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(回答先: 血管を印刷技術で再生…心筋こうそくなど治療に期待(読売新聞) ― 血管の形をそっくり“印刷” 投稿者 シジミ 日時 2004 年 7 月 13 日 19:31:22)
http://www.dnp.co.jp/jis/news/2004/040712.html
東京医科歯科大学(所在地:東京 学長:鈴木章夫)の森田育男教授の研究グループ(注)と大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下、DNP)は、光触媒を利用した独自の親疎水パターン形成技術を応用して血管内皮細胞を培養し、従来困難とされていた血管のパターン形成に成功しました。
病気や事故などで失われた臓器や組織を治すために、人工的に培養した細胞などを利用する治療法(再生医療)が注目されています。本治療法は医薬品などを用いた従来の治療法と比べて、副作用が少ないことから、将来の治療法として期待されています。しかし、生体内の組織に新たな血管網を形成させる方法として、現在行われているのは、骨髄・末梢血中に存在する幹細胞を直接体内に注入する治療に限られています。この治療法では、任意の形状の血管網を形成させることが困難でした。今回の成果は、パターン化された血管を付与できる技術として、人工的な組織培養や臓器形成等の再生医療を加速することが期待されます。
印刷の製版・刷版技術を応用した「パターン培養基材」をDNPが開発しました。その基材上に血管内皮細胞を培養し、パターン化された培養細胞を転写して管腔化させる技術を森田教授らが開発しました。血管の管腔化は再現性があり、培養基材のパターンの幅を変えることで血管の管径が制御できます。また、パターンをY字型や井型にすれば、血管もそれに伴って分岐あるいは網目状に形成させることができます。
本研究成果は、東京で開催される『第25回日本炎症・再生医療学会』で、7月14日に森田教授が発表する予定です。
東京医科歯科大学は、今回の共同研究をはじめとして、今後も異分野産業と医学・歯学の融合に積極的に活動していきます。
DNPは今回の共同研究の成果をもとに、バイオ関連市場においてさまざまな新規ビジネスの事業化をすすめる予定です。
補足資料(72KB)http://www.dnp.co.jp/jis/news/2004/040712.pdf