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(回答先: バチカンの事情は日本も無関係ではあり得ません 投稿者 HAARP 日時 2004 年 2 月 28 日 03:57:36)
身近に肌で感じるオプス・デイの不気味さ:スペイン・テレフォニカについて
上の私のレスで、HAARPさんの名前の「R」が抜けて「HAAP」になっていました。お詫びして訂正します。
ついでに、スペインに住んでいていくつか不気味に感じることがあります。この点はまたいつか詳しく特集にしてお知らせしたいと思いますが、その一つが通信事業の世界的な大手スペイン・テレフォニカの最近の変化です。
スペイン・テレフォニカは、北米・中南米を含み、携帯電話3100万件以上、近年ではヨーロピアン・テレコムを買収して東欧での通信事業に食い込み、毎年営業成績を順調に上げています。そしてここはオプス・デイの支配が最も強い企業の一つとしても知られています。
私がバルセロナに来た1996年(アスナール政権の誕生した年)にはテレフォニカの営業所が大通りからすぐ見えるところに大きな看板を出しておりすぐに分かりましたし、その事務所で電話の契約も簡単にできました。ところがいつの間にか建物が改装され看板は無くなり、外から見ても何の建物なのか分からなくなりました。(よくよく見ると黒っぽい壁にTelefonicaと彫り付けた小さな黒い表札が貼ってありますが。)
一方、街には携帯電話「モビスター」の看板を大々的につけたテレフォニカの代理店があふれていますし、テレビでも日本のiモードを取り入れた新型携帯をこれでもかとばかりに宣伝しています。ただし、猛烈に高い。カメラつきの携帯が日本円で2万円から4万円、ADSL回線の使用量は月に日本円で6千円ほどします。平均年収が日本の半分程度ですから、この値段は強烈です。しかもインフラにあまり金をかけずに使い勝手は悪く、契約の際の手順も不親切極まりない、といった具合です。
一方、不明瞭な電話料金(実はよくあること)に関する問い合わせや苦情は専用電話でしか受け付けません。(さすがに料金は取りませんが。)代理店に行ってもそこは単に販売や新規契約の代行をするだけの場所で、営業所に行って、郵送されてきた疑惑の請求書を持って見せながら直接に苦情を言おうとしても、ガードマンが決して入れてくれません。とにかく「電話でしか話できない」の一点張りです。
実際に専用窓口に電話をかけても一向にラチがあかず、知人などは二重取りをされたのに電話口の職員はコンピューター画面を見ながら(だと思いますが)「知らぬ存ぜぬ、聞いてない」の一点張りで、「上司を出せ」とさんざん怒鳴りつけて何とか返金させることに成功した、といった具合です。
要するに、取次店を街に溢れさせテレビで幻想を振りまいて高い金を出させて買わせ、サービスの質は向上させずに、営業所がどこにあるのか分からないように隠して、金だけは銀行から自動的に取りすぎなくらいに取り、使用者からの直接の苦情はシャットアウトする、という体質です。しかも、1996年の国民党政府(オプス・デイ政権)が誕生してから以降に急激にこのような状態になってしまいました。もっともスペインではどの企業でも総じて以前から利用者に対するサービス精神などカケラも無いところが多く、一般のスペイン人たちは「こんなものかな」といった程度にしか感じていないようですが。
これが、オプス・デイが全面的に権力を握った場合の、近未来社会のイメージかもしれません。誰によって何が決定されるのか誰にも見えず、その場所すらどこにあるのかわからず、テレビ画面で幻想と偽りの情報ばかりが振りまかれて、身近にいる「代理人」たちが権力の代行をし、金は自動的に銀行のオンラインから吸い取られて、文句を言おうにも言いようが無い、総てが電話とコンピューターで官僚的に処理され、あげくに常に警察の目が光る、などなど。何かだんだんそうなってきているような気もします。
そのほかにもあるのですが、長くなるので、今はこれくらいでやめておきます。