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フセイン氏拘束：
米大統領、小泉首相には連絡せず
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/archive/200312/15/20031215k0000e030018001c.html
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【ワシントン佐藤千矢子】ブッシュ米大統領がフセイン元大統領拘束の知らせを最初に受けたのは１３日午後、ラムズフェルド米国防長官からの電話だったが、その際は両氏とも半信半疑で、大統領の反応も淡々としたものだった。１４日未明に情報が確認されると、大統領は、ブレア英首相ら「有志連合」の各国首脳に次々と電話をしたが、小泉純一郎首相はこの中には入っていなかった―。ホワイトハウスのマクレラン大統領報道官が１４日午前に記者団に行った説明や、米メディアの報道からブッシュ大統領のこんな表情が明らかになった。
ラムズフェルド国防長官からブッシュ大統領に最初の電話が入ったのは、米東部時間１３日午後３時１５分（日本時間１４日午前５時１５分）。長官が米軍がフセイン元大統領を拘束したとの未確認情報を伝えると、大統領は「それはいいニュースだ」と事務的に淡々と答えた。マクレラン報道官によると、この段階では大統領と長官は、拘束されたのはフセイン元大統領の替え玉ではないかとの疑念を抱いていたという。
大統領は、同情報は確認され次第、イラク現地で公表されるべきとの考えを示し、ラムズフェルド長官も同意。この後、大統領は、チェイニー副大統領、ライス大統領補佐官（国家安全保障問題担当）、ローラ夫人らに情報を伝え、パウエル国務長官やテネット米中央情報局（ＣＩＡ）長官らにはライス補佐官が連絡を取った。
１４日午前５時（日本時間同日午後７時）、米英占領当局（ＣＰＡ）のブレマー行政官がライス補佐官に、被拘束者がフセイン元大統領と確認されたと連絡。ライス補佐官は同日午前５時１４分、この情報をブッシュ大統領に電話で報告した。
大統領は同日午前８時（日本時間同午後１０時）過ぎから、執務室でブレア英首相を皮切りに、スペインのアスナール首相らに電話。ＡＰ通信などによると、このほかオーストラリア、イタリア、サウジアラビア、ヨルダン、エジプト、イスラエル、ポルトガル、ポーランドの首脳に電話したという。一方、イラク戦争に反対したフランス、ドイツ、ロシアの首脳には電話しなかった。
日本には、パウエル国務長官から川口順子外相に日本時間１４日午後１０時に電話が入ったが、ブッシュ大統領から小泉首相への電話はこの段階ではかからなかった。
［毎日新聞１２月１５日］ ( 2003-12-15-10:47 )
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