がん患者団体協議会は18日、都内で会見し、「虚偽の治療成績データに基づいた診療行為だ」として、同教授を詐欺罪で告訴、告発することを明らかにした。
会見したのは、同療法を受け死亡した乳がん患者の妹で東京都内在住の鈴木栄子さん(48)と、このクリニックに以前勤務していた梅沢充医師ら。
同協議会によると、八木田教授は「11・5%の患者のがんが消え、3分の1の患者でがんが半減する」と効果をうたっていた。奏功率の算定には画像診断が必要だが、同教授はがん細胞があると異常値を示す「腫瘍マーカー」だけで判断していたという。また、梅沢医師は「自分が勤務していたころの患者のカルテをチェックすると効果があったのは1%程度だった」と証言した。
同席した池原毅和弁護士は「低い効果にもかかわらず治療効果が高いと説明し、患者を信じ込ませて、高額な医療費や健康食品代を払わせたという点で詐欺罪と考えた」と説明した。鈴木さんは「手術の必要はないと言われたが、手術をしていれば姉は助かったはずだ」と語った。
新免疫療法はキノコの抽出物やサメの軟骨などの健康食品、医薬品を組み合わせた独自のがん治療。日本がん治療学会は「公表していた治療成績は科学的に不十分な評価の可能性がある」として、八木田教授から事情を聴くとしている。
これに対し、このクリニックは「奏功率では一部誤解を生じた点があり、現在は修正した。治療効果が10分の1という点については、どのような算定方法か不明なためコメントできない」としている。【吉川学】
毎日新聞 2004年8月19日 東京朝刊