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産経【米大統領、極秘にイラク電撃訪問 駐留兵を慰労】朝日よりもずっと詳しい
「既に湾岸戦争を上回る400人以上の米兵が死亡、泥沼化の懸念が深まる中で、イラク政策への支持を内外に訴える2時間半の大パフォーマンス」と説明。
http://www.sankei.co.jp/news/031128/1128kok026.htm
米大統領、極秘にイラク電撃訪問 駐留兵を慰労
写真:感謝祭祝日の27日、バグダッドの米駐留軍基地を極秘に電撃訪問し、米兵らに手を振るブッシュ米大統領(AP)
写真:感謝祭祝日の27日、バグダッドの駐留米軍を訪れ、七面鳥を載せた大皿を運ぶブッシュ米大統領(AP)
ブッシュ米大統領は27日、バグダッドを極秘に電撃訪問、米駐留軍基地で「米国は仕事が終わるまでとどまる」と演説し、民主的イラク政権の発足を目指し全力を挙げる決意をあらためて強調した。
ブッシュ大統領のイラク訪問は初めてで、米大統領としても史上、前例がない。
大統領はバグダッド国際空港の米軍基地でイラク人の暫定統治機関、イラク統治評議会のメンバーらとも会談し、暫定政権樹立に向けた支援を約束。また「テロリスト掃討に努める諸君の犠牲に感謝する」と兵士らを慰労、空港内の食堂で米兵らに感謝祭の祝日の夕食を自ら振る舞ったが、滞在わずか2時間半で帰国の途に就いた。
イラク安定化に向けた米政府の強い決意を内外に印象付けるとともに、危険な現地訪問をあえて行うことで最高司令官としてイラク駐留米軍13万人の士気を鼓舞、イラク戦後処理政策をめぐる国内の批判を沈静化する狙いがあるようだ。
ホワイトハウスは、米軍ヘリコプターや民間貨物機がミサイル攻撃を受けたことから、大統領がテキサス州クロフォードの私邸にいると公表。一部米メディアは大統領に同行していたが、訪問を終え帰途に就くまで一切、報じなかった。旧フセイン政権から「解放」されたイラク国民も報道までまったく訪問を知らなかった。
バグダッド国際空港での演説を前に、連合軍暫定当局(CPA)のブレマー文民行政官が「大統領のメッセージを、この場で最も高位の人物が読みます」と紹介。軍用のジャンパー姿の大統領が舞台後方の幕の後ろから現れると、陸軍第1機甲師団と、第82空挺(くうてい)師団の約600人は大歓声とともに総立ちとなった。(共同)
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≪元大統領夫妻にも知らせず≫
ブッシュ米大統領の27日のイラク訪問は、事前に計画が漏れて攻撃されることを警戒、テキサス州クロフォードの私邸で感謝祭の祝日を一緒に過ごす予定だった両親のブッシュ元大統領夫妻にも知らせないという徹底した隠密行動だった。
米メディアによると、大統領は26日夜に私邸を車で離れ、近くの空港からワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地へ移動、大統領専用機エアフォース・ワンに乗り込んだ。
大統領の双子の娘バーバラさんとジェナさんがイラク行きを知らされたのは大統領が私邸を離れる数時間前。ローラ夫人は数週間前に訪問計画があることを教えられた。政府内で事前に知っていたのはチェイニー副大統領らごくわずかの高官だけだったという。
知らされていなかったブキャン大統領副報道官は26日の記者会見で「(大統領夫妻の感謝祭の)夕食メニューは七面鳥、マッシュポテト、大統領の私邸でとれたナッツを使ったパイなど」と説明していた。(共同)
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≪2時間半のパフォーマンス≫
ブッシュ米大統領の27日の電撃的なイラク極秘訪問は、既に湾岸戦争を上回る400人以上の米兵が死亡、泥沼化の懸念が深まる中で、イラク政策への支持を内外に訴える2時間半の大パフォーマンスだった。
感謝祭の祝日は、七面鳥の夕食とアメリカンフットボールのテレビ観戦が定番だ。今年の感謝祭では、バグダッド国際空港内の食堂で総立ちの米兵を前に、大統領が演説する様子や七面鳥を振る舞う姿が全米に繰り返し放映された。依然、危険なイラクは、最高司令官としての果断さや指導力、親近感を印象付けるには格好の場となった。
大統領の支持率は経済の回復基調もあり、50%前後で下げ止まっている。しかし、国民の過半数が不信を示すイラク政策は、1年後に迫った大統領選で大きな争点になるのは必至。
将来の有力大統領候補とされるヒラリー・クリントン上院議員が28日にバグダッド入りし、米兵を慰労する予定で、対抗意識もうかがえる。(共同)