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(回答先: Re: ドイツ文化考 投稿者 戦争屋は嫌いだ 日時 2004 年 1 月 29 日 09:21:34)
戦争屋は嫌いださんいつもレスありがとうございます。
私は前は製造業で国際契約絡みの仕事をしてた英語屋です。現在はドイツに潜入中、独力で娘や息子にドイツで進学一貫校から大学へ行かせようという無謀に近い企みを実行中です。心はドイツ映画ユーボート並みです。理想を求めれば試練の連続(当然)ですが、住んでみなければ分からないことはたくさんあります。だまされたと想ってお読み下さい。
英語はやはりredundantであると思うのです。昔しアメリカ人が言ったか、誰だったかは忘れましたがずっと頭の中に残ってます。何故なのか。文法から面倒な格がなくなり誰でも分かるように簡単になった為だと思われます。ゲルマンやノルマン(バイキング時代)が入って来た、ラテン語、ドイツ語(フリースランド、Platt Deutschの一種か?)、フランス北部のノルマンによるフランス語が入ってきた。文法は簡単にならざるを得なかった?格がないから文章がパターン化した(昔習った英語の5文型です)、この為に語順がかってのように自由ではなくなった。この結果redundantとなった。英語だけを使って比較しなければ気がつかないことですが、ドイツ語で生活しなければならなくなると語順が英語より自由である、語順がより自分であれば自分が表現したいことと自分のドイツ語表現が近くなります。へなちょこの私にこれを上手く説明するのは難しいのですが、例えばMir ist egal. (意見を求められて) 「私はどうでもいい」 は英語では多くは It is xxxxxx to me. 又は To me it is xxxxxx. 日本語の「僕はどうでもいい」と同じ。上手く言えませんねー。でもこれがとても気になるのです。語彙が多い裏にはこのようなことが隠されているのかも知れません。日本語で
も「てにをは」は残ってますし、オランダ語も文法はドイツ語の文法が簡単になったものですが格はそのまま残ってます。語彙で思うのはドイツ語は外来語が少ないような気がします。自分達の抽象的な概念と言葉がある。例えば車とか法律など。日本は最悪ですね、DV法と言ったり、スキームとかレツェプトとか何でも使ってしまう。
語彙が多いということのメリットは良く分かりませんが、ドイツ語は分かり易い文章が多い気がします。車の取り扱い説明書ですが、同じ英語の説明書で読んでも意味が分からない部分も、ドイツ語版で読むとなんだこんなことかということが良くあります。考えと言葉が直感的と言うのでしょうか。英語は観念的、抽象的な単語が多い(外来語)と思います。でも英文学にはこのように語彙がたくさんある方がいいのかも知れません。
ドイツ人の勤勉さ能率ですが最近は事情が違って来てるかもしれません。時間になったらちゃんと仕事を終え帰ることは良く守るようですが。ユーモアですが実際には良く面白いことを言って人を笑わせる人は結構います。ジョークを言ったりほらを吹きたくなるんでしょう(バレルほらですからジョークですが)。テレビですがドイツの喜劇見てて面白いと思います。でも大笑いして面白かっただけでは済まないところがあるんじゃないでしょうか。ジョークも喜
劇もドイツ語その物(表現)がおかしくて楽しめると思います。英語ではそうは行かないと思います。勤勉と言われる表の緊張を支える裏の何かがあるはずです。なかなか外からは分かりにくいと思いますが。結局は生活してみればなんだそんなに変わった人達でもないし、そんなに優秀でもない、ということだと思います。
ドイツの文化は重く見えるでしょうね。かっちり、きっちり、というのが好きのようです。でも町や道などはバランスよく出来ていると思います。狭くなく広くもなく。アメリカに住んでみるとほとんど全ての物が肥大してますね。ドイツの町は生活し易い作りになっていると思います。狭くなく広くもなく歩いたり、自転車で学校に通い、車が無くても生活でき、車も走る、道路を作っても真っ直ぐ施工しますし、生活しているとバランスの良さが分かってきます。小さな都市や町も多くのんびり暮しています。教育もあまりに競争がなく、無理して進学しませんし驚くかぎりです。ドイツも変わったのかもしれません。
最近は列車も遅れるようです、英国程ではないようですが。いい加減な人も増えて来ているようです。ドイツの人は並ぶことがへたなようです。スーパーのレジ、デパートのレジ、空港は慣れたようです。並ぶところが少ないか、元々並ぶことをしなく訓練されていません。パン屋さんや肉屋さんだと丸くなってしまう。並ぶということを考えないんでしょう。接近して話す人も時々いますね。学校でも教室から一斉にどっと出てくる。並ぶとか順番とかの概念が無い
というか違うのでしょう。英国の飛行場では降りると良くこの線に並んでとか、この線で待って一人づつ進むとかの指示が多く嫌な感じを持った記憶があります。アメリカの飛行機に乗って降りるときはすごいです。先に行ってくれと譲る人が多く整然と並んで出てきますね。ドイツではわっと出ていくようです。きっと英国やアメリカの並び方は歴史でいろんな人が集まり昔混乱があって秩序とか順番とかに対しプロトコールが作られ、アメリカの場合はたとえば
黒人はこちらからということにもなったり、英国の場合は何かをコントロールすることだったかも知れないと思うのです。今はそのプロトコールは礼儀となっているかもしれません。同じ言葉で同じような人種だったドイツの人はそういうものが必用でなかったという推理はどうでしょう。並ばない、近づくというのは自然なのかもしれません。
話しが元に戻りますが現実にはドイツ語から英語を勉強するのは難しくない。逆に英語(母国語)からドイツ語を勉強するのは難しいという事実です。これが本当はEUに関してはユーロ通貨などよりも英国の一番の問題であり懐疑的となる原因だと思うのです。私も英語が先に頭の中を覆っては年を取ってからではドイツ語の勉強など容易なことではありませんでした。