現在地 HOME > 掲示板 > 不安と不健康8 > 569.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: エイズ、早期治療で助かるのに…手遅れで29人死亡(読売新聞) 投稿者 エンセン 日時 2004 年 6 月 09 日 00:01:33)
http://www.sankei.co.jp/news/040612/sha084.htm
エイズ拠点病院の二極分化が進み、エイズ患者とエイズウイルス(HIV)感染者を計400人以上も診療している病院がある一方で、診療経験が全くない病院も10%を超えることが12日、厚生労働省研究班の調査で分かった。増え続ける患者らが都市部の先進的な病院に集中しているためで、過去2年間の新たな受診者がゼロという施設は3分の1に上った。
患者集中病院では専門医の70%以上が「このままだと2年以内で限界」と破たん寸前の現状を訴え、研究班は「拠点病院の底上げと病院間の連携・分担が必要」と指摘。国立国際医療センターエイズ治療・研究開発センター(ACC)が本年度から首都圏で拠点病院に専門家を派遣するなど、各地でエイズ診療体制の見直し作業が始まる。
調査は木村哲ACCセンター長を主任とする研究班が昨年12月、364のエイズ拠点病院を対象に実施。これまで256施設(70%)が回答した。1997年以来6年ぶりの調査。
診療経験が全くない病院は13%。昨年4−10月の期間をみると、通院患者や感染者がゼロの病院は26%で、逆に100人以上の病院が3%だった。HIV診療担当医がいない病院は18%、1人だけも25%に上り、エイズに特徴的なカリニ肺炎の迅速診断ができない施設はほぼ半数を占めた。
前回調査時より外来、入院とも受け入れ体制は進んだが、過去2年間で新規の受診ゼロという病院は33%もあった。
400人以上を診療していた東京の3病院で専門医20人に聞くと、今のまま増加が続いて対応可能な年数は「2年以内」が15人(75%)で、このうち「半年−1年で限界」という切迫した答えの医師も5人いた。
20人の医師は、患者1人に必要な診療時間を平均で初診43・8分、再診19・5分と考えているのに、実際は27・8分と13・9分しかかけられず、診療にしわ寄せが出始めていた。
エイズ拠点病院 プライバシーに配慮した良質な医療を全国どこでも受けられるようにするための中核病院。旧厚生省が1993年、各都道府県に2カ所の選定を求めてスタート。当初は対応の遅れが目立ったが、薬害エイズ訴訟の和解を受け97年から本格的に整備された。個室の整備費やウイルス抗体検査費などを国が補助している。全国8ブロックの核となる「ブロック拠点病院」も14カ所ある。患者・感染者の報告数は年々増え、2003年に計976件と最高を記録、10年には感染者が5万人前後になるとの予測もあり、充実を求める声が強い。
(06/12 20:15)