現在地 HOME > 掲示板 > 戦争45 > 607.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
英首相:「大量破壊兵器の証拠発見」と発言 占領当局は否定
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20031230k0000m030073000c.html
【ロンドン岸本卓也】ブレア英首相が25日の英軍兵士向け放送番組で「米政府調査団がイラクの大量破壊兵器開発計画に関する証拠を大量に発見した」と発言したが、米英占領当局のブレマー行政官は「事実ではない」と否定した。英首相はイラクの脅威を誇張した情報操作疑惑で批判を浴びてきた。保守党など野党側は「懲りない首相が再び情報の誇張を始めた」と非難している。
米調査団は10月の中間報告で「大量破壊兵器は発見していない」と認める一方、生物兵器製造に使われた可能性のある秘密の実験施設などを見つけたことを指摘した。放送番組でブレア首相は、調査団の成果について「秘密の実験施設をめぐる巨大な組織の存在を裏付ける大量の証拠が見つかった」と述べた。
ところが、27日に英民放テレビITVの会見番組に出演したブレマー行政官は「大量の証拠が見つかったという事実はない」と否定、「イラク戦争に反対する者が(未発見の大量破壊兵器に世の中の関心を向けさせることで)連合国の復興政策を妨げようとした策謀的発言のように思える」と不快そうに述べた。
番組司会者は「大量の証拠」の発言者がブレア首相であることを隠してブレマー行政官に質問した。英首相の発言であることを後で知ったブレマー行政官は「イラクが生物化学兵器の開発計画を進めていた多くの証拠が既に公表されている」と言い直したが、ばつの悪そうな表情だった。
首相発言に野党は一斉に反発。保守党の影の外相・アンクラム氏は「首相が主張する大量の証拠の発見は明らかに誇張だ」と批判。自由民主党のケネディ党首も「大量破壊兵器が未発見である以上は首相はイラクの脅威を誇張したい誘惑を抑制するべきだ」と述べた。
[毎日新聞12月29日] ( 2003-12-29-21:23 )