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(回答先: Re: エリートたちは総じてカスだが、陸軍よりも海軍のほうが悪質で愚か 投稿者 TORA 日時 2004 年 2 月 25 日 10:25:59)
あなたの主張されるよう戦略で,日本は本当に守れたのでしょうか??
南方の島々の要塞化で日本を守る??--->まるでマジノ線と同じではないですか??
機動力のない要塞だけでは,空母を中核とした強力な海洋打撃戦力に対して勝ち目は
全くない。 空母機動部隊に,圧倒的な戦力で要塞を包囲され,孤立化を余儀なくされ
たうえで各個撃破されてしまうのでしょう。また潜水艦だけでは,空母機動部隊に勝利
できない。ドイツ海軍のUボート部隊は,護衛空母と駆逐艦を中核とするハンターキラー
部隊に撃破された。 潜水艦では制空権や制海権を確保できず,それを掌握した空母機動
部隊に勝てなかったのである。 特に潜水艦は空母艦載機に対しては全く無力であり,一方的に攻撃されるだけである。 同じような理由により,日本を潜水艦で包囲しただけで
日本を潰せるほど甘くはない。 潜水艦で囲む前に,まず日本の空母機動部隊を殲滅しな
ければならなない。 それが終わったら今度は,空母の航空戦力で日本本土の陸上航空
戦力を潰さねばならない( もっともこれは比較的容易だが。。。。)
要は,太平洋上の制空権と制海権を確保できなければ、日本はアメリカとの戦争には
勝利出来なかったという事。そして,広大な太平洋上においてそれを達成できるのは,
空母を中核とする機動打撃部隊以外にないという事(もう一つ必要なものとして、米軍の
戦力分布や意図に関する情報を挙げておこう)。
南方の島々の要塞化も,空母機動部隊の拠点として活用されてこそ,その意義がある。 そして空母機動部隊により要塞と要塞とが有機的に結びついた時に初めて一つの防衛線
が出来上がるのである。
そのような意味で日本海軍が,開戦と同時に真珠湾を奇襲し米太平洋艦隊の主力を殲滅
しようとしたのは,戦術的にも戦略的にも全くの正解であった( 目的を達成する事は出来
なかったが。。。)
アメリカのように強大な国力を持った国に対して戦争に勝つには,米国本土を徹底的に
破壊しつくし,二度と立ち上がれないだけのダメージを与える必要があったと考える。
( 米国が,日本やドイツを徹底的に破壊したように....)。
防衛一辺倒の戦いでは,一時的には相手を撃退できても,いずれ敵は体勢を立て直し,
また作戦を変え,戦力を一段と向上させ,再び攻めてくる。いずれは負けたであろう。
太平洋戦争当時のアメリカは,それだけの国力をもった国だったのである。
しかし日本が,太平洋の遥か向こうにある強大で広大なアメリカに対してそのような
事を出来るわけがなかった。 アメリカに戦争を仕掛けたという行為そのものが,無謀
だったのである。 これだけは,絶対に避けるべきだったのである。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−以下 TORA氏からの引用−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
日本海軍の最大の潜在敵国はアメリカだった。そのアメリカに物量で勝てないことは分かっていた。ならば徹底した防御戦法を取るべきだったのですが、バカな海軍は軍艦ばかり作って南方の島々を要塞化することを思いつかなかった。硫黄島のように艦砲射撃や爆撃にも耐えられる要塞化は戦艦大和より安く効果的だったろう。さらには小型潜水艦隊をそれらの島々に配置して潜水艦基地をこしらえておけばアメリカ軍は日本に近づけなかった。
アメリカが日本と戦争する時は戦艦や空母は必要なく、潜水艦で日本を取り囲んで、片っ端から船を沈めてしまえば勝てるのですから、日本海軍がなぜ真珠湾を攻撃する決断をしたのか?私には理解できない。山本五十六もワシントンまで攻め上る覚悟がいると言っていた。ならば日本海軍は徹底した防御戦略を作るべきだったのですが、日本海海戦の戦訓が仇となってしまった。日本には秀才ばかりで戦略を立てられる天才が居らず、育成しようともしない。
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