現在地 HOME > 掲示板 > Ψ空耳の丘Ψ33 > 917.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: 東京都立大学の危機−都庁から脅迫状!?[JANJAN] 投稿者 なるほど 日時 2004 年 2 月 24 日 22:06:16)
2月26日(木)
昨日の『東京新聞』夕刊のコラム「大波小波」に、「新しい大学」という表題で都立大学の問題が取り上げられています。コラム子「看板屋」は、「首都大学東京」という「新しい大学」の名前について、次のように指摘しています。
だが風聞だと、これも昨年秋に発表されるはずだったが、新大学名は「東京都立大学」にという都民の声が圧倒的に多すぎて延びたという。新大学改革案を決定、実行するに際して4大学の4割近い教員から民主的な協議体制の確立を求める声明が出されるなど、石原都政への不信感は募るばかりらしい。
都民の要望を入れる素振りだけで問答無用を常套手段とするこの人が政策を強引に進める実体は、新大学名の決定過程を見ても明らか。この新大学名、いっそ都民の住民投票にかけてみてはどうだろうか。それとも石原大学東京とするか。
この「新しい大学」の問題は、これまで都立4大学の廃止・新大学の設置とされてきました。しかし、それはどうも違うようです。
新大学設置となれば、設置者である都知事は専権を振るうことができます。大学名を好き勝手に決め、理事長や学長を選任し、理念やカリキュラムを進学塾に丸投げすることもできるかもしれません。
石原都知事は、実際にそうしています。しかし、それが可能だとしても、「新大学」を全く新しく作るという場合に限られるでしょう。
今回は、どうなのでしょうか。これまでの大学を完全に廃止した上での、全く新しい大学の設置なのでしょうか。
事実の経過を見ていると、どうもそれは違うようです。都立4大学の「廃止・新大学の設置」ではなく、「継承・改組」だと思われます。
大学の校舎や設備は今のもの受け継がれ、学生や院生もそのままです。何より、教職員は全員が新規に採用されるのではなく、「確認書」で確かめられたように大半は新大学に移籍することになります。
つまり、石原都知事は嘘をついています。自らが専権を振るうために、「継承・改組」を「廃止・新設」にすりかえているわけです。
もし、「継承・改組」ということになれば、既存大学の教職員の意向が尊重されなければなりません。当然、今までの身分も保障されます。その構成員の多くが反対するようなやり方や内容での「継承・改組」は、文部科学省によって認められません。
石原さんはどうするのでしょうか。この誤魔化しをいつまで続けるつもりなのでしょうか。
文部科学省はこのインチキに気がついています。だから、文部科学省は「新都立大」計画の予備審査を4月に延期しました。
石原都知事は、自分の思い通りの大学を作るために「廃止・新設」をもくろんでいます。しかし、実際にはそれは不可能であり、ここに石原知事のジレンマがあります。
現実に可能なのは、既存大学の教職員や学生・院生の意向をも尊重した「継承・改組」の方向です。新大学の理事長や学長に擬せられている人物が、都立大学に出かけていって話し合い・融和路線への転換を試みつつあるのは、そのためでしょう。
石原都知事の「思いつき改革」が必ずしもうまくいくとは限りません。それは、銀行への外形標準課税が挫折した例からも明らかです。
石原慎太郎の政治家としての力量がどれほどのものかということは、25年にも及ぶ議員生活が示しています。長い割には環境庁長官と運輸大臣の経歴しかなく、ほとんど業績らしい業績を上げていません。
その先見性のなさは、自社さ政権に絶望して議員を辞職した事実に象徴されています。それから1年も経たないうちに村山さんは首相を辞任し、橋本さんによって自民党首班内閣が復活したのですから……。
今回の都立新大学をめぐる問題も、石原さんの「失敗の歴史」に新しい頁を書き加えることになるかもしれません。そうなれば、私としては嬉しいかぎりです。
2月28日(土)の日比谷公会堂での集会は、そのための重要なジャンピング・ボードとなるでしょう。そのチャンスは、明後日に迫ってきています。
http://sp.mt.tama.hosei.ac.jp/users/igajin/home2.htm
「石原慎太郎研究」を皮切りに [マスコミ批評]
http://www.asyura2.com/0401/bd33/msg/821.html
投稿者 なるほど 日時 2004 年 2 月 20 日 00:04:47:dfhdU2/i2Qkk2