現在地 HOME > 掲示板 > 不安と不健康8 > 696.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
★裁判官判決理由の「リスクの大きい偽装工作を容易に承諾するとは考え難い」とはただの憶測ではないのか?
元役員2人に無罪 雪印食品牛肉偽装で神戸地裁
2004/07/14
牛海綿状脳症(BSE)対策の国産在庫買い取り事業をめぐる雪印食品(解散)の偽装牛肉事件で、詐欺罪に問われた元専務(63)と元常務(62)の判決公判が十三日、神戸地裁であった。杉森研二裁判長は「両被告に偽装を報告、了承されたとする実行役の元部長ら五人の供述には多くの疑問点があり、信用できない」などとして、元専務(求刑懲役三年)と元常務(同二年六月)にいずれも無罪を言い渡した。検察側は判決を不服として控訴する方針。
公判で両被告は「偽装の報告は受けていない」などと一貫して無罪を主張。関与を裏付ける直接的な物証はなく、「偽装工作の指示、了解があった」とする元部長らの供述の信用性が争われた。
判決で杉森裁判長は「元部長ら五人は、業績によっては食肉部門の縮小、廃止も辞さないとする元専務らに対し反感を持っていた」と指摘。その上で「報復感情から元専務らを犯行に引き込む供述をした可能性が否定できない」などとした。
さらに、重軽症者二百人を出した二〇〇〇年の雪印乳業の食中毒事件の影響で、雪印食品にも大きな損失が出ていたことなどから、「リスクの大きい偽装工作を容易に承諾するとは考え難い」とし、「営業損失の回復目的で行った」などとする検察側の主張を退けた。
両被告は部下だった元本社ミート営業調達部長ら五人と共謀し、〇一年十―十一月、輸入牛肉計約三十トンを国のBSE対策事業の対象となる国産牛肉に偽装。業界団体に買い取らせ、売却代金のうち約二億円をだまし取ったとして、起訴された。元部長ら五人については、元専務らとの共謀を認定した有罪判決が確定している。
同事業をめぐっては、雪印食品事件を発端に日本食品、日本ハムグループの偽装も相次いで発覚。今年に入り元ハンナン会長らによる偽装事件も明らかになり、消費者の食への信頼を大きく揺るがした。
雪印食品偽装牛肉事件 雪印食品が国の牛海綿状脳症(BSE)対策の国産牛肉買い取り制度を悪用、関西ミートセンターなど3施設で計約30トンの輸入牛肉を国産牛肉に偽装し、約1億9600万円をだまし取った、とされる。事件発覚後の2002年4月、同社は解散。元専務ら7人が逮捕、起訴された。神戸地裁は同年11月、実行犯だった元本社ミート営業調達部長ら5人について、元専務ら2人との共謀を認定した上で、いずれも懲役2年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡し、確定している。