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http://www.asahi.com/national/update/1209/016.html
外交官殺害の悲劇、「弾」が語る 運転手の遺体から弾丸
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日本人外交官2人とともに殺されたイラク人運転手の死体検案書に添えられた弾丸
イラクでの日本人外交官襲撃事件を捜査しているディジュレ警察署は8日、外交官とともに殺されたイラク人運転手の遺体から取り出された弾丸を検視医から受け取った。カラシニコフ銃から発射された可能性が大きいと見ている。
運転手のジョルジース・ゾラさんの遺族の申し立てを受けて、ティクリート総合病院が事件の翌朝に司法解剖した。ディジュレ警察に届いた死体検案書によると、ゾラさんは2発被弾し、左胸から右胸にかけて弾丸が貫通していた。死因は内臓の損傷による出血死という。弾丸は右足ひざ付近にあった。口径が7.62ミリのカラシニコフ銃の弾丸と同じであることがほぼ確認できた。
ただし、軽防弾のドアを貫通したためか、銅合金に覆われた先端が曲がり、さらに弾の底部がはじけているなど変形しているために、さらに詳しい鑑定が必要という。
奥克彦・在英大使館参事官(45)=11月29日付で大使=と井ノ上正盛・在イラク大使館3等書記官(30)=同、1等書記官=の遺体は、事件の翌日、駐留米軍が引き取り、検視は同病院では行われていない。ただし、同病院で奥さんに救命措置をとったムハンマド・サレフ医師は、奥さんの頭部左側から後頭部にかけて銃弾が貫通した跡を確認しており、弾丸の入った穴は小さく、出口が大きかったなどの特徴から、「5メートル以内の至近距離で銃撃されたと見られる」と証言した。
カラシニコフ銃はイラク軍や警察で使われ、市民の護身用としても広く出回っている。同警察は情報収集を進めているが、民衆の間には反米武装勢力について警察に情報を提供すれば、裏切り者として復讐(ふくしゅう)を受けると恐れる空気が強く、目撃者探しは難航しているという。
同警察は、これまでに日本製普通車からの銃撃という目撃証言を得ているが、普通車からでは車高の高い四輪駆動車の前方エンジンフードに銃弾を貫通させることは難しく、より車高の高い車からの銃撃の可能性もあるとして、近く現場周辺住民の事情聴取を始めるという。 (12/09 15:34)