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【ワシントン=吉田透】米議会予算局(CBO)は27日、2005―2014会計年度(04年10月―14年9月)の同国の財政赤字の累計額が2兆7500億ドル(約300兆円)にのぼるとの予測を明らかにした。ブッシュ大統領が主張している減税恒久化などで、赤字額が大幅に膨らむと見込んでいる。
議会予算局は1月下旬に、減税恒久化など大統領の新たな政策を反映していない財政見通しを公表していた。そこでは05―14年度の累計財政赤字は2兆120億ドルと予測していた。
今回の予測は、大統領が05会計年度予算教書で提案した減税恒久化などが実行されたと想定した場合のもの。10年間の財政赤字は当初見通しよりも約7370億ドル、37%も膨れ上がる恐れが出てきた。
大統領は減税恒久化を「景気拡大を確実にするために不可欠だ」として、議会に関連法案の早期可決を強く促している。これに対し、ケリー上院議員をはじめとする民主党の大統領候補者らは、富裕層に有利な減税の大幅な見直しを求めている。 (11:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20040228AT2M2800A28022004.html