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Re: 人道組織「ヘイロー・トラスト」
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投稿者 愚民党 日時 2003 年 12 月 13 日 08:11:22:ogcGl0q1DMbpk

(回答先: Re:スコットランド・ヤード特別課 投稿者 愚民党 日時 2003 年 12 月 13 日 07:58:26)

■英国の組織「ヘイロー・トラスト」、教育した爆破手に対して責任を負わず。

 英国の人道組織「ヘイロー・トラスト」(HALO TRUST)は、過去3年間、意識的かつ組織的にロシア連邦の法律に違反した。これは、ロシア領土における「ヘイロー・トラスト」職員の活動に関する資料及び文書を周知した後、下し得る最も寛大な結論である。

■全世界的包括

 「ヘイロー・トラスト」は、12年前に創設され、ロンドンに本拠を置く非政治、非宗教慈善組織である。それにより流布されている情報に従えば、3千人以上のその職員は、アフガニスタン、カンボジア、アンゴラ、モザンビーク、スーダン等、世界9ヶ国において地雷処理を行っている。ポスト・ソビエトの空間において、「ヘイロー・トラスト」は、90年代初めから活動している。組織の基本努力は、カフカーズ、つまり、ナゴルノ・カラバフ、アブハジア及び南オセチアに集中している。

 「ヘイロー・トラスト」は、閉鎖的組織である。広い世間には、その郵便箱だけがアクセスでき、インターネット上の自分のサイトにおいて、「ヘイロー・トラスト」は、自分のメール・アドレスすら伝えていない。一連の専門家は、特務機関と関連した組織が、そのような偽装方法に頼っていると指摘している。

 しかしながら、この疑いは、まだ、「ヘイロー・トラスト」が、世界の多くの国において、戦場の地雷処理に関する大仕事を実際に行っている疑いに対する理由とはならない。この意味において、「ヘイロー・トラスト」の権威は、非常に大きい。故ダイアナ妃がその活動に参加したのには、訳がある。特務機関がその活動のカバーのために、慈善も含む各種国際組織をかなり頻繁に使用することは、別問題である。

 「ヘイロー・トラスト」は、主として、米国、英国、ドイツ、カナダ等の西側諸国の政府により出資されている。財政技術が社会の目から隠蔽されていることを指摘すべきである。特に、「ヘイロー・トラスト」の個々の行事には、特別の使命により資金が割り当てられている。つまり、オチャムチル(アブハジア)への新しいセンターの展開は、米国が保障している。

 地雷処理自体の外、「ヘイロー・トラスト」は、多くの国で住民に工兵業務を教育し、並びに地雷対策領域における研究プログラムを実施している。

■現地諜報

 英国人は、チェチェンへの浸透を1997年に開始した。当初、彼らは、ロシア連邦安全保障会議に地雷処理の許可を要請し、これを合法的に行おうと試みた。彼らには、ロシア領土における外国組織のそのような活動は、法令により禁止されていると指摘された。同時に、英国人には、人道的地雷処理プログラムへの財政的参加が提案された。しかしながら、「ヘイロー・トラスト」は、これを行わず、ロシアの地における組織の全ての実際の行為は、非合法性を帯びた。FSBの評価によれば、英国人は、その活動を隠蔽するために、入念な秘密措置を使用した。

 商人に偽装してロシアに入国しつつ、彼らは、ロシアの法律にも関わらず、決して登録することなく、整備されたルートにより、モスクワからチェチェンに渡った。そこで、彼らは、厚遇された。マスハドフの指示に従い、「ヘイロー・トラスト」には、スターロエ・アチホエの建物及びいわゆる国家保安局要員の警備が割り当てられた。英国人のチェチェン旅行には、30人以下の戦闘員が随行した。

 1997年春にその活動を開始し、「ヘイロー・トラスト」の代表であるジンバブエ市民トーマス・ディブは、既に同年6月17日、13ページの詳細な文書をロンドンに提出している。軍事用語の枠内において、彼は、不法武装部隊により支配されるチェチェン全土の地形測地及び工兵調査の成果を収めた高度の特技を有する諜報員である。特に、地雷原の処理の外、ディブは、橋梁、連邦軍の旧駐屯地その他のインフラ施設の精確な座標を指示している。この情報の収集のために、情報網が創設され、その各々は、オマル、ハサン、フセイン等のコードネームを受けた。

 座標指示の高い精度(秒単位まで)に、注意が払われている。さらに、その決定は、西側の地図標準に従い行われた。通常、そのような精度は、衛星航法システムの軍事用受信機「NAVSTAR」の使用の下でのみ達成される。2000年春まで、そのような受信機は、秘密装置と考えられ、NATO軍においてのみ使用されていた以上なおさらである。衛星航法受信機の助けによる測地連絡が、イラク及びユーゴスラビア領土に対する打撃実施に先行したことを指摘しないわけにはいかない。

 ここで、ロシア及びNATOにおいては、異なった地上モデルが使用されていることに触れるべきである。それ故、現地偵察まで、NATOの地図システムにおける目標の座標は、他国領土におけるその実際の位置と完全に一致していると確信することはできない。専門家の評価によれば、誤差は、数十メートルに達し得る。この誤差は、大部分の民間消費者には完全に許容できるが、軍人にとっては余りに大きい。ついでに、作戦計画の立案及び精密兵器への目標指示には完全に十分な座標決定の1秒の精度すら、地図上に地雷を表示することはできない(1秒は、現地での30mに一致する。)ことを指摘しておく。

■昨日は生徒、今日は戦闘員

 チェチェン領土への追及後、「ヘイロー・トラスト」は、地雷処理に着手した。捕虜となった戦闘員の証言によれば、この活動は、不首尾に終わった。英国人は、「現地人の教育」により成功した。1997〜1999年に渡り、彼らにより組織された学校では、現地民警から募集された150人以下の生徒の教育が行われた。彼らの各々は、3ヶ月コースの訓練を受けた。ロシア軍人の評価によれば、地雷処理に関する専門家をそんなに長く訓練する必要はなく、20日コースで十分である。英国人教官が、自分の生徒に、コードネームのみで知られていたことは、興味深い。

 学校の卒業生は、地雷原には赴かなかった。彼らの大部分は、不法軍事部隊の教官となった。そのような「教師」の1人であるルスラン・ジャブライロフは、2000年夏に連邦軍の捕虜となった。同時に、教育過程を綿密かつ職業的に撮影したビデオ・カセットがFSBの手に渡った。カメラは、「人道的地雷処理に関する専門家」が、対人地雷設置をいかに教育しているかを記録していた。大きな図表により、いかに戦闘状態に入るか、現地資材を利用して、いかに偽装するかが示されていた。組み立てられた地雷は、地雷原設置に対する「記録及び監督」を行う指揮官のチェックを受ける必要があったことが強調される。一場面の声は、教官に続いてPMN-2の設置行動を反復する生徒にこう警告した。「注意しろ、さもないと、最初の犠牲者になるぞ」。

 別の場面は、ロシア製弾薬からの爆薬の獲得方法に充てられていた。その後、生徒達は、この爆発物により、建築物をいかに破壊するかを教育された。「人道的地雷工兵」には、何故だか、いかなる公式で、ある一定の厚みの幹を切り倒せる装薬量を決定するかが語られ、必要な方向に木を倒すための爆破が教育され、地面上へのフガス爆弾の設置機材が展示された。若干の奥義により強化された装薬が、連邦軍の機材破壊のために、戦闘員により広く使用されたことを指摘しよう。特に、そのような技術は、ヴォルゴグラードにおける軍事製造者に対するテロ行為の実行を可能にした。

 特務機関の作戦職員は、「ヘイロー・トラスト」と関連して、工兵の訓練に従事していたもう1つの国外組織に言及している。ドイツ政府により出資され、1997〜1998年に、チェチェン難民を2ヶ月のプログラムで教育した「ゲルベル」のことである。FSBにおいては、生徒が選抜され、「ヘイロー・トラスト」の教育を勧告されたと考えている。しかし、「ゲルベル」は、長くは働かず、緑の党の反対後、その活動を縮小せざるを得なかった。FSBの捜査職員は、いくつかの特徴により、「ゲルベル」をBNDの「カバー」組織として分類している。

■密輸ルート

 工兵の教育過程が記録されたフィルムは、アブハジアのセンターを経由してロンドンに向かい、「ヘイロー・トラスト」の「人道的活動」に関する報告資料となった。返礼として、チェチェンには、金(生徒は、月300ドルを受け取った。)及び特殊機材が流れた。さらに、両者共に、国境を不法に横断していた。事実上、英国人は、軍用機材のロシア領土への密搬入の組織に従事していた。納入の組織に従事したのは、「ヘイロー・トラスト」のスフミ及びガリのセンターであった。90年代中盤、この業務を指揮したのは、ロシア特務機関職員の意見によれば、職業軍事諜報員である英国市民マチュー・ミドルミスだった。ロシア特務機関の分析官は、NATOの諜報機関が、カフカーズにおける責任分野を分担していたと考えている。つまり、グルジア領土の大部分は、アメリカの地帯に、「ヘイロー・トラスト」が働いていた南オセチア及びアブハジアは、英国に含まれている。

 チェチェンには、装甲トラクター「ボルボ」、防弾チョッキ、地雷探知機、通信手段が搬入された。後者は、ロシアの法律に違反して、決して登録されなかった。地域人は、英国人がいかなる設備をチェチェンに届けていたか、常に知っていたにはほど遠い。FSB職員は、貨物の一部がマスハドフの国家保安局宛だったという情報を有している。

 捜査員は、マスハドフ体制の代表が、国境哨所の買収された分子との連絡を確立することに成功し、適切な手続なしに、言及された機材をチェチェンに搬入することができたと予測している。

■教師の責任

 FSBにおいては、情報任務と並行して、「ヘイロー・トラスト」が、より広範囲な政治的権限も有していたと考えている。特に、それは、マスハドフ体制と西側間の連絡層であった。FSBの分析官は、「ヘイロー・トラスト」代表数名の活動が、NATOが指揮する平和創設軍のカフカーズ進入の可能性の研究プログラムの構成部分であったと予測している。

 もう1つ、興味深い側面がある。「生徒」の証言によれば、「ヘイロー・トラスト」の代表は、チェチェンの石油地区及び石油パイプの予定線に、特別の注意を向けていた。彼らがロンドンから受領した任務の中には、次のようなものがあった。「カスピ海の石油輸送経路の決定に対するチェチェンにおける状況の変化の結果を評価せよ」。

 ここに、ロンドンのボスが、いかなる問題を心配していたかを示す別の事例が存在する。「ルスラン1へ。モスクワの政治ラインに関して、彼がいかなるデータを所有しているかを調査せよ。チェチェンに応じたクリコフの退役に関して、彼が知っていることを」。さらに、政治及び軍事状況に関する質問は、対テロ作戦中にも継続された。特に、「ヘイロー・トラスト」の指導者は、コムソモリスクで包囲されたゲラエフの運命に関心を有していた。

 FSBのセンセーショナルな報道後、「ヘイロー・トラスト」は、「教育した地域住民の活動に対して、いかなる責任も負わない」と表明した。そのような立場は、工兵の訓練では決してなく、洋裁コースを組織する者に相応しい。特に、「高等クラス」の専門家の訓練であるときには。特に、FSBの専門家は、「ヘイロー・トラスト」学校卒業生の特技をそのように定義した。

 2000年8月8日のプーシキン広場近郊の通りでの爆破組織者も、特務機関の専門家の動揺の評価を受けていたことは、示唆的である。特に、爆破地点の選定及び衝撃波の方向の見積が、極めて精確だったことが指摘される。

 ロシアにおける「ヘイロー・トラスト」の活動は、爆破及びスパイ活動ではなかったにせよ、外部からはそのように思われ、この組織によりロシアに与えられた損害に関する問題を提起することを可能にする。しかしながら、FSB代表によれば、その組織に「ヘイロー・トラスト」を告訴することを可能にする法的機構は、存在しない。もしかすると、ロシアの法律家と外交官が助けているのだろうか?


http://www2.odn.ne.jp/~cae02800/uk/sis/halo-trust.htm

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