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(回答先: Re: 国際金融家が共産主義を広める利益 ― 政治と経済の二つの面で ― 投稿者 鼻曲がり 日時 2004 年 3 月 10 日 09:06:43)
鼻曲がりさん、どうもです。
私自身が「開かれた地域共同体」連合の世界が望ましいと思っていますから、【 国際金融家が共産主義を広める利益】という見方はイヤなものの部類に入ります。
国際金融家が、マルクス―レーニン的共産主義を支配原理である「分断と対立」の要として持ち込み、論理的に行き詰まりが必至の産業資本主義を引き継ぐ「ポスト近代世界」への露払いに使おうとしていることに、“彼ら”の利口度の高さを見ます。
バリバリの自由主義者であるハイエクが見抜いているように、「ひとは自然と相互主義や社会主義に惹かれる」ものです。
このような認識を“彼ら”ももっているからこそ、共産主義を自分の手の内に収める策動し、自分たちの意図を共産主義的なオブラートで包むことで物事がうまくいくと考えていると思っています。
共同体主義としての非マルクス―レーニン的共産主義には共感できます。
そして、それを現実的な力にするためには、正当派経済学やマルクス的経済理論を超えた「近代」の説明体系が必要だと思っています。
ここまで行き詰まった「近代」においては、共産主義ではなく、国民経済主義(ほとんどの国民が安寧に暮らせる経済活動と国家運営を第一義とする考え)であっても、十分に“彼ら”に対抗できると考えています。
源歴史段階においては、国民経済主義が多数派に受け容れられれば、共同体主義まではわずかな歩みで済むとも思っています。