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★阿修羅♪
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１月の為替介入額が７兆円を突破したという。これは過去の月間最高額である。
この調子で１年やったら84兆円となり、一般会計歳出の82兆円を上回ってしまう。
いかに常軌を逸した介入が行われているかが解るだろう。
本来、為替介入は投機等によって為替がオーバーシュートした時に
行き過ぎを調整するために発動されるべきものである。
しかし、今や実需による猛烈な円高圧力を力づくで押さえつけようとしている。
一般的には為替の変動にはさまざまな要因があり単純には論じられない。
しかし、今の円高の原因は外需に頼りきった経済運営の当然の報いだろう。
小泉、竹中の企業を潰すことを是とするような政権が続く限り、
企業も国民も投資や消費を減らし、借金があればできるだけ返そうとする。
その当然の結果として内需は低迷し、企業は輸出に活路を求めざるを得ない。
それは当然、円高圧力として作用してくる。
小泉内閣は景気対策としての公共事業を否定してきた。それは私も賛成だ。
しかし、政府が為替介入によって力ずくでアンバランスな輸出を支えることと、
政府が公共事業によって力ずくで需給ギャップを埋めることに
どれだけ本質的な違いがあるのか？
売れば必ず値崩れする外貨資産(米国債)を溜め込むことと、
だれも使わない漁港や農道を作ることは
国民の財産を無駄にするという点で大差ないのではないか。
あれだけ公共事業を叩いてきたマスコミもなぜか為替介入については興味を示さない。
公共事業の無駄は目に見えるが、為替介入は目に見えないから
取り上げても視聴率や部数につながらないからだろうか？
確かに、今為替介入を止め円高を許容すれば唯一の成長分野である外需すらも減少し、
日本経済はさらに悲惨な状況になるのは確実であり、
財務省が介入せざるを得ないのは解らなくもない。
しかし、小泉、竹中の故意の経済破壊の尻拭いを
いつまでも為替介入に求め続けることは不可能だ。
今や、狂った経済政策の影響は経済に係わるあらゆる分野で噴出している。
｢年金｣の問題もそうだ。分配の問題ももちろんあるが、
より本質的には経済が成長しないために、
そもそも分配すべき原資が減ってしまったことによる問題だ。
｢財政｣もそうだ。今や当初小泉が掲げた
｢国債30兆円｣枠のことなど、だれも口にしなくなってしまった。
2004年度予算では国債発行は36兆円となる。
これもひとえに経済の不調から税収が減ってしまったためだ。
経済を再生しない限り、財政再建も遠のくばかりだ。
本当に全部ダメだし、全部どんどん悪化している。
唯一の光明と思われている外需も、
常軌を逸した為替介入でかろうじで支えているだけだ。
それでも、経済政策の誤りを認めない小泉内閣と
そのシンパのメディアの狂気は想像を絶する。
彼らはこれまで経済が悪化しても｢改革が足りないからだ｣と強弁してきた。
しかし、まもなく４年目に入ろうとするのに、ますます問題が噴出している。
もう、いい加減｢改革が足りない｣のではなく
｢改革(と彼ら称しているもの)が間違っている｣ことを認めるべきだろう。
当ページでは2002年１月にすでに ｢小泉内閣の経済失政を問う｣と題して、
｢構造改革｣が｢不良債権処理｣にすりかえられてしまったことが全ての元凶であり、
このまま進めば小泉内閣はなにも成し遂げられず
野垂れ死にする以外にないことを警告している。
その後２年を経過しまさに警告した通りの状況になっている。
しかし、野党民主党も小泉同様の｢エセ構造改革｣カルトにはまり、
自民党の反主流派はバカの一つ覚えのように財政出動を主張する中で、
多くの国民が出口を見出せず、閉塞感の中で悶々としている。
読者の皆様にお願いしたい。ぜひこのページを広めて欲しい。
答えは本当は簡単なんだということを多くの人に知らせて欲しい。
そういう声を広めていく以外、政治を変える方法はないのだから。
http://village.infoweb.ne.jp/~fwhh1899/index.htm
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。