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米国の医療独占体制の功罪は?  「医療殺戮」より日本の医療を探る
http://www.asyura2.com/0401/health8/msg/466.html
投稿者 寅蔵 日時 2004 年 5 月 11 日 20:21:40:8X/teMCB5Xc.E
 


前書きは余計なようなので、あとがきにまわしました。
医療殺戮」より抜粋4
ーーーーーーーーーー以下引用抜粋ーーーーーーーーーー

●米国医師会は医療独占体制への挑戦を許さない

一九六七年に米国医師会が医薬品の広告収入からは得た利益は全収入の四三%、
一三六〇万ドルにのぼった。そして医師会はこの年に、食品医薬品局と共同で
「健康器具や健康食品は効果がなく、潜在的に危険なものであることを証明し、
一般国民の認識を高める」ためのキャンペーン活動に乗り出すと発表した。
医薬品の効果を証明せよという政府の要求に製薬会社を従わすことができなかっ
た同じ団体が、である!


 何度もいうように、危険なのは製薬トラストであり、健康のためにもっとニン
ニクやレタスを食べなさいと知人に勧めるカリフォルニアの老婦人ではない。
患者を殺しているのは「認定された」医薬品であり、自然医学の主唱者が勧める
食品ではないのだ。


 米国医師会はさらに「全国健康詐欺会議」という会議を主催した。下院議員の
クロード・ペッパーが代表者であったが、これは皮肉な転身であった。なぜなら
彼が上院議員であった二、三年前に、政府内部でももっとも有力な政治家のひと
りとして、「医療社会化制度」@@@ の支援を計画して医師会を怒らせたこと
があったからである。

永いあいだ左派勢力の利益を代弁し、みずからの政治的信条から「アカの」 ペッ
パーとして知られてきた彼は、この件で米国医師会の権力によって攻撃を受ける
ことになった。医師会はペッパーの対立候補としてニクソンの友人ジョージ・ス
マザーズを擁立したため、ペッパーはフロリダ州の選挙で破れてしまったのであ
る。


 下院議員として議会にもどったペッパーは、今や自分を引きずり降ろした連中
に媚びへつらうようになった。医師会はこのように医療独占体別にあえて刃向か
う人間に対して、誰でも警察権力を使って弾圧したが、彼はこのやり方を支持す
るようになった。


 69@@@権力への忠誠心が証明されたペッパーは、一九八四年にさらに別の
健康に関する会議の舞台を設けることを許された。内情に詳しい人々は、この会
議を典型的な「ソ連型の世論操作裁判」 であると非難した。このペッパーの新
しい余興は 「ニセ医療問題議会聴聞会」と呼ばれた。聴聞会でペッパーは、
「健康詐欺」は年間一〇〇億ドルの不正利益を上げている、と主張したが、実際
にはみな小さな零細企業だったので、この金額は眉唾である。


 ペッパーはこの聴聞会に、ブロンクス在郷軍人局病院の医師ヴィクター・ハー
バートを招いた。ハーバートは永いあいだ医療独占体制を擁護してきた男であっ
た。彼は司法省に対し、対RICO(脅迫犯罪組織)攻撃部隊を動員して、組織犯罪
の撲滅に適用してきたのと同じような荒っぽいやり方で「インチキ医療」や「健
康詐欺」を攻撃するよう要求した。これを適用すれば、政府は組織の 「陰謀が
立証された結果として」有罪となった者の資産のすべてを没収することが許され
たのである。


一九八七年十二月にこのヴィクター・ハーバートは、七〇ページもの告訴状をもっ
てアイオワ州裁判所に出廷した。彼は米国医師会と対立する組織である全国医療
連盟の事務局や他の代替医療の治療家が自分を中傷した、として名誉毀損罪で告
訴したのである。
被告側の弁護士カークパトリック・デイリングはこの告訴を「米国人の医療選択
の自由を奪う目にあまる企て」と呼んだ。
彼はハーバートを陰で操っていたのは、大手食品メーカーの御用団体「米国科学
健康会議ACSH」である、と指摘している。


 ペッパーの聴聞会にはハーバートだけでなく、永いあいだ医療独占体制を代弁
してきたアンナ・ローゼンバーグも呼ばれた。彼女は健康詐欺への怒りをあらわ
にして、製薬トラストのため「全米の健康詐欺師ともっと戦うべきだ」と息巻い
た。


 永年69@@@一族に仕えた彼女は米国ガン協会の理事をつとめたが、このと
き彼女はガンの治療法を「切る・叩く・焼く」 [外科手術・抗ガン剤・放射線
療法]という現在の医学界で主流となっている治療法のみに制限し、その他の治
療法を認めさせないように奮闘した。

こうした治療法は医者にとっては非常にカネの儲かるものであるが、患者にとっ
ては不幸な事態、たいてい逆に命を縮める結果となるのである。


 アンナ・ローゼンバーグは、ジュリアス・ローゼンバーグ [ユダヤ系米国人、
一九五〇年に原子爆弾設計資料のスパイ容疑で逮捕され、五三年に処刑] の前
妻である。彼女は「労使間題専門家」として週給五〇〇〇ドルもの高給を受け取
りながら、69@@@・センターから労働組合貞を締め出し、自分の部下たちを
不当に安い賃金で働かせていた。

●相変わらず続く恐怖政治

 医療情報統制協議会CCHIは約一〇年ものあいだ、あたかも殺人を欲する狂人の
ように振る舞った。そのために何百人もの人間が刑務所へ送られたが、大部分は
逮捕される正当な理由もなく、あるいはでっち上げの罪によるものだった。

協議会の目的は、代替医療[現代医学に替わる自然な総66す.るとい、つもつた
が、この目的は達せられた。

その結果ほとんどの自然治療家は、目立たないように治療を続けるか、さもなく
ば廃業に追い込まれた。一国外へ逃れる者もいた。

 当然のことながら、このような恐怖政治への反動がのちになって起こった。郵
政省と公衆衛生局が特別狙撃隊を使って(自然食品販売の)老婦人から資産を没
収するというやり方について、議会に調査を要求する世論が一九七四年ごろに沸
き起こったのである。

 もし実際に調査が行なわれていれば、この忠実かつ献身的な国家公務員が、実
はみずからの権力と利益のために米国政府を操る邪悪な影の黒幕の名もない道具
にすぎないということが明らかになったであろう。しかし言うまでもなく、この
ような議会による調査は一度も行なわれなかった。

 その代わりにCCHIは突然、世間の表舞台から姿を消した。政府の代理人たちが
あらゆる手を尽くした結果、彼らは被害者からの告訴を免れたのであった。法律
に従えば、彼らは間違いなく有罪である。しかし被害者がどこかの連邦裁判所に
彼らを告訴して裁判に勝つ可能性はほとんどなくなってしまった (筆者自身も
連邦裁判所に対して政府機関を訴える裁判を何度も起こしたが、いつも私に不利
な判決しか下されなかった)。


 CCHIは地下に潜伏したが、さらにカリフォルニア州の民間治療家たちは突然、
今までよりもさらに激しい集中攻撃にさらされた。今度の相手はカリフォルニア
州衛生局であった。CCHIが全国規模の活動を停止したのは単に摘発を恐れたため
であり、その残党たちは依然として医療独占体別のために暗躍し、当然襲ってく
る被害者からの報復を免れるために、まるで病気のネズミのようにカリフォルニ
ア州衛生局の内部に巣くつていた。そして以来ずっと、州衛生局を利用して州内
の治療家を絶えず攻撃したのである。おかげで製薬カルテルは、邪魔されること
なく儲けることができた。

 組織犯罪行為を禁じた合衆国の法律の下では、このような米国市民に対する暴
力行為は告訴されるべき要件を十分に満たしている。これは陰謀としては、古典
的な例のひとつである。

 表向きは非営利団体の米国医師会が、特定の慈善財団、とりわけ米国ガン協会
や関節炎財団と共謀し、政府機関を利用して国内の製薬トラストの利益を増やす
ために戦いを仕掛け、米国市民が適正な価格で効果的な治療法を受けることを妨
害したのだ。

 医師会の被害者となった人々は、自分の儲けよりもむしろ奉仕の感覚で、自然
医療の分野で活躍していたが、陰謀集団は憲法で保証された彼ら市民の権利を幾
度となく侵害した。さらに、多国籍製薬企業の利益のための活発な陰謀工作(脅
迫犯罪組織RICOのような活動) によって連邦政府機関をも堕落させたのである。
このことは無視できないほどの多くの証拠によって立証できる。

 CCHIの陰謀にはまった被害者たちの中には、レダール社やホフマン‥フ・ロッ
シュ社などの製薬会社に雇われて汚い仕事をさせられた者もいるが、彼らはこれ
らの企業を裁判で告訴することもできる。★責任裁判は容易である。彼らの罪を
裁判で立証することはおそらく容易なはずだ。
 CCHIによる略奪行為はその後しばらくのあいだ、国民にはなはだしい影響をも
たらした。何百万人という米国人、とくに年寄りや貧しい者たちが、この陰謀の
おかげで安価な治療を受けられなくなった。適正な価格の健康相談の代わりに、
米国医師会所属の医師による高価な治療を受けざるをえなくなったのである。


 医師たちが処方するのはもちろん、69@@@医薬独占体制が生産する高価な
医薬品であった。これらの医薬品の多くは価格が不当に高い割には効き目がなく、
かえって人体に有害な作用をもたらす恐れがあった。にもかかわらず、国民の健
康を守るはずの政府機関、とくに食品医薬品局は、このような事実をいつも隠し
ている。


 製薬カルテルが (独占を禁じた) 反トラスト法の条項に基づいて、政府機
関の調査を受けたことは一度もない、という事実は注目に値する。その理由は製
薬カルテルが国際金融家集団の所有物だからである。一部の批評家が何十年もの
あいだ訴えてきたように、議会が法律を制定する目的はふつう国民を保護するた
めと言われているが、実際には独占家たちの利益を保護するためであることがわ
かる。

 この医薬独占体別の売り上げ額は、一九八六年には年間三五五四億ドルに達し
た。実に、米国の国民総生産 (GNP) の一一%に当たる金額である。


 医療の独占体制は永年、良識ある医療専門家のあいだでも批判され続けてきた。
イリノイ・メディカル∴ジャーナル誌は一九二二年十二月号で、「米国医師会は
独裁者になってしまった」 という見出しの特集記事を組んだ。当時はシカゴの
シモンズ 「博士」 による支配の全盛期であったが、この記事は全国の医療従
事者に対する米国医師会の独裁者的な振る舞いを公然と非難していた。

 米国医師会は一八四七年に創設されたにもかかわらず、一八九七年まで正式に
法人化されなかった。その年にイリノイ州の州務長官に三ドルの手数料を支払っ
て初めて法人組織となったのである。その二年後にシモンズ 「博士」が米国医
師会に加わり、その後二五年間権力を振るうことになる。

 医師会に入ったシモンズはすぐに、医療を支配するのは大学医学部であり、大
学医学部を支配するのは医師国家試験委員会であることに気がついた。そこで米
国医師会の権限を拡大して、医師国家試験委貞会を完全に掌握した。

 医師会の権限が拡大するにつれて医療の質が悪化し、患者に対する医者個人の
責任感も低下したことが、記録からわかる。


●医師会の 「沈黙の掟」

 米国医師会は厳しい倫理規定を定めたが、その目的は医者の治療ミスから患者
が障害を受けたり死亡した場合に、治療ミスを犯した医者を責任追及から免れさ
せることにあった。この 「規定」 はさらに、医師や看護婦その他の病院関係
者が医者の犯した過失について法廷で証言することも禁じていた。

 米軍司令部幕僚軍医で米国公衆衛生局PHSにも勤務した著名な医師ノーマン・
バーンズピーはこう言っている。

  「米国医師会の倫理規定を医師が遵守する限り、混乱と犯罪は避けられない。
これは「沈黙の綻」である。医師会会員が承諾した以下のような規定は非常にい
かがわしく、いかなる誇り高い文明社会にとっても不名誉なものである。

  「医師は医学上の専門的な問題に関して患者にはとくに沈黙を守らなければ
ならない。医学の規定や決まり事の多くは患者に知らせたためにかえって医師が
責められる可能性があり、また一般大衆はそれを理解することができないため、
その争議に伴う問題や調停の判決は一般に公表されるべきではないと

    * (著者注)米国医師会の倫理規定は、組織の秘密を漏らした者に死
をもって報いるという悪名高いマフィアの 「オメルタ」 (沈黙の綻) と同
類である。医学界のグノーシス派[キリスト教会で異端とされた、神の直感的認
識の観念を中心とする二世紀ごろの思想]である米国医師会も、マフィアと同じ
@托を始めたのだ。治療上の怠慢や過失を外部に漏らした医師には、職業上の死
を宣告する規定を設けたのである。
この掟を守らなければ報復として医業からの追放、病院の権限の抹殺、その他の
徹底的な処罰が行なわれた。

 バーンズピー博士の文章の最後の部分は、博士が米国医師会の倫理規定から直
接引用したものである。一般大衆には「医学の規定や決まり事」が理解できない
と主張する医師会の倣博さに注目していただきたい。バーンズピーはこう続ける。

  「この間題を解決するためには、医学界に潜む有害な規定や慣習を全廃し、
法的な管理や他の責任ある監督のもとに医療制度を再編成するしかない」

 しかし医療独占支配者たちは、バーンズピーの忠告を無視した。


一九八八年二月十一日のAP電は「医師の五%は嘘の医師免許証を提出している」
という見出しで、大手医療メーカーのヒューマナ社が調査した事実を報じている。
同社があるとき、社内にある診療所の医師を募集したところ、六カ月間に応募し
てきた医者七二七人のうちの三九人、すなわち五%がニセの医師免許証を提出し
たという。

 さらにあくどいことに、自分の住んでいた州で麻薬や性犯罪の罪に問われた医
者の多くが、医療独占体制の保護のもとで簡単に別の州に移って平然と開業して
いたのである。最近では、医療行為中に幼児を虐待していた性犯罪常習癖をもつ
医者が、住んでいた州で有罪になると別の州に引っ越してふたたび同じ行為を繰
り返していた、という恐ろしい話もある。

 ニューイングランドの名門出身の名医、アーネスト・コードマン博士は、一九
二四年三月二日に開かれた米国医師会年次総会で次のような演説をした。

  「私は骨肉種の疑いがある四〇〇の症例の記録をもっているが、このうちわ
ずかの例外を除いてほとんどすべてが医者の誤診と治療ミスが原因である。これ
に関してみずから犯したとんでもない過失を認めている多くの一流の医師や病理
学者を私は知っている。切る必要のない足が切断され、逆に切断すべき足がその
まま放置されたのである」


 聴衆はコードマン博士の演説に唖然とした。誰も博士の発言に反論しなかった
が、この演説は米国医師会幹部によって意図的に操み消された。博士は医師とし
て優れた業績を残したにもかかわらず、その後は一度も医師会主催の会議で講演
を頼まれなかった、と皮肉をこめて語っている。


 他にも米国医師会に反対する者が会議に出席して反対意見を述べたために、ちょ
っとした論争になることがたびたびあった。しかしそうした連中も、医療独占体
制を堅持しようとする勢力のためにいつのまにか姿を現わさなくなり、そんな論
争があったことさえ忘れ去られた。


一九七〇年六月六目付のタイム誌はそれを象徴する次のようなエピソードを 
「精神分裂病の米国医師会」という見出しで報じている。それによると、医師会
の年次総会で理想に燃える若い医師三、四〇人が突然壇上に駆け上り、あっとい
う間に総会を占拠した。そして首謀者の青年医師が壇上から大声でこう叫んだ。

  「米国医師会AMAはAmerican Medic巴AssOCiatiOnの略ではない! 米国殺人
協会  Amercan Murder Associationの略だ!」

 同じように不満を表明しようとした他のグループは武装警備員によって連れも
どされた。壇上から下ろされたこの若いインターンの医師は、「体制には逆らえ
ない」という教訓を得て、今ごろはどこかの病院で外科部長をしているかもしれ
ない。

 医療独占体制に反対するもう一人の医師、ロバート・S・メンデルスン博士に
よると、一九七五年に七八万七〇〇〇人の女性が子宮摘出手術を受けたが、その
うち一七〇〇人は手術が原因で死亡した。博士はこれらの女性のうち半数は助かっ
たはずである、と信じている。
なぜなら半数は初めから手術をする必要がなかったからである。


一九八八年一月二十一日付のワシントン・ポスト紙は「現在使用されている心臓
ペースメーカーの大部分は患者にとって不必要かもしれない。そのうちの半数以
上は有効性が明らかでないからである」と述べている。この記事によると、米国
人の五〇〇人に一人が心臓ペースメーカーをつけている。この機械はまだ二〇年
の歴史しかないが、毎年一二万個が人体に植え込まれ、売り上げは年間一五億ド
ルにのぼっている。記者は「多くの医者が心臓病の専門医に相談せずにペースメー
カーを注文している」と不満を漏らしている。

 メンデルスン博士はまた、抗生物質のテラマイシン[オキシテトラサイクリン
の商標名]は効果がなく、処方された子供は歯が緑黄色に変色し、骨中にテトラ
サイクリンが沈着する、と警告している。

 また彼はボストン医薬品共同監視プログラムの調査結果を引用して、米国の病
院で医薬品による治療を受けた患者のうち一〇〇〇人に一人は薬が原因で死亡し、
医者が処方した薬による有害反応 [医者が意図しない副作用] のために毎年
三万人が死んでいる、と述べている。
 メンデルスン博士は現代医学を容赦なく批判し、これを「死の教会」と呼んで
いる。この教会における「聖水」は、
 一・予防接種、二・フツ化物添加された水、三・静脈内注入液[点滴・輸血]、
四・硝酸銀の四種類である。博士は、この四つはすべて「安全性が疑わしい」の
で、使うべきではないとしている。

●フィッシュペインついに失脚

一九四〇年代初頭、米国医師会の幹部連中は、会員とのトラブルが絶えない原因
は当時代表をつとめていたモリス・フィッシュペインにあるという結論に達した。
実は大部分の医師たちは超保守的で、フィッシュペインの勝手な振る舞いをいま
いましく感じていたのである。それにもかかわらず、フィッシュペインは医師会
内部にうまく人脈を張り巡らし、本部の人間をすべて取り込んでしまった。彼は
検閲や脅迫、権限を極限まで拡大することで権力を手に入れたのであった。

 医師会内部の敵対者たちが、彼を医師会から排除するのにおよそ一〇年がかかっ
た。チャンスはフィッシュペインの補佐役、オーリン・ウエスト博士が病気になっ
たときに訪れた。病気のためにフィッシュペインの命ずるままに米国医師会の本
部を厳重に管理できなくなったのである。

一方フィッシュペインは自分に仕掛けられた陰謀などまったく気づかずに、旅行
やレジャーの浮かれた生活を続けていた。そして医学の広報宣伝活動の業績を称
えられて、たくさんの表彰や賞金を受け取っていた。その中には「オレンジ・ナッ
ソー」という秘密結社から受けた十字勲章もあった
@@
この秘密めいた団体は、オレンジ公ウィリアムによるイギリス侵攻・征服と、そ
の後のイングランド銀行創設を記念して設立されたものである。フィッシュペイ
ンは頻繁に英国に旅行しては、体制の有力者たちからたいそうなもてなしを受け
た。彼らはフィッシュペインを利用できる男と思ったに違いない。しかしこのよ
うな名誉も、実は何の役にも立たなかった。

ニューズウィーク誌に「一〇〇人の敵を持つ男」([敵は一〇〇人どころではな
いので]きっとこの年の「もっとも控え目な表現貴」を取るに催する)と表現さ
れたフィッシュペインは、前任者のあくどいニセ医者シンモンズ「博士」以上に
強引に、その地位を追い出される破目になったからである。
遊山旅行や公費乱用を何度も非難されたにもかかわらず、フィッシュペインは一
九四九年六月四日に催された昼食会の席上で、少なくともあと五年は今の地位を
続けると宣言した。彼は米国医師会に昔からある保守派と改革派の対立関係を頼
みにし、この両者は決してお互いに合意することはないと明言していた。しかし
彼は間違っていた。なぜなら両者はフィッシュペインを追い出すことで合意した
からである。

 モリス・フィッシュペインに対する共通の憎悪で団結した両派は、医師会の
「シーザー」を暗殺するために計略を仕掛けた。この件に関してマーティン・メ
イヤーも、フィッシュペインをなんとか追い出すために米国医師会内部にあった
大きな派閥抗争が一九四四年以来、解消してしまった、と述べている。一九四九
年の初め、全国放送のラジオ番組デウン‥、、−ティング・オブ∴ン・エアー?
は、フィッシュペインが常習性の嘘つきであることを国民に暴露した。

彼は自分が英国に旅行するのは一般の開業医を毎日視察するためだったと主張し
ていた。しかしこのラジオ番組は、彼は実際にはオリンピックに参加していた、
と表現した。すなわち「医学の振興」という名の下に、英国の貴族連中と晩餐会
を開き、ロンドンのあまたの劇場で観劇をしたのち、パリに飛んでナイトクラブ
を「はしご」していたと暴露したのである。

 この番組は一九四九年二月二十二日にネルソン・クルックシャンクが放送した
が、フィッシュペインは英国での滞在期間中、いかなる開業医の診療所近くにさ
え行ったことなど一度もない、と報じて彼の名声を打ちくだいた。フィッシュペ
イン自身がいう旅行の目的については、クルックシャンクは真っ赤な嘘と決めつ
けてこう語った。

  「フィッシュペインの行為は、患者への奉仕によって昔から称賛されてきた
医師という職業を冒頭するものである。彼の人生は 『ニューヨークの劇場やス
トーク・クラブ、ロンドンやパリのナイト・クラブを絶え間なく巡回した』と言
い伝えられるだろう」

 この番組による暴露の結果、一九四九年[六月二十日] の米国医師会総会は
フィッシュペインをすべての公的地位から解任する決議を満場一致で採択した。
決議の 「可及的速やかに退任せよ」 という条件は、結局その日の午後という
ことになった。夕方までにフィッシュペインは医師会本部を去り、ふたたびもど
ることはなかった。
 
(中略)

 フィッシュペインが米国医師会を無理やり辞めさせられた後、医師会はシカゴ
本部への権力集中を解消するために事務所を移転した。製薬化学評議会Th2COunC
i−OnPharmacyandCh2mistryは、一九五六年に医薬品評議会COunCl−OnDrugsと名
前を変え、認定章は完全に廃止された。
 ベン・ガフィン&アソシエーツ誌は、米国医師会に次のように報告した。
 「一般の広告主は、米国医師会とりわけ評議会が自分たちを信用せず、自分た
ちは常に監視していないとすぐに不正を働く潜在的な詐欺師と見られている、と
感じている」

 これはフィッシュペインの誇大妄想的な見方であるが、認定を与えた医薬品メー
カーを支配し、「貢献」を強いる必要から生じたものであった。

 認定章が廃止されるとすぐに、米国医師会の広告収入は五年間で倍増した。一
〇年後には三倍、すなわち年間四〇〇万ドルから一二〇〇万ドル以上になった。
ふり返って見るとフィッシュペインの浪費と近視眼的な政策は、米国医師会に毎
年、何百万ドルもの損害を与えていたのであった。医師会のアーネスト・ハワー
ド博士は、認定章が廃止された理由について「あまりにも悪意的に発行され、権
威をもちすぎた。……また法律上の問題もあった」などと根拠のない言い訳をし
た。

 フィッシュペインが去ったにもかかわらず、彼の悪影響の一部は米国医師会本
部にその後何十年も残った。すなわち何百万ドルも浪費する組織の体質と世間か
らの悪評の数々である。もっとも酷かったのは、彼が米国における医療社会化制
度の萌芽を完全に摘み取ってしまおうと決断したことであった。

 米国医師会の幹部連中は、フィッシュペインの権威のもとに医療分野への「政
府による干渉」に激しく反対したが、これはまったく矛盾した行為であった。な
ぜなら一方で自分たちの目的のために政府機関、とくに食品医薬品局や米国公衆
衛生局、国立ガン研究所NCIを長年利用してきたからである。


  ●医療社会化制度をめぐる医師会の画策。

(中略)


●カイロプラクティック撲滅の陰謀

 このように米国医師会が何百万ドルも使って反対した 「メディケア」 [国
民医療保障制度] は、最終的には議会で可決された。しかしその後も状況はまっ
たく変わらなかった。メディケアはもっと悪殊な多くの医者たちにとって思いが
けない 「たなぼた」となったからである。この制度のおかげで、医者一人当た
り年間何百万ドルもの診療報酬を水増し請求しても、いっこうに差支えなくなっ
たのであった。
一九八二年、メディケアの年間費用は約四八三億ドル、一方「メディケイド」 
[低所得者医療補助] は三八二億ドルであった。控えめに見積もっても、この
うちおよそ一一〇億ドルは不正にかすめ取られた利益である。
米国医師会のモリス・フィッシュペインの後継者たちは「医療社会化制度反対」
連動では敗れたかもしれないが、結局、戦いには勝利したのであった。

 すでに述べたように、米国医師会の理事たちは、一九六三年十一月二日の 
「ニセ医療対策委貞会」の会議で、最大のライバルである「カイロプラクティッ
クを撲滅しよう」と決議した。同委員会の幹事は、一九七一年一月四日付けで理
事たちに次のように報告した。
  「委員会の最大の使命は、カイロプラクティックのこれ以上の拡大を抑える
ことであり、そして究極的には、カイロプラクティックの撲滅である」

 これほどあからさまに陰謀を告白したことばは他に類を見ない。
 この目的のために米国医師会の最高顧問ロバート・スロックモートン率いる特
別調査部隊は、保険会社、病院、医師国家試験委員会、公立および私立大学、ロ
ビイストなどを利用した。脅迫や検閲などあらゆる手段が使われた。

 カリフォルニアの神経学者フィリップ・ワインスタイン博士は、多くのカイロ
プラクティック療法師たちに脊椎疾患の診断方法を教えていた。しかし米国医師
会は博士に対してこのような講義をすべて中止するよう命令した。
 ワインスタイン博士は生徒たちに次の講義をキャンセルした後、詫び状を送っ
た。

  「余儀ない事情のため、講義を突然中止することを深くお詫びいたします。
(あなた方に)医学の講義をすることが禁止されているとは知らなかったのです」

 スロックモートンはカイロプラクティックの学校を倒産させるため、政府に働
きかけて、カイロプラクティックの大学生に対する研究目的の教育ローン保証や
政府補助金を出させまいとした。
 さらに学校が政府の認可を受けられないよう、すべての州を回ってカイロプラ
クティックを認可する州立団体の設立を妨害した。
 しかしこのようなスロックモートンの努力も空しく、医学関係ではなく教育関
係の省庁である保健教育厚生省HEWの教育局が、一九七四年にカイロプラクティッ
ク学校を認可するための政府組織「カイロプラクティック教育協議会」を認めた。
彼が激怒したのは言うまでもない。

   一九七二年、ロング・アイランド大学の分校であるC・W・ポスト大学に対
して米国医師会は、カイロプラクティック初等課程を廃止するよう圧力をかけた。
   一九六〇年代の末ごろ米国医師会の 「病院認定合同委貞会1CAH」は、病
院に対して新たな要求を押しっけた。「医療倫理規定」 の中で、カイロプラク
ティック師との契約を全面禁止したのである。一九七三年八月十三日に病院の経
営者向けに送った病院認定合同委貞会の手紙には、次のように書かれていた。

  「合同委貞会は病院とカイロプラクティック師とのいかなる契約も認めない。
このような契約は米国医師会の定めた医療倫理規定に違反する行為である。医療
倫理規定は合同委員会からの要求でもある」

 一九七三年一月九日、合同委貞会はニューメキシコ州シルバーシティーのある
病院に手紙を送った。

  「この手紙は十二月十人日付の貴殿からの手紙に対する返事です。手紙には
ニューメキシコ州議会が、病院はカイロプラクティック師を医療スタッフの一員
として認めなければならない、という議案を可決するかもしれない、と善かれて
いました。あなたのおっしゃる通りです。このもっとも軽率な法案は不幸な結果
をもたらすでしょう。つまり合同委貞会は、カイロプラクティック師を雇ってい
る病院の認定を取り消し、新たな認定も拒否するということです」

●病院の認定権をもつ民間団体の医療機関認定合同委員会」CAHO

「医療機関認定合同委員会1CAHO」は、イリノイ州オークブルックにある民間団
体であるが、病院の認定を更新するために三年に一回、各病院を監査している。
委員会は病院を訪れる六カ月前に事前通告をする。′
 最近、ここの理事たちはワシントンポスト紙の記者に対して、監査の結果を公
表しないという条件つきで、監査に同行すること許可した。
 1CAHOの二四人のメンバーの内訳は、米国医師会から七人、米国病院協会AHAか
ら七人、米国内科学会ACPと米国外科学会ACSから三人ずつ、米国歯科医師協会AD
Aから一人、そして一般人が三人である。

 連邦政府は病院にメディケアの健康保険料を支払うにあたって、JCAHOによる
認定を受けていることを条件としている。
 同委員会による認定を受けた典型的な病院は、ニューヨーク市のパーソンズ病
院である。この病院では一九八七年十月一日から八八年四月十八日までの約半年
間に七三人の患者が死亡した。政府当局によれば、このうち半数以上は不十分な
治療に原因があったとされる。ウォールストリートジャーナル紙の一九八八年十
月十二日号は、三カ月間の調査結果からこう報告した。

  「ずさんで無責任な病院でも、−CAHOを恐れる必要はほとんどない。立ち入
り検査による処罰は、近年では皆無に等しいからである」
   州の監督官が一九八八年に抜き打ち監査をした結果、JCAHOが認定した病
院の三分の一は、標準的な病院の水準にまったく達していないことが明らかになっ
た。このためニューヨーク州政府は、1CAHOと一切の関係を断ち、現在は独自の
病院監査官を置くようになった。


  ●四〇年間も続いたカイロプラクティック撲滅の悪意

 その後米国医師会は退役軍人局に圧力をかけて、退役軍人がカイロプラクティッ
クの治療を受けた場合の費用を支払わせないようにした。このような処置は勝利
の成果として医師会に報告された。
  一九六七年九月二十一日付の「ニセ医療対策委貞会」の極秘文書は理事会に
対して次のように自慢している。

 「委員会がカイロプラクティック『教」 の拡大とそれに付随するいかなる認
定をも妨害するための短期的な目標は、次の四点に集約される。

 一、メディケア(国民医療保障)法第一八条を根拠にしたrカイロプラクティッ
クの適用範囲」が認められないようにあらゆる手段を尽くす。
 二、米国教育局がカイロプラクティックを登録したり、カイロプラクティック
認定機関が設立されないようにあらゆる手段を尽くす。
 三、@@こつの@@カイロプラクティッJク協会NCAの分裂状態を維持する。

 四、各州の州議会においてカイロプラクティックの営業に関連する法律が制定
されそうになった場合、州医師会が主導権を握るように援助する」

  米国医師会の目に余る活動のため、ついに数名のカイロプラクティック師が
医師会を陰謀罪で告訴した。裁判は二年も続き、一九八七年八月二十七日に米国
連邦第一審裁判所の判事スーザン・ゲッツエンダマーは、カイロプラクティック
業の破壊を企てたとして、米国医師会、外科医師会、放射線医師会に対して有罪
の判決を言い渡した。

 係争中に医師会側は、カイロプラクティックの大学で教えられている教科の内
容もその特色も、まったく知らないと素直に認めた。連邦判事のゲッツユングマー
は一〇一ページもの意見書を書き、米国医師会に対し次のような永久禁止命令を
下した。

 「米国医師会の医師や学校、病院が、カイロプラクティックの治療師、学生、
学校と職業上の契約を結ぶかどうかについて、個々に決定する自由を制限したり、
妨害したり、あるいは他の者が妨害することを助けたり煽動するような行為を中
止し、二度と行なってはならない」

 このようにしてモリス・フィッシュペインが米国医師会に残した悪意と妨害主
義の遺産は消えた。

フィッシュペインは一九四九年六月二十日の第九八回総会で正式に解任されたが、
米国医師会はその後さらに四〇年間も、彼の亡霊に付きまとわれたわけである。


 フィッシュペインが残したもう一つの遺産は、黒人医師が米国医師会へ入会す
るのを拒否したことであった。

 (中略)


 シモンズとフィッシュペインは、自分たちの卑劣な事業のためにこの全国規模
の組織を半世紀にわたって利用し続けたが、おかげで医師会会員の信用は傷つけ
られてしまった。
そのもっとも良い例のひとつがフォーラム誌一九二九年六月号のT・スワン・ハー
ディーの記事にみられる。

「医者はどの程度科学的か?」という見出しの記事で、ハーディーは次のように
述べている。

  「医療という職業は医者の知性の高さによって他の職業と区別されるわけで
はない。医者の平均的知性はおそらく他のどんな職業よりも低い。体制化された
米国の医学界は次にあげるような変革には相変わらず反対するであろう。

一、独占状態にある医療を完全に科学的なものに変える。
二、真に科学的な治療法を、必要な人すべてが広く受けられるようにする。
三、能力のない開業医は収入が得られないようにする」


大学は最近、二匹は多すぎるとして一匹に減らした)。
カデュセウス [二匹のヘビが巻き付いた杖]はローマ神話の神マーキュリーの
シンボルである。マーキュリーは使者の守護神であるが、無法者・商人・盗人の
仲間であるというあまり芳しくない肩書きも持っていた。古代世界では商人とい
うのは無法者・盗人の同意語であった。


★第二章補遺 検閲に行使される医療独占体制の権力


 米国医師会AMAの権力は、「検閲」という形で表われている。この行為は米国
民の生活のさまざまな局面、とくに学校やマスコミ、図書館で行使されている。
次にあげる手紙は、彼らによる検閲が米国の公共生活のすべての側面に浸透して
いることを示す典型的な例である。

  「差出人 七四一〇三 オクラホマ州タルサ市 タルサ市地域図書館
   宛先人 七四一〇二 オクラホマ州ブロークンアロー市  M・B様(女性)

 一九八八年十月十八日

   拝啓、B様
   当館にユースタス・マリンズ著『マーダー・バイ・インジェクション ー
 医療による反国家的陰謀」 [本訳書『医療殺教』 の原本]を一冊お貸し頂
きありがとうございました。さっそく、当図書館に蔵書としてこの本を付け加え
るかどうか検討するよう、図書選定委員会に依頼いたしました。

   その結果、この本が主に69@@@財団、米国ガン協会、スローン・ケタ
リング・ガンセンターなどの医療団体や、水道水のフッ化物添加、ポリオ予防接
種を攻撃した内容の本であることを選定委員たちは知りました。選定委員会によ
るこのような評価および当館の図書選定基準に基づき、この本は私どもの蔵書に
加えないことに決定いたしました。 敬具
                                    
 理事(署名)」


 この手紙は検閲の事実を認めているが、彼らが述べていないことは、タルサ市
地域図書館は毎年購入する何百冊もの書籍のうち、いったい何冊の本について、
私の本のようにわざわざ特別委員会による完全な検閲にかけているのか、という
ことである。


 おそらく彼らは 「マーダー・バイ・インジェクション」が、この芳しくない
栄誉を受けた唯一の本であると認めざるをえないであろうが、その事実にも触れ
ていない。
 
以下略


ーーーーーーーーーーーーーーーーー以上引用終わりーーーー


医療殺戮」というこの物騒な題名の本を読んでいると、米国の医療の実体とその
裏の仕組みがよく分ってくる。ではこれが日本の医療にどれだけ当てはまるのか、
まったく異なるのかは。各自分で判断するしかないだろう。
 現代医療の負の遺産ばかりを強調するようで、極端過ぎると思われる方も多い
だろうが、逆に言えば、それほどいままでは現代医療というか医学を極端すぎる
ほど肯定して宣伝してされてきた事を思えばちょうど釣り合いがとれるようだ。
 その良い例が日本の戦時中の「大本営発表」の選局報道や、いまでは北朝鮮や
イラクの各政府報道でよく知られている。


さて、この「怪物」とやらを長くのさばらせていたのは@@@財団とか@@@企
業とかとして攻撃しようとすると、これはなかなか手強い相手になるだろう。
なぜなら攻撃することは「自分には責任は無い、誰かがそう企てているから、そ
いつらをやっつけることで解決する」という思考だからだ。
Aをやっつけても次にBが出てくるだろうし、またBが退治されたとしてもC,
Dが続いて出てくるという、どこかの独裁政治国家の首脳者みたいなものかも知
れない。

では、どういう方法が最良なのかというと、誰も攻撃しないことの方が得策とな
るようだ。そういう点でこの本の主張とはちょっとズレタ見方で読むと大局的に
医学と健康の実体を知ることが出来るだろう。

この「怪物」の正体は実は自分たちひとりひとりが創り上げた「枯れ尾花」であっ
て、それに気づくと「張り子の虎」であることが誰にでも分るのだろう。

そしてその対処法は簡単である。
正確な実体を知る。そして、自分自身で取捨選択する。そして、結果を見る。
これこそ「自己責任」と言えるかも。

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