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樹木伐採後3年以上も造林が行われずに放置された民有林は2003年3月末で2万5000ヘクタールと、4年前に比べて12%増えていることが20日、明らかになった。農水省の全国調査によるもので、森林の荒廃が進んでいる現状を改めて浮き彫りにしている。
調査は、総務省が昨年5月、森林保全・管理に関する行政評価・監視に基づいて農水省に勧告したのを受けて行われた。
それによると、伐採後3年以上放置されたままの民有林は、伐採面積の約4分の1にあたる。中には、交通量の多いトンネル出入り口付近や、民家近くの傾斜地にある民有林も含まれており、大雨による土砂崩れで人に被害が及ぶ可能性がある。
調査結果を受けて、農水省は災害が発生する恐れのある民有林を放置しないよう、都道府県を通じて市町村に要請した。また、同省は造林が必要な民有林について、目標や解消策を来年度中に策定することにしている。
(2004/3/21/11:33 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20040321it02.htm