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(回答先: 銃撃状況続報 読売新聞 投稿者 かめはめ波 日時 2003 年 12 月 01 日 19:14:22)
【ティクリート南郊(イラク中部)=ソブヒ・ハッダード特約通信員】井ノ上正盛書記官は助手席のドアから路面に崩れ落ち、奧克彦参事官は後部座席で血まみれだった――。イラク復興の任務を担う日本人外交官を襲った29日の悲劇。現場に駆けつけたイラク人警察官はこう証言した。
記者(ハッダード)は30日昼、惨劇の現場に入った。ティクリート南方約15キロの村ムカイシファの近く。片側2車線の幹線道路をトラックなどがひっきりなしに通り過ぎる。農村地帯で民家はまばらだ。奥参事官らが乗った車は、この道路をティクリート市内へと北上していた。
現場を管轄するディジュラ警察のマキ・ムスタファ警部らによると、井ノ上書記官は銃弾が胸を貫通し、即死状態。奧参事官は少なくとも頭と腹部に1発ずつの銃弾を受け、市内の病院に運ばれたが、1時間後に死亡した。2人が所持していた50ドル、10万イラク・ディナール、15ユーロ(計約1万3000円)の現金には手がつけられていなかったという。
駐留米軍によると、奥参事官らは食料と水を買うため道路脇の売店に立ち寄ったところを襲われた。だが、見渡す限り、それらしい売店はない。走行中に銃撃された可能性もある。畑に突っ込んだ車や遺留品はすべて米軍が回収。事件の名残はタイヤのわだちと地面に染みこんだ血だけだ。
フセイン元大統領の出身地ティクリートは反米武装勢力の拠点。反米感情はイラクでも最も強い。事件の背景は不明だが、ある警官は「米国を支援する日本は占領者の一部。警官の私でさえそう思う」と言った。日本の復興支援の前途には険しいものがありそうだ。
(2003/12/1/01:35 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20031130it12.htm