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(回答先: BSEと鳥インフルエンザが警告するもの:食糧自給の放棄・食の危険・飽食と飢餓・自然環境と生態系の破壊 [かけはし2004.03.01号] 投稿者 あっしら 日時 2004 年 2 月 26 日 19:40:12)
このような論調は昨今よく見かけます。
前半の牛丼と鳥インフルエンザの指摘はいいとして
後半の、飢餓を作り出す飽食の日本という指摘は少し違うのではないかと思います。
途上国で飢餓が起きるのは、北側の飽食が、全く関係ないとはいいませんが、
それよりも、北米、EUから輸出される農産物に付加している輸出補助金のために、農産物の国際価格が異常に安いことに大きな原因があります。また、コーヒーのように、構造的に中間業者(多国籍企業)が、膨大な利益を吸い上げるために、途上国の農民が貧困から抜け出すことが難しいということも大きな理由です。ですから、日本の飽食(?)が、飢餓を作っていると結びつけるのは無理があるのではないかと思います。
ちなみに日本人は、そんなに肉食をしているわけではなく、例えば牛肉の一人当たりの年間消費量(2000年)は
日本12.0kg
アメリカ45.4kg
メキシコ23.2Kg
アルゼンチン68.8Kg
コスタリカ19.7Kg
イギリス20.8Kg
チェコ22.5kg
韓国11.5Kg
ですし、同じように豚肉だと
日本17.2kg
アメリカ31.0kg
メキシコ11.5Kg
ドイツ56.8Kg
イギリス23.9Kg
チェコ60.7kg
韓国22.5Kg
台湾43.0Kg
となっていて、最貧国は別として、世界的に見て、中程度の消費です。
(食物ロスの問題は別にあるかと思いますが)
確かに低すぎる食糧自給率は問題かと思いますが、国家安全保障の面から言うと、食糧よりエネルギーの方が問題が大きいのではないでしょうか? 食糧自給がよく言われますが、それに対して、エネルギー自給4%を危惧する声が小さいのが気になります。
最後にBSEはともかく、鳥インフルエンザと地球環境破壊とはあまり関係がないと思います。(我々人類が生まれる前から、インフルエンザウイルスは存在していたわけですから)