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(回答先: 「開戦の詔書」には「東亜戦争の目的がアジアの欧米殖民地からの解放」などという字句はない!【後付の牽強付会は無意味】 投稿者 傍観者A 日時 2004 年 1 月 21 日 19:16:41)
入試センター試験の世界史問題ですが、
何よりもまず、ドイツ在住者として、かつドイツにおける授業での
歴史の教え方と比較して、奇妙に感じたのはこういう歴史に
4つの問い掛けを行って、正解という回答を求めていること。
ドイツでは原則として歴史解釈は幾通りもあるという風に解釈して
正解などという回答の出し方は一切行いません。
どうするかというと、こういう問題は授業中に生徒同士討論させて、
生徒に自由に発言さて、結論には持ち込まない
日本はこんな歴史教育=授業を行っているから、
こどもたちの想像力を摘み取ってしまう。
そればかりか、間違った歴史観を植え付けて、卑屈にさせてしまう。
その上、自分の意見がはっきりと相手に向っていえない。
こんな教育は百害あって一利なし。
これは重大問題です。
文科省はその辺歴史教育に関して根本的に見直すべきではないかしら?
◆私の見解
大東亜戦争が人種解放戦争であると書きましたが、イギリスのジャーナリストのジョージ・モンビット氏も、英国ガーディアン紙において、良い意味か悪い意味かの違いがありますが、1930年代の日本の戦争をアジアの「解放」戦争として引用している。
http://www.guardian.co.uk/comment/story/0,3604,1007741,00.html
事実英国は第二次大戦後植民地のインドとシンガポール、マレーシアを失った。大東亜戦争の日本のイデオロギーはアジアの開放であった。226事件で刑死した北一輝は「日本改造法案大綱」を現したが岡崎久彦氏は次のように書いている。
『まず第一は、白人帝国主義に対するアジア主義です。アジア主義は近衛文麿の父で、公家の俊秀として西園寺公望と並び称されながら早く逝った篤麿、犬養毅などの伝統があります。「現状即ち正義ではない。英国がインド人を犬馬の如く扱い、豪州がアジア人を締め出し、レーニンがシベリアを独占するのも正義ではない」として、「無産階級が流血に訴えても不正義なる現状を打破するならば、日本が戦争に訴えても国際的不正義を匡(ただ)すこともまた是認さるべきだ」と、北は、その「日本改造法案大綱」で論じています。』
226事件は失敗に終わりましたが、その後の日本は北一輝の描いた「アジア主義」のイデオロギーに基づいて政治が行われた。日本が戦争に訴えても国際的な不正義がまかり通ることに対する、白人帝国主義との戦いであった。ガーディアンの記事は当時の日本とジョージ・W・ブッシュのアメリカとを対比している点で大変ユニークだ。
当時の日本も「神国」として八紘一宇の思想によってアジアの開放を目指した。結果的に日本は米国との戦争に破れ、日本は侵略国家の汚名を被ることになった。しかし日本が勝っていたらどうなっていただろう。日本はアジアの解放者として評価されていたことだろう。もっともこのような評価は東京裁判史観に汚染された進歩的文化人には受け入れられないが。