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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040109-00000087-mai-soci
福岡県大平村教委は8日、同村唐原(とうばる)地区で出土した弥生時代後期(1〜3世紀)の「唐原地区遺跡群」の大規模環濠(かんごう)集落跡の環濠内部に「クニ」の中心部にあったとみられる「祭祀(さいし)」跡の円形や方形周溝が多数見つかったと発表した。集落跡の総面積は約21ヘクタールと確認され、吉野ヶ里遺跡(佐賀県)や壱岐・原(はる)の辻遺跡(長崎県)に次ぐ規模。東九州地区では最大規模で、弥生後期のクニの中心部が確認されたのは同地区では初めてという。
村教委のこれまでの調査で、環濠集落の広さは約11ヘクタールと推定されていたが、03年度の調査で西側に新たな区画を作るように掘られた環濠2本(幅約5メートル、深さ約2メートル)が見つかり、最も外側の環濠の外周は約1.7キロ、集落跡の総面積は21ヘクタールと確認された。
更に、最西部の区画の環濠内では、100以上の竪穴式住居跡と祭祀が行われたとみられる1辺約6メートルの方形や円形周溝が6基あり、祭祀用の大きさ5センチほどのカメやひしゃく状のミニチュア土器4点も見つかったことから、祭りを行うクニの中心部分だったと推定されるという。
同集落跡を視察した九州大の西谷正名誉教授(考古学)は「弥生時代の『クニ』の中心集落の可能性が高く、『魏志倭人伝』に出てくるクニグニの解明につながる。古代国家の形成を解き明かす貴重な資料になる」と話している。【出来祥寿】(毎日新聞)
[1月8日23時22分更新]